ヤクルト・村上宗隆「いつの日かご報告に」53号記念球は野村克也氏に捧ぐ

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2022年09月09日 22:42  ベースボールキング

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野村克也を超える53号本塁打を放ち、記念球を手にするヤクルト・村上宗隆[球団提供]
○ ヤクルト 7 − 6 広島 ●
<22回戦・神宮>

 首位のヤクルトは本拠地で広島に逆転勝ち。2位・DeNAとのゲーム差「7.5」をキープした。

 神宮のファンが待ち望むアーチが飛び出したのは2回だった。イニング先頭の4番・村上宗隆がカウント1−1から広島先発・大瀬良大地のスライダーを捉え、バックスクリーンへ53号先制ソロ。打った瞬間に確信したように走り出した主砲は、「何とか先に点を取ってチームに勢いをつけたかった。先制点に繋がる打撃ができてよかったです」と振り返った。

 日本選手のシーズン53本塁打は1964年の王貞治氏以来58年ぶりの記録だ。さらに、この1本で野村克也氏、落合博満氏を抜くプロ野球歴代単独6位に浮上。2人の偉大な強打者を超えてみせた。

 村上は1年目のキャンプのときに野村氏から言われた言葉を忘れていない。53号の記念球は天国の野村氏に捧げる。

 「1年目の私に『とりあえず俺の記録を破れ』とおっしゃっていただきました。その時は、こんな日が来るとは思っていませんでしたが、野村克也さんの本塁打記録を上回ることができましたので、いつの日かご報告に伺って差し上げたいと思います」


 4番の一発で先制したものの、先発の小澤怜史が3回に投手の大瀬良にセンターへ適時打を浴びて同点とされると、4回には3点を奪われて1−4とリードを許す展開になった。

 それでも打線が粘りを見せ、4回に5番のホセ・オスナがレフトフェンス直撃の適時二塁打で1点を返して2−4。5回には1番の塩見泰隆が8月14日のDeNA戦(神宮)以来となる14号2ランを左中間スタンドへ叩き込み同点に追いついた。

 6回は二死一塁から8番の長岡秀樹がライトスタンドへ8号2ランを放ち、勝ち越しに成功。「入るとは思わなかった。真っすぐでしたが、うまく反応することができました」と振り返った。

 さらに二死一塁から、塩見がセンターへ適時二塁打を放って7−4と突き放す。「追い込まれていたので何とか食らいついて打ちました。追加点が取れて良かったです」と、リードオフマンが復調の気配を感じさせる3安打3打点でチームの勝利に貢献した。


 高津臣吾監督は「非常に粘りのある攻撃だったと思います」と、11安打7得点を挙げた打線を称え、先制の53号を放った村上については「一振りで1点取れるのは心強い」と、頼れる4番を称賛した。

 4番の村上を軸とする打線は活発。2位のDeNAも勝ったため、この日のマジック再々点灯はならなかったが、リーグ連覇へ着実にカウントダウンは始まっている。


取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)


【実際の動画】ノムさん…村上宗隆が超えました!“確信”の53号ソロホームラン

神宮恒例 #村神様 降臨

ロケットのような打球がバックスクリーンに着弾🚀
村上宗隆53号、もちろん最年少

⚾プロ野球(2022/9/9)
🆚ヤクルト×広島
📱Live on #DAZN pic.twitter.com/DWdIcUUO7o— DAZN Japan (@DAZN_JPN) September 9, 2022

このニュースに関するつぶやき

  • 私は新記録を見るが好きだ。過去の伝説の記録を破る瞬間を見るのは、短い人生でめったにないからな(´`)今この時生きてるのを喜ぼう
    • イイネ!2
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