自身の“ルーツ”に触れ…ガーナ代表デビューを飾ったI・ウィリアムスの秘話「迷いがあった…」

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2022年09月27日 17:44  サッカーキング

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ガーナ代表デビューを飾ったFWイニャキ・ウィリアムス [写真]=Getty Images
ガーナ代表FWイニャキ・ウィリアムス(アスレティック・ビルバオ/スペイン)が、同国代表デビューの思いを明かした。27日付でスペイン紙『アス』が伝えている。

 1994年6月15日生まれのイニャキ・ウィリアムスは現在28歳。ガーナ人の父親とリベリア人の母親のもと、スペイン北部の都市ビルバオで産声をあげた。16歳でアスレティック・ビルバオの門を叩くと、『レサマ』で着実に成長を重ねて、2014年にトップチームデビュー。スピードとフィジカルを武器に“ロス・レオネス”の攻撃を牽引している同選手は、歴代1位となるラ・リーガ連続出場試合数「239」を保持しており、同記録を今もなお更新し続けている。

 今年7月にガーナ代表の一員になることを発表すると、FIFAワールドカップカタール2022前最後となる代表ウィークに臨むガーナ代表メンバーに初招集されたイニャキ・ウィリアムス。23日に行われたブラジル代表戦でデビューを飾った同選手は「ガーナ代表としてデビューできたことが信じられない。ブラジル戦では、言葉では言い表せないほどの感情を味わったんだ。本当に楽しかった。デビュー戦が決まった時は、『ブラジル! なんというスタートだ』と思ったよ。世界トッププレーヤーが揃っているからね」と告白。続けて「アスレティックの選手以外と数日間一緒に過ごすのは久しぶりだったから、とても新鮮に感じた。新しいチームメイトにも慣れてきたし、彼らのおかげでとてもリラックスできている」とチームの雰囲気に溶け込めていることを口にした。

 また、ガーナ代表でのプレーを決断した秘話について語ったイニャキ・ウィリアムスは「ガーナ連盟の会長から連絡があり、彼らがチームとして求めているものを教えてくれた。そのアイデアはとても魅力的だったけど、当時は迷いがあったよ」と吐露。それでも、「夏に実家を訪ねたとき、祖父と感動的な話をしたんだ。『ガーナのためにプレーするのは素晴らしい夢だ。自分は90歳だし、安らかに死ねるよ』などとね。彼が、僕に何かを要求することはなかったよ。ただ、目を輝かせてそのことについて語っていた…」と思いを巡らせた。

 イニャキ・ウィリアムスのガーナ代表デビューの翌日に、実弟であるFWニコ・ウィリアムスがスペイン代表デビューを飾った。W杯開幕まで2カ月を切った中で、兄弟揃っての本大会出場について、同選手は「そうなったら、最高だね」と噛み締めつつ、「僕たちは、2つの異なる代表チームで最高レベルのプレーをした兄弟として、歴史に名前を刻んだ。自分たちの夢を叶えることができて幸せ。ニコは大きく前へ進んでいるし、すべてが彼のもとに急速に集まってきている」と胸中を明かしている。

 “ブラック・スターズ(ガーナ代表の愛称)”の一員として新たなスタートを切ったイニャキ・ウィリアムス。自身のルーツに触れて、覚悟を決めた同選手は果たして、ガーナ代表史上初となるW杯ベスト4進出へと導くことができるのだろうか。

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