ヤクルト・村上が快挙目前でブレーキ…球界OBから“積極打法”のススメ

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2022年09月28日 06:34  ベースボールキング

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記録目前で急ブレーキのヤクルト・村上
◆ 谷沢氏「自分を信じてトライしてほしい」

 三冠王と本塁打記録更新の期待がかかるヤクルトの村上宗隆選手(22)は27日、本拠地での阪神戦で3打数ノーヒット1四球。10試合連続ノーアーチで、日本選手新記録となる歴代単独2位の56号ホームランはまたしてもお預けとなった。

 「4番・三塁」で先発出場した村上は、相手先発の青柳晃洋から初回の第1打席に四球を選ぶも、第2打席はニゴロ、第3打席は空振り三振で凡退。8回の最終打席はリリーフ右腕・湯浅京己と対戦し外角高め154キロに空を切った。

 出塁こそあったが、シンカーを引っ掛けたゴロアウト、高めの速球に差し込まれた2三振と、凡退した打席の内容が芳しく無く、これで13日・巨人戦で55号を放ってから44打席ノーアーチ。この間は打率.091(33−3)、15三振と不調に陥っており、首位打者を争う中日・大島洋平(打率.319)には、ついに打率1厘差まで迫られた。

 同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野球解説者の谷沢健一さんは、青柳の好投と村上のタイミングのズレに言及しつつ、試合を通して「村上選手はちょっと待ち過ぎなんですよ。ホームランボールを待ちすぎなんですよ」と打席での姿勢を指摘。

 「恐れることなくインサイドでもアウトサイドの低めでも振ることですよ。今日は見すぎだった。振って振ってファールのうちから良い当たりがだんだん出始めますから。自分を信じて明日からトライしてほしいな」と、不調のときほど積極打法が必要だと持論を展開した。

 じっとボールを見極める力も村上の特長ではあるが、この日はいずれもファーストストライクを見逃しており、三振した2打席いずれも2ストライクに追い込まれるまでスイングなし。投手有利なカウントになる前に仕掛けることが不振脱却へのカギとなるかもしれない。

▼ 歴代シーズン本塁打記録
1位 60本 W.バレンティン(ヤクルト/2013年)
2位 55本 村上宗隆(ヤクルト/2022年)
2位 55本 王貞治(巨人/1964年)
2位 55本 T.ローズ(近鉄/2001年)
2位 55本 A.カブレラ(西武/2002年)
6位 54本 R.バース(阪神/1985年)
7位 52本 野村克也(南海/1963年)
7位 52本 落合博満(ロッテ/1985年)
9位 51本 小鶴誠(松竹/1950年)
9位 51本 王貞治(巨人/1973年)
9位 51本 T.ローズ(近鉄/2003年)

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』

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  • 2冠でも充分でしょう、チームの連覇へMVP級の働き。
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