『おそ松くん』『おぼっちゃまくん』……ギャグ漫画が生んだ流行語4選 昭和世代には懐かしいあのセリフ

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2022年09月11日 07:01  リアルサウンド

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漫画のなかで根強い人気を持っているギャグ漫画。巨匠と言われる赤塚不二夫氏の作品は日本のお笑い業界に多大な影響を与えている。現在お笑い界のトップと称される松本人志も幼少期から赤塚作品に慣れ親しみ、ファンであることを公言していた。


 赤塚作品以外にもギャグ漫画は数多く存在し、登場人物の発したワードが読者に広まり、流行語になったケースもある。そこで今回はギャグ漫画から生まれた流行語を検証してみたい。


「シェー」(おそ松くん)


 赤塚不二夫が1962年に生み出し、昭和・平成・令和と時代が移り変わっても高く評価される『おそ松くん』。


 そのなかに登場し、強いインパクトを与えたキャラクターが、痩せ型で長髪そして出っ歯な男、イヤミだ。フランスかぶれであるにもかかわらず一人称は「ミー」で、語尾には「ザンス」をつける。名前の通り非常に嫌味な人間で、悪事を働くことも少なくなかった。


 そんなイヤミが、どうしようもない状況になったときに発する言葉が「シェー」である。腕を高く上げ、反対側の手のひらを直角に曲げるようにしてポーズを取りながら、「シェー」と叫ぶものだった。


 シェーは『おそ松くん』がアニメ化されたことも追い風となり、流行語に。令和の現在では驚きや絶望を表現する際に「シェー」と叫ぶ人は少なくなったが、それでも2015年にアニメで復活した『おそ松さん』の影響で、現代の若者にも認知されている。


「オバタリアン」(オバタリアン)


 堀田かつひこの4コマ漫画で、『まんがライフ』などに1988年から98年まで連載された『オバタリアン』。


 大仏パーマの中年女性絹代が、傍若無人な振る舞いを繰り広げる内容で、ギャグ要素の強い漫画だった。1990年には単発ながらアニメ化もされ、広く認知される。この「オバタリアン」というワードは、1989年の新語・流行語大賞にもなった。


 漫画に出てくるワードが流行語になるのは極めて稀。「オバタリアン」が人々に強いインパクトを与えたことだけは間違いないのでは。


「おはヨーグルト」(おぼっちゃまくん)


 小林よしのり原作で『コロコロコミック』に連載され、子供を中心に高い人気を誇った『おぼっちゃまくん』。主人公の御坊茶魔を中心にかなりぶっ飛んだ内容が特徴的だった。


 『おぼっちゃまくん』の人気を牽引したのが、御坊茶魔の言葉遣い。「こんにチワワ」「そんなバナナ」「さいならっきょ」などのワードから、かなり直接的な下ネタがあり、そのバリエーションが人気を博していた。


 そんななかで特徴的な御坊茶魔語録が「おはヨーグルト」。その使いやすさと語感の良さで真似をする人が続出した。ちなみに昼は「こんにちわんこそば」夜は「こんばんワイン」と挨拶をするのが、御坊茶魔流だった。


「モンテスキュー」(マサルさん)

 うすた京介原作で『週刊少年ジャンプ』に連載されたギャグ漫画『セクシーコマンドー外伝すごいよ!!マサルさん』。そのぶっ飛んだ内容が、中高生に人気となり、アニメにもなった。


 80年代のテレビ番組などを基にしたパロディや、常人では思いつかないようなギャグが数多く登場したなかで、読者にかなり強いインパクトを与えたのが「モンテスキュー」というワードである。


 これは教室で寝ていたマサルさんが突然目を覚まし「モ…モンテスキュー?」と叫んだもの。モンテスキューとは思想家のシャルル=ルイ・ド・モンステスキューを指しているものとみられるが、詳細は明かされなかった。


 モンテスキューのワードは読者の間で話題となり、「マサルさん」といえば「モンテスキュー」と感じている人もいるようだ。


 漫画から飛び出した流行語の数々。単なるワードではあるが、聞くだけでその時代を感じさせる。今後も漫画から日本国民に広く認知される流行語が出ることを期待したい。


このニュースに関するつぶやき

  • 昭和世代て書いてるのに何故オバタリアンを出す?マサルさんもどっちかと言えば平成だろ。がきデカとか出せよ無能が。
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