連覇のヤクルト・高津監督「難しいことをやってくれた選手に拍手を」

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2022年09月25日 22:34  ベースボールキング

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胴上げされるヤクルト・高津監督 (C) Kyodo News
○ ヤクルト 1x − 0 DeNA ●
<24回戦・神宮>

 ヤクルトがサヨナラ勝ちで2年連続9度目のセ・リーグ制覇を決めた。

 試合はヤクルト・小川、DeNA・今永の両先発による投手戦。小川は5回、6回といずれも得点圏に走者を背負ったが要所を締めた。今季9勝目とはならなかったが、6回2安打無失点の力投。これで3試合連続無失点とした。

 7回は石山、8回は清水、9回はマクガフが1イニングずつ無失点。投手陣が9回までゼロを並べるとその裏、5番・オスナの遊撃への内野安打、6番・中村の犠打で一死二塁の好機を作り、途中出場のドラフト2位・丸山がサヨナラ打を左中間へ運んだ。

 丸山を中心に歓喜の輪ができると、ベンチでコーチ陣と抱き合った高津監督も選手たちへ歩み寄り喜びを分かち合った。その後、マウンド付近に集まり歓喜の胴上げ。指揮官は神宮の夜空に7度舞った。

 優勝監督インタビューでは「みなさんと一緒くらい、うれしいです」と安堵の表情。「丸山だけじゃなく、チーム、選手、コーチ、スタッフみんなを、ここまで信用して信頼してやってきました。そしてファンのみなさんもチームスワローズとして、今日のこの1勝が、チームスワローズで挙げた大きな大きな1勝なんじゃないかなと思っています。なかなか平常心で戦うのは難しかったですけど、こういう終わり方をして気分もいいですし、今日はゆっくり寝れそうです」と笑顔を見せた。

 紆余曲折あったシーズン。「開幕戦の大逆転からスタートして、交流戦の優勝であったり、7月に入ってコロナが蔓延してしまったことはチームとして残念でした。そこから大変な時期が始まったんですけど、なかなか崩れない、輪が乱れない、素晴らしいチームで一丸として戦えた結果が、今日この9月25日という日を迎えられたんだと思います」と、ここまでの戦いを振り返った。

 ヤクルトのリーグ連覇は、高津監督が抑え投手として活躍した1993年以来、29年ぶり。「優勝することがすごく難しい。そして連覇はもっと難しいです。その難しいことをやってくれた選手に、もう一度、大きな拍手を送ってあげてください。ホントによく頑張ってくれました」と改めて選手たちを称えた。

 4番としてチームを牽引し続けてきた村上についてコメントを求められると、「いやぁ〜最近はちょっと後ろ姿が小っちゃくなってますけどね」とジョーク。場内が笑いに包まれたあと「いやぁでも、7月に大変だったときも孤軍奮闘で、よくチームを引っ張ってくれたなと思います。ムネ、よく頑張ったよ。おめでとう」とマイク越しに労いの言葉を送り、ファンから大きな拍手が送られた。

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