王者奪還へ、巨人がドラフトで狙うべき4つのポイント。現三軍コーチの息子は日本ハム・伊藤大海も認めた逸材

1

2022年09月25日 10:21  webスポルティーバ

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

webスポルティーバ

写真

チーム事情から見るドラフト戦略2022〜巨人編

 ふだん使っているスマートフォンぐらいのサイズの『ファン手帳』というものがあって、各チームの情報がそれぞれ見開き2ページに収められており、とても重宝している。ただ困ったことに、選手の多い球団は無理やり2ページに押し込もうとするから、文字が小さくなって、とても読みづらい。

 12球団で言うと、ソフトバンクと巨人がそうだ。育成選手だけで40人前後も抱えているからなのだが、眺めていてもうひとつ気づいたことがある。

 球団の"輪郭"がつかみづらいのだ。支配下選手は上限の70人に達しており、そのうえ育成選手もたくさんいるから、いったいどのポジションが足りているのか、または不足しているのか......漠然としていて、絞りにくい。




レギュラー候補の外野手獲得は不可避

 実際の編成会議は、きっとものすごい労力と時間が費やされるのだろう......と想像しながら、なんとか割り出してみた巨人の補強ポイントはこうだ。

一軍戦力クラスの左腕
将来のレギュラーが見込める外野手
将来のローテーション入りが期待できる速いだけではない投手
内野手/中山礼都の競争相手

 将来の外野手を最優先するなら、左腕をあきらめて、1位でいきなり蛭間拓哉(早稲田大/176センチ・87キロ/左投左打)でいってもいい。バッティングはもちろん、守備でも十分に戦力になる逸材だ。

 2、3位で外野手の獲得となると、萩尾匡也(慶應義塾大/180センチ・84キロ/右投右打)、西村瑠伊斗(京都外大西高/178センチ・75キロ/右投左打)、内田湘大(利根商高/183センチ・90キロ/右投右打)、三塚琉生(桐生第一高/182センチ・88キロ/左投左打)が候補に挙がる。

 とくに西村は、140キロ台の内角ストレートをさばいてライナー性の打球で長打にできる素質があるし、内田は高校生離れした馬力とミート力を兼備し、強肩もプロで売りものになるレベルだ。

優先すべきは変化球と制球力

 投手については、かつてはスピードのある選手を探して、変化球とコントロールはプロで教えればいい......これが"定説"だったように思うが、私は逆だと考える。

 変化球とコントロールはすでに身につけていて、プロの食事とトレーニングで "スピード"を強化する投手は多い。とくに最近は、そのケースが多いように感じる。そういうこともありのような表現をしたのだが、昨年ドラフト3位の赤星優志などはその典型だろう。

 今年は左ヒジの故障などで不本意な結果に終わった森下瑠大(京都国際/180センチ・75キロ/左投左打)だが、順調だったら1位重複もあった実力者だ。

"現在地"が見定めにくい今のうちに2位か3位で獲っておいて、時間をかけて治療・リハビリすれば、近い将来「やっぱりあの時獲っておいてよかった!」と、ニッコリ顔を見合わすことになろう。2年目のローテーション投手・山崎伊織の好例が、直近にあるではないか。

 ここ一番の投げっぷりと面構えに「栗林良吏(広島)」の勇姿が重なる関根智輝(ENEOS/183センチ・87キロ/右投右打)は、大久保秀昭監督に"野球"と"人間"を叩き込まれているのが信用できる。

 無名でも、北洋大(旧・苫小牧駒澤大)の後藤晟(178センチ・81キロ/右投右打)は2年時にはエース伊藤大海(現・日本ハム)を上回るほどの投球内容を披露し、伊藤が絶賛したスライダーのキレとコントロールは健在だ。ちなみに、父は現在、巨人で三軍打撃コーチの後藤孝志氏[平田3]である。

 い砲弔い討蓮中山の競争相手というよりも、将来、ともに二遊間を組む相方と考えてもいい。林琢真(駒澤大/二塁手/174センチ・74キロ/右投左打)の圧倒的守備範囲と敏捷性は大きな魅力だが、1位を含めた上位で消える可能性がある。

 ならば、友杉篤輝(天理大/遊撃手/172センチ・70キロ/右投右打)のスピードと精度を兼ね備えたフィールディングに走塁能力。さらに意外な長打力を秘める "小力"も魅力だ。

 2年連続セ・リーグ優勝を逃した巨人。ファンでなくても、それはあまりにも寂しいものだ。王者は常に「憎まれ役」にたとえられるほどの強者でなくてはならない。

    ニュース設定