スーパーフォーミュラ・ライツ王座獲得の小高一斗が喜び「苦しかった2年間も良い経験に」

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2022年09月25日 19:30  AUTOSPORT web

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2022年のスーパーフォーミュラ・ライツ王者を獲得した小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)
9月25日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6大会の第17戦で、予選2番手からスタートでトップに立った小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)が優勝を飾り、2022年のドライバーチャンピオンを決めた。第18戦のレース後、小高は記者会見に出席し、喜びを語っている。

 1999年生まれの小高は、レーシングカートを経て2015年に限定ライセンスでFIA-F4に参戦を開始。2019年からスーパーフォーミュラ・ライツの前身である全日本F3選手権に本格的に参戦を開始した。2020年も継続して参戦し、最終大会の富士で嬉しい初優勝を遂げたが、2021年はコロナ禍のなか全日本スーパーフォーミュラ選手権がメインの活動となり、スーパーフォーミュラ・ライツは最終大会のもてぎのみの参戦となっていた。

 迎えた2022年、他のTGR-DC(TGRドライバー・チャレンジ・プログラム)の先輩ドライバーたち同様、スーパーフォーミュラ・ライツの王座獲得を至上命題とし、第2戦富士で今季初優勝を遂げたが、第3大会のオートポリスで不調に見舞われ思うようにポイントを獲得できず。続く第4大会のSUGOから4連勝を飾りチャンピオン争いをリードしたものの、安定した成績を誇ってきた太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)との点差はわずかで、最終大会の岡山までチャンピオン争いはもつれ込んでいた。

 この週末は専有走行も不調で、第16戦も太田が制しポイントで肉迫されていたが、迎えた第17戦、スタートを決めるとトップに立ち、3番手となった太田が順位を上げられないなか優勝。この勝利で2022年のチャンピオンを決めてみせた。

 第18戦の後、記者会見に臨んだ小高は「第17戦でタイトル獲得を決めることができて、少し時間がたった今はリラックスしています。今日の朝は本当に緊張というのかプレッシャーというか、朝ごはんものどを通りませんでした(苦笑)」とこのタイトル決定の日を前にプレッシャーがかかっていたことを明かした。

 小高はチャンピオン獲得にホッとしたような表情を浮かべ、「今シーズンを振り返ってみると、ターニングポイントになったのはある意味第3大会のオートポリスだったと思います。3レースとも1ポイントしか獲れず、せっかく第2大会の鈴鹿を良い流れで終えることができたのに、オートポリスで苦しい状況になってしまったことで、他のサーキットに行っても同じような状態になりかねないと感じ、今回の岡山大会も事前にしっかり準備をしてきました」と2022年を振り返った。

「僕には今年、チャンピオンを獲る以外の選択肢はなかったので、あのオートポリス大会を経験したことで、自分の気が引き締まったかなと思います」

 2019年から一貫しての参戦ではなかったものの、チャンピオン獲得という目標を果たし、これまでの全日本F3/スーパーフォーミュラ・ライツの参戦のなかで最も印象に残っていることを聞かれると、小高は「初優勝した2020年の富士大会が印象に残っています」という。当時は宮田莉朋や阪口晴南など、いまスーパーフォーミュラやスーパーGT GT500クラスで戦う同年代のドライバーが戦っているなか、彼らに勝てたことが大きいのだとか。

「速く走るための走らせ方や、良いクルマの作り方というのが自分の中でうまくいかずに、優勝にたどり着くまでのプロセスがとても苦しく、常に2番手や3番手ということが続いていました。本当に辛かったし、だからこそ初めての優勝はすごく嬉しかったです。その初優勝があったからこそ今があると思うので、苦しかった2年間もすごく良い経験になったと感じています」と小高。

 至上命題を果たし、2023年に向けて小高がどんなステップアップを果たしていくのかも気になるところ。「チャンピオンを獲って、この先がどうなるのかはまだ分かりませんが、どんな舞台でも、そこでしっかりと結果を残せるドライバーになりたいと思います」と将来の飛躍を誓った。
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