「ポスト香川照之」は誰だ? テレビ業界で挙がる俳優の名前

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2022年09月29日 11:30  AERA dot.

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香川照之
銀座クラブでの性加害をめぐるスキャンダルで、ほぼすべてのレギュラー番組やCMが降板となった香川照之(56)。現在出演中のものはもちろん、10月から始まる連続ドラマ「アトムの童」(TBS系)の降板まで決まり、希代の人気役者が絶望的な状況に立たされている。週刊誌の芸能担当記者はこう言う。


【写真】降板をまぬがれた「六本木クラス」での香川照之の目ヂカラ
「一連の報道は『週刊新潮』のスクープが発端でしたが、最初は企業やテレビ局もどこも様子見でした。しかし、続報で掲載されたホステスの髪をわしづかみにする写真ですべて決まりました。香川さんの酒癖の悪さは昔から業界内では有名でしたけど、まさかこんな写真が撮られるほど脇が甘かったのか……というのが正直な感想です。このご時世、視聴者が最も嫌う性加害案件となれば、CMもドラマもすべて降板させざるを得なかったのでしょう」


 唯一、降板を免れたのは放映中のドラマ「六本木クラス」(テレビ朝日系)だが、背景には複雑な事情があったようだ。


「香川さんは『半沢直樹』での怪演が話題になって以降、“最後に名前がクレジットされる大物俳優”として引く手あまたでしたし、『六本木クラス』でも敵役のラスボスを演じています。ここまで降板ドミノが続くと『六本木クラス』も代役を立てる可能性もあったと思いますが、最初に新潮の報道が出たのは第8話の前日であり、ここから代役を立てて撮り直すのは逆に悪目立ちしてしまう。しかも、同作は韓国の大人気ドラマ『梨泰院クラス』のローカライズのため、局側も相当な予算をかけて制作し、今後はアジアや北米などでも配信が予定されています。そのため、このまま最終回まで押し切るしかないと判断したのでしょう」(前出の記者)


 しかし、芸能界において香川照之が抜けた穴は大きい。“最後に名前がクレジットされる大物俳優”を引き継げるような、「ポスト香川照之」はいったい誰なのか。民放ドラマ制作スタッフはこう予測する。


「香川さんのように存在感があって、しっかりしたキャリアもある50代の俳優と言えば、阿部寛さんや福山雅治さん、西島秀俊さんなど主演クラスになってしまう。ラスボスや上司として主演を引き立てるというポジションは、ここ数年、香川さんが独占していたと言っても過言ではありません。香川さんが降板した『アトムの童』の役はオダギリジョーさんが演じることになりましたが、彼はまだ40代。ラスボスにしては、やや厚みが足りない印象を受けます。そんななか、あえて50代の俳優で名前を挙げるなら、堤真一さんや椎名桔平さん、渡部篤郎さんあたりでしょうか。彼らは主演ではなくても、相当な存在感を発揮して主役と対峙できる俳優です」



 一方、テレビ情報誌の編集者は違う俳優の名前を挙げる。


「ポスト香川という意味では、昨年末に大手芸能事務所を退社してフリーになった竹野内豊さんが適任ではないでしょうか。キャリアは申し分ないうえに、主演に対するこだわりもそこまで強くない。フリーになった今こそ、しがらみのない状態で仕事を選べるわけですから、香川さんのような振り切れた怪優にシフトチェンジするチャンスかもしれません」


■バラエティー系の後釜は藤木直人!? 


 一方、香川照之といえば情報番組のMCだけでなく、ボクシング番組や昆虫番組における博識ぶりでも人気者だった。“東大出身”に裏付けられた饒舌な語り口と豊富なボキャブラリーは、俳優としての次元をはるかに超えていたと言えるだろう。その点で、香川の後釜は誰がふさわしいのか。


「高学歴の50代俳優という点では、早稲田大学出身の藤木直人さんがいますが、香川さんと比べるとイケメンすぎて、お芝居がちょっと軽い感じは否めません。その点、バラエティー番組でも弁が立って人気なのが佐藤二朗さん。現在53歳で、オンエア中の『鎌倉殿の13人』でも怪演ぶりを見せつけていましたし、ツイッターでのつぶやきも面白く、フォロアーは200万人近くいます。役者としても苦労しながら相当のキャリアを積んできたので、香川さんの穴を埋められるほどのランクにはいると思います。あとは、阿部サダヲさんでしょうか。最近は主演作が続いていますが、座組み次第では屈強のラスボス役を引き受ける可能性はある。ストイックなお笑い劇団『大人計画』所属の看板役者なので、コントや歌はお手の物ですし、トーク力もすごいという異能の人。脇役仕事をもっと増やせば、香川さんを超える逸材だと思います」(前出の民放ドラマ制作スタッフ)


 ドラマウオッチャーの中村裕一氏は、ポスト香川についてこう分析する。


「これまでに彼が求められていた『狂気を帯びた怪演』というところでまず浮かぶのは佐藤二朗さんでしょう。バラエティー番組やツイッターなどからよき夫、よき父のイメージがありますが、昨年公開されたR−15指定の監督作『はるヲうるひと』では、売春宿の主人として、娼婦や弟役の山田孝之にスゴむ姿に戦慄(せんりつ)を覚えました。ほかには仲村トオル、反町隆史、高橋克典など、若かりし頃の“やんちゃ”なイメージのある俳優や、それこそ『半沢直樹』で香川演じる大和田とバチバチにぶつかり合った堺雅人の怪演も見事です。個人的には『振り返れば奴がいる』でどこまでもダーティーな医師・司馬江太郎を演じた織田裕二のラスボスはぜひ見てみたいですね。ベテラン俳優の振り切った演技を見たい視聴者はきっと多いはずです」


 香川が抜けた穴を埋めるのは、いったい誰か。(藤原三星)


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