『なかよし』色褪せることを知らない少女漫画誌の金字塔 あらゆる世代を網羅した画期的な1冊だ

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2022年09月16日 07:01  リアルサウンド

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『なかよし』(2022年10月号 講談社)
 『なかよし』といえば『りぼん』『ちゃお』と並ぶ三大少女漫画雑誌であり、『リボンの騎士』『キャンディ♥キャンディ』『美少女戦士セーラームーン』など伝説級の大ヒット作を生み出してきた雑誌だ。子どもの頃に夢中になった人も多いと思うが、そんな人は9月2日に発売されたばかりの最新号(2022年10月号)を入手してほしい。


 目を引くのが『おはよう!スパンク てくてく』だ。『おはよう! スパンク』といえば、1978年から1982年まで『なかよし』で連載され、アニメ化もされたたかなし♡しずえの代表作だが、今年、本作の連載がプレ45周年を迎えたことにちなんで、期間限定で連載が始まっている。


 さらに、今月号の付録は2000年代の大ヒット作『東京ミュウミュウ』の「レッドデータアニマルトランプ」である。現在、30代くらいの世代なら、夢中になって読んだ漫画ではないだろうか。子どもはもちろん、子どもの頃に愛読していた大人も手にしたいグッズだ。


 これだけで驚いてはいけない。10月3日に発売される『なかよし』11月号は、1990年代〜2000年代の少女漫画ファン、そしてCLAMPファン必見の一冊になりそうだ。なんと、『カードキャプターさくら クリアカード編』の新作が掲載されて表紙を飾るほか、『魔法騎士レイアース』の第1話が掲載されるという。さらに、アニメ化もされた花森ぴんくの『マーメイドメロディー「ぴちぴちピッチaqua」』も掲載される。


花森ぴんく『マーメイドメロディー「ぴちぴちピッチaqua」』(講談社)

 ちなみに、『マーメイドメロディー「ぴちぴちピッチaqua」』は、9月13日に2巻が発売されたばかりである。こうした続編の連載が続くのは十年来のファンにとっても嬉しいことだし、なにより、永遠の名作は現代の少女たちにも受け入れられている証しといえるのではないだろうか。


 連載陣を見てみると、令和の『なかよし』は、1970年代から現代まであらゆる時代の漫画を網羅している画期的な少女漫画雑誌になっている。親と子が一緒になって、世代を超えて楽しめる雑誌といえる。また、仕事に疲れて、ときめきを失っている現代人が手に取ってもいいかもしれない。少女漫画雑誌は、子どもの頃のあこがれをきっと呼び覚ましてくれるはずだ。


このニュースに関するつぶやき

  • 昔、読んでた人を呼び戻さないといけないくらい今はジリ貧なのかね。今やライバル誌ちゃおのほうが、よく見かける
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