「虎太郎、おかえり」虹の橋を渡り、姿を変え帰ってきた犬さん…山で保護し3年半を一緒に暮らした飼い主さんに胸の内を聞いた

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2022年09月29日 20:10  まいどなニュース

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生前の虎太郎くん(gaviさん提供)

「虎太郎、おかえり。」

【写真】山で保護して1週間後の犬さん、Twitterで呼びかけましたが…飼い主さんは現れず

虹の橋を渡り骨になって飼い主さんのところに戻ってきた元保護犬の写真がTwitter上で話題になりました。投稿したのは、飼い主のgaviさん(@gavi_gb)。元保護犬は虎太郎くんといいます。3年半ほど前に山で保護されたワンちゃんです。詳しい年齢は分からないそうですが、保護当時は既に高齢だったとか。最期はgaviさんに看取られながら、静かに息を引き取ったといいます。

「虎太郎さんが、天国で幸せに暮らせますように」
「うちのわんこ達とお空で仲良くして頂ければうれしいです」
「寿命を全うして立派でしたね お疲れさまでした どうか安らかに」
「いつまでも御家族の御心に…」
「ずっと一緒だよ。ありがとうって言っていますね。守ってくれます」
骨壺の写真には、虎太郎くんのご冥福を祈る人たちからたくさんのコメントが寄せられました。

多くの人たちからSNS上で見送られたという虎太郎くん。保護当時のことや、3年半にわたる虎太郎くんとの思い出を、投稿した飼い主のgaviさんに聞きました。

高齢犬、3日前までは普通に散歩をしていたのに・・・急にご飯を食べなくなった

――gaviさんに看取られながら最期を迎えた虎太郎くん。虹の橋を渡ったのはいつ?

「虎太郎が亡くなったのは9月14日です」

――保護時から虎太郎くんはフィラリアの陽性で心臓が悪かった(僧帽弁膜症)とのことですが・・・死因は。

「フィラリアに関しては陽性から2年で陰性になりまして。その後も薬を毎月服用していました。死因は分かりませんが、亡くなるときにいろいろ検査をすると心臓に大きな腫瘍ができており、周りに水もたまっていました。肺はレントゲンに真っ白に写ってました。

もともと左目が悪く病院からの点眼や服薬でなかなか治らなかったので、病院を変えて3軒目でやっと目がきれいに治ったところだったんです。本当は目より体の中があんなにひどくなる前に治療すれば良かったのですが、気付いてあげることができませんでした」

――亡くなる前の様子はいかがでしたか?

「亡くなる3日前までは普通に散歩もしていました。急にご飯を食べなくなったので、病院に行き注射を打ってもらいましたが、回復はできず。2日目には水も飲むことができなかったので、シリンジで飲ませていましたが最後は水も受け付けませんでした」

保護当時体は肋骨が見えてガリガリ、皮膚病で血だらけ・・・

――急なことだったんですね。虎太郎くんを保護したのは3年半ほど前だったとか。

「はい。虎太郎を保護したのは、仕事で配達に行った帰りでした。車で山を越えて隣の町まで行き、その帰りの山で虎太郎に会いました。初めに見たときは通り過ぎて行く対向車に近寄って行っては、車の方もぶつからないように徐行して何台か通り過ぎで行ったのを見て。このままだといつか引かれると思い車から出て声を掛けました。たぶん飼い犬だったのだと思います。すぐ近寄ってきて車に載せるために抱っこも容易にできました。それから車の中であちこちに動き、大きな声でワンワンほえていたのを思い出します。

ただ首輪などはしておらず、体はガリガリで肋骨が見えていました。あとは皮膚病もひどくかゆかったようで足でかいたのか、血だらけでした・・・」

――山に置き去りにされたのか、迷ってしまったのか・・・飼い主さんは現れなかったようですね。おうちに迎えてからのことをお聞かせください。

「うちの家に来てからですが、当時家を改築することになっていて初めの半年は父に面倒を見てもらっていました。夕方仕事が終わって会いに行き散歩をするのが日課でしたが、当初、虎太郎はつながれていることに慣れず引っ張るなどしてロープが切れてしまい3度も脱走させてしまいました。

警察から愛護センターに電話して、近所をひたすら探したのを覚えています。自分から脱走したにもかかわらず会えた時には凄い寂しい声でおぉーんって鳴くんですよ。警察に保護された時にはその声を聞いて警察官に飼い主に間違いないねって言われるほどに」

先住犬と不仲、心臓も悪かったが・・・散歩が大好き、大きな体で膝に乗ってくる甘えん坊さん

――半年後は?

「半年後は改築も終わり、私たちも父と虎太郎と一緒に暮らすことができました。でも、虎太郎は先住犬とは仲良くできなかったんです。先住犬はミニチュアダックスフンドで下半身付随なので車椅子を使用。初めて会ったときに虎太郎が思いっきり転がしてしまい、それから怖がって近づけなくなりました」

――また心臓の病気が見つかるなど、虎太郎くんもいろいろつらい思いをされたんですね。

「そうですね。心臓が悪かったのであまり走り回ったり興奮したりすると倒れ込むことが分かってきたので、無理をさせないように気を付けていました。それでも散歩が大好きだったので毎日、朝晩散歩に行きました。朝は父で夕方は私が。雨の日も雪が降ってもお構いなしです。本当に散歩と食べることが大好きな子でした。私は全くしつけできず・・・散歩も引っ張られてついて行くのにやっとでした(苦笑)」

――そんな散歩と食べることは大好きだった虎太郎くん。普段はどんなワンちゃんでしたか?

「虎太郎はボール遊びなどはしたことがなかったようで、全く興味がありませんでした。またブラッシングをしてもらっていなかったのか、初めは慣れなかったのですが、慣れてきたら気持ち良くなり、お尻を上げてクネクネして、ゴロンとお腹を出して寝て喜んでいました(笑)。本当に甘えんぼであんなに大きかったのに膝に乗ってきたり、虎太郎の部屋の掃除などしていると、構ってほしくてわざと目の前に来て邪魔したりと・・・とにかくかわいかったです」

――今回虎太郎くんの最期を看取られて、思ったことは。

「あの子の最期を迎え、何度もこれで良かったのかなって、私といてあの子は幸せだったのか。もっともっといろいろできたんじゃないかと、特に病気のことは本当につらかっただろう痛かっただろうと思います。ギリギリになるまで本当に元気であんなに病にむしばまれていたとは気付いてあげられなかったことが心残りでなりません。

あの子が教えてくれたこと、動物は痛いとか悪いとか言えないということです。今いる子たちをしっかりケアしていこうと思います。Twitterに投稿したのは、本当に寂しくてあの子のことを誰でもいいから一緒に見送って欲しかったからです。びっくりするぐらい広がりいろんな方から虎太郎は幸せだったと言っていただけました。皆さん、ありがとうございます」

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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  • 置き去りだと思う。山に老犬を連れて行く目的なんてないもの…。 考えなきゃ良かった。
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