夕飯の買い物がてら頼まれたものを買って、息切れしながら帰宅すると洗濯物は朝外に干したままになっている。「洗濯物くらい取り込んでおいてよー」と言うとセナに怒られた。セナは一度怒ると、ものすごく怖い。まだ産後で気が立っているだけかもしれないし、こういうときはそっとしておくのが一番平和だということを学んだ俺は、それ以上何も言うことはなかった。その後は夕飯を作り、一緒に食べ、片付け、風呂掃除、クウマを風呂に入れて寝かし付けまでをするのが、俺の一日だ。
結婚したら夫婦で協力するようにと、昔から親には言われてきた。「男の人だって家事育児にしっかり参加しないといけない」「家庭の中で自分が今できることを見つけてしっかりと動けるように」そう言って、母は俺に一通りの家事を教えてくれていた。そのお陰でいろいろ回っているけれど、この先もずっとこうなのか……? 妊婦時代だけでなく、子どもが生まれてからもセナは変わらなかった。そして少し注意しただけで激怒……。俺は段々セナと向き合うのが億劫になってしまい、自分が我慢して成り立つのであれば、それが一番いい。そう思うようにしていたんだ。
【第5話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・荻野実紀子
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