勝田貴元、トヨタ勢最上位の4番手でラリー・ニュージーランド初日を走破/WRC第11戦

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2022年09月29日 19:50  AUTOSPORT web

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勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第11戦ラリー・ニュージーランド
9月29日、WRC世界ラリー選手権第11戦『ラリー・ニュージーランド』が開幕した。初日のデイ1はラリーの拠点となるオークランドでSS1が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合5番手、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合6位、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合8番手につけた。

 また、TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションからの出場となっている勝田貴元/アーロン・ジョンストン組は、トヨタGRヤリス・ラリー1勢最上位となる総合4番手で競技初日を終えている。

 2012年以来、実に10年ぶりにWRCの一戦として開催されることになったラリー・ニュージーランドの競技初日は、サービスパークが置かれるオークランドの北側エリアで、9時過ぎからシェイクダウンが実施された。このセッションでは、選手権リーダーでありこのイベントで初戴冠が決まる可能性のあるロバンペラがベストタイムをマーク。チームメイトのオジエが5番手、エバンスは6番手タイムを記録した。

 その後、同日18時過ぎからオークランド郊外プケカワの緑美しい公園“オークランド・ドメイン”においてセレモニアルスタートが実施され、これに続いて競技がスタートした。

 コース全長1.78kmのターマック(舗装路)ステージで争われたSS1は直前に一時的に降った雨により路面がウエットとなったが、徐々に乾いていき出走順によってコンディションが大きく変化することとなった。そんななか、エバンスはトップと2.2秒差の5番手タイムを、ロバンペラも僅差の6番手タイムをマーク。出走順が早かったオジエは8番手タイムを記録した。

 勝田はこの短いステージでトップと2.0秒差の4番手タイムを刻み、トヨタ勢のトップとなるポジションで競技初日を終えることとなった。

「ここニュージーランドに戻って来ることができて、本当にうれしく思う。美しい国だし、人々はとても親切で、ステージも非常に魅力的だ」と語るのは、チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラ。

「シェイクダウンを終えたドライバーたちは、クルマのフィーリングが良かったので満足している。タイムは僅差だったが、今週末は優勝を競うことができるレベルにあると確信している」

「今晩の最初のステージはターマックでかなりトリッキーだった。しかし、我々のドライバーは全員無事に乗り切ったので、ポジティブな気持ちで明日の長い1日に臨むことができる」

■トヨタでは唯一のラリーNZ経験者であるオジエ「上位を目指して戦いたいし、できれば優勝も狙いたい」

 チームボスの言う長い1日は、オークランドから南に約120km離れたハミルトンの西側エリアが戦いの舞台となる。“ワンガ・コースト”など伝統的な3本のステージを各2回走行するデイ2は日中のサービスが設定されておらず、選手たちはラグランに設けられるタイヤフィッティングゾーンでの簡単な整備作業のみで1日を走ることになる。なおSS2〜7、計6本のステージの合計距離は158.56kmと、競技全体の半分以上の距離を占めている。

 トヨタGRヤリス・ラリー1を駆り、ラリー初日を走破したTOYOTA GAZOO Racing WRTドライバーのコメントは以下のとおりだ。

●セバスチャン・オジエ(#1 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「スタート前に降った雨によって、今晩最初のステージは少し難しく、自分よりも後に走った選手たちの時は、路面が少し乾いていたと思う」

「今朝のシェイクダウンはこのラリーを代表するようなステージではなかったが、非常にハイスピードだったので、自分にとっては高速なセクションで自信をつけることが重要だった」

「今週末のステージはハイスピードな区間が多いため、3カ月のブランクがある自分にとってチャレンジングなラリーになるだろうが、上位を目指して戦いたいし、できれば優勝も狙いたいと思っている。序盤は出走順が少しでも助けになってくれることを期待しているし、全力を尽くして戦うつもりだ」

●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「このラリーは長い歴史があるので、伝説的なステージのすべてを知ることができるのはとてもうれしいよ」

「ほとんどのドライバーにとって新しいイベントなので、ペースノートも新たに制作することになったが、かなりハイスピードなラリーだから正確なペースノートを作るのは簡単ではなかった。素晴らしい区間だけでなく、トリッキーな区間もあるが、この週末が楽しみだ」

「シェイクダウンはクルマを走らせるという点では良い機会だったけど、明日の最初のステージとはかなり性格が違う。明日はとても長い1日になりそうだし、天候によってはタイヤ選びも難しくなるかもしれない」

●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ニュージーランドに来ることができてうれしいし、とても素晴らしいステージだと思った。路面にルーズグラベルが多くあるため、出走順トップで走るのは大変だけど、ステージを楽しみたいと思う」

「今晩の最初のステージではベストな走りができなかった。しかし、たくさんの人が観戦してくれていたのはうれしかった」

「明日はラリー全体の半分以上の距離を、出走順トップとしてルーズグラベルをクリーニングしながら走ることになるので、間違いなく大きなチャレンジになるだろう。理想的な状況ではないけど、ベストな走りをしたいと思う」

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