セリエA第8節が10月1日に行われ、インテルとローマが対戦した。
セリエA開幕から“絶好調”とは言えないスタートとなっている両者。インテルはここまで4勝3敗、ローマは4勝1分2敗という成績で、首位を走るナポリや2位のアタランタとは徐々に勝ち点差が開き始めている。優勝争いについてくためにも、負けられない一戦だ。
インテルはミラン・シュクリニアル、ニコロ・バレッラ、ハカン・チャルハノールらが先発に入っただけでなく、クリスティアン・アスラニが今夏の加入後初のスタメン出場。ロメル・ルカクが負傷中の最前線には、ラウタロ・マルティネスとエディン・ジェコが並んだ。一方、ローマはニコロ・ザニオーロ、ロレンツォ・ペッレグリーニ、パウロ・ディバラらが先発に名を連ねている。ジョゼ・モウリーニョ監督は前節のアタランタ戦で退席処分となったため、この日はベンチ入りしていない。
試合は序盤からホームチームのインテルが主導権を握る。10分にはゴール前の混戦からボックス内で前を向いたジェコが、右足で強烈な一撃を沈め、インテルが先制する。しかし、VARでオフサイドが確認され、ゴールは認められない。
それでも、インテルは30分に先制に成功。バレッラがチャルハノールとのパス交換で中央から前進し、スルーパスを供給する。内側のスペースでこのボールに反応したフェデリコ・ディマルコが、右足ダイレクトで流し込んだ。
しかし、インテルのリードは長くは続かない。39分、バレッラへのパスを狙っていたローマのレオナルド・スピナッツォーラが、インターセプトから左サイドを駆け上がる。ボックス手前で逆サイドへのクロスボールを送ると、ディバラが得意の左足でボレーシュートを叩き込んだ。
同点で折り返した後半も、インテルがやや押し込む時間が続く。62分にはペナルティエリア手前左寄りのフリーキックをチャルハノールが狙うも、シュートはクロスバーに直撃。66分にはアスラニがミドルシュートを狙うも、わずかにゴール右へ外れた。
なかなかインテルが得点を挙げられずにいると、ローマも反撃をスタート。75分、敵陣低い位置でフリーキックを得ると、ペッレグリーニがピンポイントのクロスボールを送る。前線へ上がっていたクリス・スモーリングがフリーでヘディングシュートを押し込んだ。
試合はこのままタイムアップ。ローマが2017年2月以来のインテル戦勝利を飾った。
ミッドウィークにチャンピオンズリーグのバルセロナ戦を控えているインテルは次節、8日に敵地でサッスオーロと対戦する。一方、ローマも6日にヨーロッパリーグのベティス戦に臨み、リーグでは9日にレッチェをホームに迎える。
【スコア】
インテル 1−2 ローマ
【得点者】
1−0 30分 フェデリコ・ディマルコ(インテル)
1−1 39分 パウロ・ディバラ(ローマ)
1−2 75分 クリス・スモーリング(ローマ)