トヨタ、デイ3でロバンペラとオジエが1-2築くも、エバンス&勝田がリタイアに/WRCニュージーランド

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2022年10月02日 00:40  AUTOSPORT web

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SS9でクラッシュ、その後リタイアとなったエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第11戦ラリー・ニュージーランド
10月1日、WRC世界ラリー選手権第11戦『ラリー・ニュージーランド』のデイ3がオークランドのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2番手に順位を上げ、最終日を前にワン・ツー体制を築いた。

 一方、競技3日目朝の段階で総合首位に立っていたエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、午前中に発生したアクシデントによってクルマにダメージを負いリタイアに。また、TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)もコースオフが原因でリタイアとなっている。

 前日から雨が降り続きウエットコンディションでの戦いとなっているラリー・ニュージーランドのデイ3は、サービスパークの北側エリアに設定されたで3本のステージで争われた。SSは全部で6本、各ステージを2回ずつ走行する予定だったが、午前中3本目のSS10は、Mスポーツ・フォードのガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)が大クラッシュを喫した影響でステージキャンセルとなった。

 この1日(土)に22歳の誕生日を迎えたロバンペラは、雨で難しいコンディションとなったステージを自信を持って攻め、朝のSS9でベストタイムをマーク。同ステージで首位のエバンスが総合4番手に順位を下げたこともあり、総合3番手から一気に首位に浮上した。

 史上最年少チャンピオンの候補であるロバンペラは、午後の再走ステージでもSS11、SS12と2ステージ連続でベストタイムを記録し、最終的には総合2番手となったオジエに対して29秒差、タイムペナルティやペースダウンによって総合3番手に後退したオット・タナクには46.4秒ものギャップを築き、自身のバースデイを締めくくった。

 ロバンペラと同じく前日から順位を上げてきたオジエは、ベテランらしい安定した走りを続けSS11で総合2番手に順位を上げたのち、SS12のタイムコントロール(TC)に遅着したことで10秒のペナルティを科せられたものの、タナクに17.4秒差をつけ総合2番手の座を堅守してみせた。

 総合首位から一転、戦列を離れることとなったエバンスは午前中2本目のSS9でスピンを喫した。この際、彼のドライブするGRヤリス・ラリー1のフロントとリヤにダメージを負ってしまう。

 その後、エバンスはコドライバーのマーティンとともに、リエゾン(移動区間)でクルマを自力走行可能な状態まで修理しサービスまで戻ってきた。しかし、ロールケージがわずか破損していたため、ラリーからリタイアすることに。また、SS11終了時点で総合5番手まで順位を上げていた勝田は、SS12でコースオフ。こちらもロールケージにダメージがあったため、翌日の再出走が不可能となっている。

■ラトバラ代表「絶好の順位につけているが、まだ戦いは終わっていない」

「非常に厳しいコンディションのなか、波乱の土曜日となった」と語るのは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのボス、ヤリ-マティ・ラトバラだ。

「ニュージーランドのステージは雨が激しく降ってもグリップがそれほど低くならないのだが、グリップに一貫性がないため、ドライバーは判断することが難しい。そのため数名のドライバーがアクシデントに見舞われ、残念ながらエルフィン(・エバンス)もそのひとりとなってしまった」

「ロールケージにダメージがあり、それを修復することは不可能なため、残念ながら明日、彼らが再スタートすることはできない」

「そのことを除けば、今晩はワン・ツーを達成することができたので、とてもハッピーだ。カッレ(・ロバンペラ)は今日もトリッキーなコンディションで素晴らしい走りを見せてくれたし、セブ(セバスチャン・オジエ)もチャンピオンシップのために重要な仕事をしてくれた」

「明日に向けて絶好の順位につけているが、まだ戦いは終わっていない。天候がこれ以上良くなることはないと思うので、ドライビングに100%集中し、いい結果でラリーを終えなくてはならない」

 エバンスと勝田が戦列を離れたデイ3の翌日、2日(日)に行われる競技最終日は、サービスパークの南東エリアで“ウィットフォード・フォレスト-テ・マラウンガ・ワイホ”と“ジャックス・リッジ・ハウヌイ”という2本のステージを日中のサービスを挟むことなく各2回走行する。このうち最終ステージとなるSS17“ジャックス・リッジ・ハウヌイ2”は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスポイントが付与されるパワーステージだ。SS14〜17、計算4本のステージの合計距離は31.18km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は140.08kmとなっている。

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