バルセロナが同クラブ所属のスペイン代表MFペドリとの契約内容を見直すことを検討しているようだ。25日。スペイン紙『マルカ』が伝えている。
現在19歳ながらバルセロナの中盤の主軸として活躍しているペドリ。すでに同クラブでは公式戦通算82試合に出場し10ゴール7アシストを記録。今季からは、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸/日本)がかつて背負っていた背番号「8」を着用するなど、ますます存在感を放っている。
そんなペドリに対し、バルセロナは現行契約の内容の見直しを検討しているようだ。同クラブは昨年10月にペドリとの新契約を締結。契約期間を2026年6月末まで延長するとともに、契約解除金を10億ユーロ(約1400億円)に設定した。
今回の報道によると、バルセロナはペドリのこれまでの活躍と将来性を考慮し、契約内容の改善を本格的に検討しているという。クラブ側は、チーム内で8番目から9番目程度とされている同選手の年俸額や、2026年6月末までとなっている契約期間について見直しの必要性を感じており、これらの条件の改善に今後動くものと見られている。
懸念点とされているのはバルセロナの財政状況。同クラブは依然として財政難に陥っており、仮にペドリの年俸額を引き上げる場合には、既存戦力の売却や放出によって資金を確保することが必要不可欠だと伝えられている。バルセロナはスペイン代表MFセルヒオ・ブスケツを来年夏に放出することでチームの人件費に余裕を持たせ、ペドリの給与を改善する可能性があると『マルカ』は指摘している。
また、同紙は新契約を締結するタイミングについても考慮する必要があると指摘。スペイン代表の一員として出場することが濃厚となっているFIFAワールドカップカタール2022での活躍次第では、ペドリの市場価値がさらに上昇することも予想される。ワールドカップ前と後では提示条件を大幅に変える必要性が生じる可能性もあり、新契約の提示時期については見極めが必要になると伝えている。