ryuchell、益若つばさ、小倉優子、ローラ、及川光博ら、当時の設定の“ウラ”を話す人が続々!本当は「そうじゃなかった」“キャラ変”告白タレント

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2022年09月26日 11:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

デビュー時からキャラを変更した芸能人は多い

《“本当の自分”と、“本当の自分を隠すryuchell”との間に、少しずつ溝ができてしまいました》

イクメン、不思議ちゃん、王子……芸能人の“キャラ付け”

 8月25日インスタグラムの投稿で離婚の報告をし、ネット上では賛否を問われているryuchell(りゅうちぇる)。デビュー当初はちぇるちぇるランド(沖縄)生まれと言っている“不思議ちゃんキャラ”だった。

 それが、結婚や子育てを経験し“イクメンキャラ”へと変わったが、夫という肩書と“本当の自分”を重ねたとき、精神的につらい状態となったと告白。

 時がたつにつれキャラが変わることはある。小倉優子が“こりん星キャラ”から脱却し、育児や学業に頑張るママタレになったのも同様だ。芸能ジャーナリストの佐々木博之氏はこう分析する。

ryuchellさんや小倉優子さんに代表される不思議ちゃんキャラも、最初は話題作りで始めて、風呂敷が広がってしまった結果という印象。そもそも設定に無理があったのは明らか。芸能界で目立つために特異なキャラ設定をしたものの、破綻してしまうのは仕方がない部分はあるでしょう」(佐々木氏、以下同)

 ライフステージの変化により、キャラの変更を余儀なくされることはある。デビュー時の“キャラ付け”というのは昔からよくあった。

「かつてはインパクトを出すために、事務所主導でキャラ付けをしていた時代がありました。アイドルが多数デビューしていた'80年代は、少しでも差別化しようとレコード会社も事務所も売り出し方に頭をひねっていたんです。やがて人気が出てくると『事務所の話題作りでした』と路線変更していくこともよくあることでした」

 昔のアイドルだけではない。'96年デビューの及川光博も最初、ライブなどでは“王子様キャラ”でファンのハートをわしづかみしていたが、ドラマ『相棒』でブレイクしてからは、本格派俳優に路線変更。本人も「王子様キャラは戦略を立ててやっていた」と'15年にテレビ番組で告白している。

 石田純一の娘、すみれも「父のイメージに寄せて“おバカキャラ”を演じていた」とデビュー時のキャラ作りでブレイクを狙っていたという。

 海外移住することでキャラが変わることがある。例えばローラは、天然のおバカキャラでバラエティー番組からオファーが絶えなかった。だが、アメリカ移住で意識の高い海外生活を披露。憧れの存在となり、ハイブランドのタイアップ広告など仕事の内容もレベルアップした印象だ。

「ローラさんは海外移住で成功した好例でしょう。もともとおバカではなかったんですよね。同じくローラのようなキャラで活躍していた水沢アリーは“させられていた”と告白してましたが(笑)。ピースの綾部祐二さんもそうですが、海外移住をすることで、知的キャラになる戦略が感じられます。

 今後も海外進出をしようとする芸能人は増えそうです。8月、小島瑠璃子さんも来年から中国の大学に留学すると発表しました。かなり前から中国に移住したいと発言していましたが、中国で勝負して成功すれば、日本での活躍の幅も広がるでしょうね」

スキルを追加してキャラを変更

 仕事の幅を広げるために、スキルを追加してキャラを強化するパターンがある。王道なのが“筋肉”系キャラ。

「武田真治さんも筋肉系のキャラで再認識されました。ただ、若いときからストイックに筋トレをしていた結果、NHKの番組でそこがフォーカスされてブレイクしたので、本人的にはキャラを変えた意識はないのかもしれませんが(笑)。

 昨今の筋トレブームにある背景は、若い俳優やタレントが海外進出を積極的に視野に入れていることも大きい。ハリウッドのスクリーンでも見劣りしない身体をつくり上げる意識が生まれているんでしょう

 筋肉系以外にも、キャラを新たに追加するパターンとして料理や美容など得意とする分野をアピールしてキャラ付けする芸能人は多い。現在こうした傾向がある要因はSNSの普及にある、と佐々木氏は分析する。

これまでの芸能界は事務所主導でタレント個人の勝手な発言が許されない風潮があった。でも今は、タレント自身が発信していく時代。自分から積極的に発信していける人が生き残る時代になっています。ただそれは、作ったキャラではなく素の部分で勝負できる人が求められているともいえます

 リアルかつこまめな情報発信が求められる分、装ったキャラが通用しにくい。“ありのままのキャラ”が出ることによって“キャラ変”と感じる人もいるのかもしれない。

「特に女性タレントは結婚や出産などのライフステージの変化で発信する内容が変わっていきます。これまでのキャラが発信したい内容とかみ合わなくなってくることもあります」

益若つばさはキャラ変してない

 ネット上で「本当はギャルじゃなかった」と告白して話題になった益若つばさ。ギャル設定は名を上げるための計算だったのだろうか。もしくは過去のキャラが“黒歴史”で、否定したいということなのかも。

「彼女もSNSの発信力も高いし、話題になりやすいタイプ。その分、現在のライフスタイルとギャルイメージのギャップに苦しんでの告白だったのかもしれませんが……」

 実際のところ、ご本人はどういう意図で発言したのか。現在、骨折による自宅療養中の彼女ではあったが、取材を依頼したところ応じてくれた。

「ネットニュースの見出しが先行してしまって、ギャルを否定するように受け取られてしまうと真意とは違って少し悲しい気持ちになりました。

 当時、ギャルに憧れて、ギャルのファッションやメイクを研究してPopteenモデルとして活動していました。当時は自信もないし、あまり心を開くタイプでもないので、そういう意味で見た目がギャルでもマインドが全然ギャルじゃなかったんですよ

 ギャルである過去を否定したわけではなく、当時はギャルへの憧れがあったものの、内向的な性格ゆえにギャルになりきれていなかったという。

「ギャルって明るくて、コンプレックスに打ち勝つために自分を磨こうとするし、仲間との友情を大切にします。マイノリティーの気持ちをわかってあげる優しさと強さを持っていて、当時の私の理想そのものだったんです。

 あの文化に触れたから、今の私があるので。全く否定したくないですし、ギャルって思ってもらえることは本当に光栄なことです。多様性が求められる昨今において、ギャルマインドを持った方々がこの時代を牽引していく存在でもあると思っています

 当時、渋谷と原宿をミックスした“渋原ブーム”を作り、新しいギャルのカリスマモデルとしてブレイク。現在まで変化を遂げてきた。

「キャラ変更とは思っていなかったですけど、自分の中で揺らぎがあったとすれば子どもを出産したときですね。金髪で派手なメイクをしているお母さんってどうなの?とか批判されてきました。世間の声を気にして髪を黒くしたりネイルを外したり、意識的にシンプルな服装を選んでいた時期がありました。

 でもあるとき、これって息子のためっていうより自分が気にしているだけじゃない?って。自分の人生なんだから、本当に自分が好きなことをしないと後悔すると思いました。そこからは、息子が安全な範囲で髪色もネイルも思う存分遊んで楽しんでいます。

 それに、自分の好きなファッションで街を歩いていると、小さな子どもやお年寄りに『元気がもらえる』と声をかけて頂けることもうれしいです。私はその時々の自分の好きな感覚に合わせて常にアップデートをしていく。ということを大切にしています

 人目にさらされるからこその苦悩や葛藤。“キャラ変”はありのまま自分らしく生きる決断をした証しなのかもしれない。

お話を伺ったのは……

佐々木博之


芸能ジャーナリスト。元フライデー記者。現在も週刊誌などで取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。

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