【木村和久連載】昔との違いに驚きの連続。アマチュアゴルファーの「最新スタイル」

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2022年09月27日 16:21  webスポルティーバ

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木村和久の「新・お気楽ゴルフ」
連載◆第18回

 最近、知らない方との組み合わせでラウンドすることが増え、新鮮な気分を味わっています。

 今までは、友だちや仕事先の関係者など顔見知りとラウンドすることが多く、新しい人と出会って一緒にラウンドする機会と言えば、コンペでした。しかし、コロナ禍ではそういったコンペがほとんどなくなってしまい、ラウンドするメンバーはほぼ固まっていました。

 そこで、視察プレーや『1人予約ランド』などを活用し、新たな出会いを模索することにしました。実際にやってみると、さまざまな発見や驚きがありました。

 その一部をここで紹介していきましょう。まずはこれです。

(1)身だしなみのよさ
 お互いに知らない人とラウンドする時、いきなり身の上話はしませんよね。最初は相手の服装や使用クラブなどをチラリと見て、どれぐらいのキャリアか、腕前はどの程度か、様子をうかがいます。それから、コースやギアの話、スター選手のネタあたりから、会話を始める感じでしょうか。

 そこでは、相手に不快な印象を与えず、かつ自分は時代遅れのゴルファーじゃないと、服装やギアなどでそこはかとなくアピールしないといけません。

 じゃあ、具体的にはどんな格好が好まれるのか?

 今年の夏の流行アイテムで言うと、ハーフパンツ。ショートパンツの類いですかね。一緒にラウンドしたみなさんは、とてもオシャレに着こなしていました。

 我々の時代は「短パン」と呼んでいました。当時はカーキ色が多く、サイドポケットがついていて、ドリフターズのコントに出てくるジャングル探検隊みたいな恰好でした。

 それが今や、長いパンツをスパッと切ったようなデザインで、すごくカッコいいのです。特に今年は、プロの試合でも一部でハーフパンツを穿いてプレーすることが認められ、実際にその姿がテレビで映っていても、何の違和感もなく見ていられました。むしろ、スタイリッシュだなと思いましたね。

 そのハーフパンツですが、何がどうカッコいいのかというと、ウエスト幅に比例して裾の幅が広がるデザインになっています。だから、ウエストの細い人はパンツの裾も細く、とてもすっきり見えるのです。

 ですが......こちらは腹だけ膨れ、ウエストが92cmもあります。結果、パンツの裾は広がり、細い脚が情けなく2本立っている、という有り様。ピンとこない人は、『名探偵コナン』の江戸川コナンくんの足を思い出していただければよろしいかと。

 あれは、アニメだから可愛いわけで、オヤジがあの恰好をすると、出っ張った腹の下に細い足......というシルエットが非常に見苦しいです。しかも、すね毛がぼうぼうで、日焼けもしていないし......。

 それはそれとして、70歳ぐらいの人でもさりげなくつけている小物類がオシャレなことにも驚かされました。たとえば、マスク。マカロニ・ウエスタンに出てくる盗賊みたいな、ブランドもののバンダナをつけていたりして。

 それに比べて、こっちなんか、5枚で300円程度の市販品のマスクですからね......。

(2)社交性がある
 最近の若者はスマホばかり見ていて社交性がない、と勝手に思っていましたが、ゴルフをやるような人はそうじゃありませんね。若くてもフレンドリーだし、ちゃんとこっちを年長者扱いしてくれるし、人間ができています。

 片や、古株の常連さんも非常に親切。丁寧にコース案内をしてくれ、カートまで運転してくれます。「このコースは初めてです」と言っただけで、本当にみんな親切で助かりました。

 時に相当な腕前な人も混じっています。昔は上級者と言えば、人を見下すような視線を投げていましたが、今はそれがないのがうれしいです。

 昭和のプロゴルフ界では、○○軍団みたいなオラオラ系が幅を利かせていましたが、今は好青年系のプロが人気です。そういう影響もあるのかな、と思ったりして。

 ゴルフ場って、生の人間が出会う場所じゃないですか。しかも、叩いて感情が露わになることもあるし。そこでの社交性、人間力の高さにつくづく驚いています。

(3)下手でもカッコいい
 近頃、ゴルフ場で周囲の人々を見回していると、下手でもカッコいい人が多いのに驚きます。

 バブルの頃は、見た目はファッショナブルだけど、ものすごく下手な女性ゴルファーがたくさんいました。でも、今のゴルフ場で見かける女性は、そんな無謀な方はいません。ちゃんとスクールに通って、ダボぐらいで回れる腕前があります。

 翻(ひるがえ)って、形から入る男性ゴルファーはたくさんいます。とんでもないショットを打ちながら、身だしなみはそれなりにしっかりしているんですよね。

 クラブも最新のものをそろえているから驚きです。昔は、ゴルフの先輩などから「100をきるまではバッタもののセットでいい」「どうせ(うまくなれば)スイングもヘッドスピードも変わるのだから」と言われていました。

 だから、自分も最初のクラブは安物のセットでした。しかし今では、安物のセットで打っている人などほとんどいません。つまり、ゴルフはファッションになっているのです。

 ゴルフって、ツアー情報やレッスンなどを教える正統派のゴルフ雑誌がある一方で、ファッションとして捉えているゴルフ雑誌も多数あります。

 そっち系の雑誌は、スコアは二の次。あるいは、そこは他で学んでください、といったコンセプトで作っています。いかに颯爽とゴルフ場で振舞うか――そういったところを大切にしているんでしょうな。

 現在のゴルフ場の風景からして、最近はそっち系の読者が増えているのかもしれませんね。




(4)へんてこスイングが激減

 今の若者は、他人からどう見られているのかをすごく気にします。しかも、スマホなどのビジュアル撮影機器が身近にあるからか、自らのスイングをちゃんと把握。常に美しさを求めています。

 かつては、ゴルフ場に行くとスタートホールで連続写真を撮られ、それをプレー後に2000円ぐらいで買ったものです。それぐらいしか、自分のスイングを知る術がありませんでした。

 だから、ゴルフを覚えて10年ぐらいして、自分のへんてこスイングを初めて見た時は本当に驚きました。「これは別人だろう」と。

 今はなんぼヘタクソでも、へんてこなスイングで打っている自分が許せない――そういう人が多いようです。スキーのジャンプ競技で言うところの、飛型点みたいなものですかね? 飛距離も大事だが、打っている時のフォームも大事と言いたいのでしょう。

(5)気づくと自分が最年長に
 昔、ゴルフを覚えた頃は、自分が最年少でした。それが近年では、ふと気づくと自分が最年長だったりすることがあります。

 今年、北海道のゴルフツアーに行った時には、最年少と最年長が一緒に回ることになりました。そうしたら、自分が最年長だったんです。わずか数カ月の違いでしたが、自分は長老なんだなと......。

 今、自分が若い人と知り合う機会があるのは、夜の街は別として、ゴルフ場で飛び込みラウンドする時です。そこで出会う老若男女は、社交性があり、気さくです。

 そういう出会いが妙に新鮮で、刺激を受けます。なにしろ、毎回会う人が違うのですから。

 というわけで、今後もしばらくは、みなさんのゴルフ人生を覗かせていただきますね。

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