ヤクルト村上宗隆は恐るべし22歳 打撃技術だけではない、飛躍を支える“重要な能力”

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2022年09月27日 18:00  AERA dot.

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ヤクルト・村上宗隆
ヤクルト村上宗隆は今シーズン、プロ野球という枠を超えてスポーツ界で最も注目されるアスリートの1人となった。


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 9月13日の巨人戦(神宮)では、9回に巨人のクローザー大勢から左翼席に55号本塁打を放ち、1964年に王貞治氏(巨人)が樹立した日本人選手のシーズン最多記録に並んだ。ここ9試合はホームランがなく厳しくはなっているが、2013年にバレンティン(ヤクルト)が記録したNPB最多となる60本塁打も視野に入っている。


「村上の大きな武器は爆発力、固め打ちができること。調子が良い時は相手投手のレベルに関係なく、1発で仕留めることができる。遠くへ飛ばすことができる一流の打撃技術、打席内で迷わず自分のスイングができるメンタルはNPBトップクラスで、最強の打者に成長しつつある」(ヤクルト関係者)


「188cm 97kgという恵まれた身体を効率的に使ったスイングができる。下半身のパワーを上半身にしっかり伝導させ、バットを強く、速く振れている。空振りやファールチップの時でもスイング音がスタンドまではっきり聞こえる。こういった選手はなかなかいないので、球場へ足を運んだ際は注目して欲しい」(在京球団スカウト)


 規格外の活躍を見せるスター誕生に周囲も盛り上りを見せているが、村上の凄さは野球の技術だけではない。


 先述のように、55号以降はホームランが出ずに足踏み状態が続いているが、「ベンチではよく声を出しています」と22日の中日戦後に高津臣吾監督が語るなど、結果が出ずも平常心を保ち、常に自分にできることをするというのが村上の強みだ。


「(ホームランが止まっていることについて)監督は心配はしていない。結果が出なくても様子は同じ。練習への熱心さは変わらず、時間があればバットを振る。守備練習にも毎日、必死で取り組んで日に日に上手くなっている。ベンチ、グラウンド上でも一番大きな声を出す。改めて素晴らしい選手、人間だと感じる」(ヤクルト関係者)



「真面目で堅物そうな雰囲気もあるが、記者の質問には熟考してしっかり答える。チームメイトと冗談を言って笑っている時も多い。結果が出ない時でも態度が変わらず、心が揺れている姿を見たことない。とても22歳には見えない。飛び抜けた結果も出しているから誰もがついていく」(在京テレビ局スポーツ担当)


 村上は大卒1年目と同じ年齢でまだまだ若いが強烈なカリスマ性も備わりつつある。最近では見かけなくなったタイプの“昭和”を思わせるチームリーダーだと評する人たちも多い。


「時代の流れもありチームの形も変化している。近年、連覇を果たした広島、ソフトバンク、巨人などにも強烈なリーダーシップのある選手は存在しなかった。複数の選手が結果を残すことで組織がまとまり、勝利という結果を残した。一方で村上は1人でチームを引っ張ることができる昭和の雰囲気を漂わせる選手です」(在京テレビ局スポーツ担当)


「タイプ的には“アニキ”と呼ばれた金本知憲(広島、阪神)に似ている。自身のバットで結果を残しつつ周囲へ気を配ることもできる。言動と背中の両方でチームを引っ張る。デッドボールを受けても試合に出続けたこともあった。阪神戦でサイン盗みの騒動が起こった時は自らアピールしてクレームをつけた。年齢など関係なくヤクルトのリーダー」(阪神担当記者)


 昨年には“サイン盗み”の疑惑があった阪神ベンチに1人で詰め寄り抗議した。今年は本塁打を量産し始めてからは相手から執拗なマークを受け、12日のDeNA戦(横浜)では死球を受け途中交代となったが、翌日の巨人戦では痛みに堪え試合に出場した。技術的、精神的、肉体的な強さが共存する凄みが村上にはある。


「野球に対する思い、芯の強さを感じる。そこは同学年の清宮幸太郎(日本ハム)との大きな違い。清宮は結果が出ないと落ち込んでしまい、練習に集中できなくなることもあるが、村上は結果が出ない日はバットを振って悔しさを払拭する。試合翌日には、早出特打ちするのも普通の光景」(在京球団スカウト)



「名前から『村神様』という神々しい名前がついているが、我々からするとアニキ、鉄人というのが近い感じで金本とかぶる。実績においてもアニキに追いつき追い越すような選手になって欲しい。今の姿勢を見ていれば可能性は十二分。今後もヤクルトに欠かせない選手になるでしょう」(ヤクルト関係者)


 22歳にして既に球界最強の打者と呼ぶにふさわしいバッティングを見せている村上だが、それを支えるのは打撃技術だけではない。精神的、肉体的にも強くまさに心技体が整っていると言える選手だ。レギュラーシーズンは残りわずかとなったが、本塁打数をどこまで伸ばすことができるのか。また、その後のポストシーズンではどんな活躍を見せてくれるのか。今後も成長著しい若き大砲の一挙手一投足から目が離せない状況が続きそうだ。


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