たるんだ皮膚のせいで前が見えなくなった犬(画像は『WalesOnline 2022年9月6日付「Facelift for dog who walked straight into bus stop because saggy skin drooped over his eyes」(Image: Linnaeus Veterinary Vision Cumbr SWNS)』のスクリーンショット) 垂れ下がった皮膚が目を覆い視界が遮られていた犬が、手術を受けて目を開けられるようになったというニュースがイギリスより届いた。散歩中は色々な物にぶつかっていた犬だったが、たるみ治療であるフェイスリフト手術を受けてからは周囲を見渡しながら散歩を楽しんでいるという。『WalesOnline』などが伝えた。
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英タイン・アンド・ウィア州ニューカッスル・アポン・タイン在住のアンソニー・ロバートソンさん(Anthony Robertson)とフィオナ・ロバートソンさん(Fiona Robertson)は、愛犬のクランバー・スパニエル“ベントレー(Bentley、2)”の顔の皮膚がたるみ、目が覆われてしまったことに頭を悩ませていた。散歩中、目の前の物にぶつかるようになったベントレーを見たアンソニーさんたちは「このままではいけない」と思い、動物病院に相談することにした。
ベントレーの状態を見た動物眼科の専門医は、額の皮膚がたるんだことでまぶたが内側に入り込み、角膜潰瘍を起こしていると診断した。そしてベントレーは余分な皮膚を取り除くため、カンブリア州にある眼科専門動物病院「Veterinary Vision」で手術を行うことになった。
手術を担当したクリス・ディクソンさん(Chris Dixon)は「手術はベントレーの額から皮膚のヒダを切除するという複雑なものでした。残った皮膚が前にズレてくるのを防ぐため眉吊り上げを施し、上下のまぶたが内側に巻き込まれないようにしました」と明かした。今回の手術はやり過ぎてしまうと瞬きがしにくくなり別の病気を引き起こす可能性があり、逆に吊り上げを緩め過ぎてしまうと手術前と変わらなくなってしまうので繊細な調整が必要だった。難しい手術ではあったが無事に成功し、ベントレーはクリアな視界を手に入れた。術後の写真では、可愛らしい黒い目がぱっちり開いたベントレーが写っている。
アンソニーさんは「手術前、ベントレーは目を閉じていることが多く、ある朝の散歩中にはレンガ造りのバス停にまっすぐ歩いたままぶつかってしまったこともありました。手術後にベントレーを散歩に連れ出すと、まるで全てが初めて見るもののように周囲を見渡していました」とハッキリと見えるようになったベントレーの活き活きとした様子を明かした。
ベントレーは目がよく見えていなかったことが原因で、見知らぬ人や他の犬に対して強い警戒心を抱いていた。手術を終えた現在は徐々に自信を取り戻し、以前よりもフレンドリーになってきているという。
フィオナさんは「ベントレーは生まれ変わったようで、ビーチで走り回っている姿は本当に幸せそうなんです」と話しており、犬らしい生活を取り戻したベントレーの姿に笑顔を見せている。
ちなみに過去にもしわしわの皮膚を持つシャーペイ犬が目を開けられなくなり、シワを縫って治療していた。
画像は『WalesOnline 2022年9月6日付「Facelift for dog who walked straight into bus stop because saggy skin drooped over his eyes」(Image: Linnaeus Veterinary Vision Cumbr SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)