埼玉トヨペットが今季初優勝。リアライズとSUBARUは2.5点差で最終戦へ【第7戦GT300決勝レポート】

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2022年10月02日 18:20  AUTOSPORT web

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今季初優勝を喜ぶ埼玉トヨペットGB GR Supra GTの吉田広樹と川合孝汰
10月2日、2022年のスーパーGTの第7戦『FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE』の決勝レースが、大分県のオートポリスで行われ、GT300クラスは52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が、チームにとって3勝目となる今季初優勝を飾った。2位に61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)、3位に65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)が続いた。

 全8戦が開催される2022年シーズンのスーパーGTも残るは2戦。サクセスウエイト(SW)係数が半減する今大会には、前戦に引き続きGT300クラスは27台が参戦。上り勾配が7.2%、下り勾配が10%とアップダウンが激しいテクニカルコースのオートポリス。例年、決勝ではピックアップ(タイヤマーブルがタイヤに付着し、本来のグリップ力を発揮できなくなる現象)に悩まされるチームも多く、持ち込みタイヤの選択・開発も戦局を大きく左右することが予想された。

 1日に行われた公式予選ではシリーズランキング4位につける61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が今季4度目のポールポジションを獲得。今大会を含む残る2戦での逆転、そして2年連続のタイトル獲得に向けて大きな一歩を踏み出した。

 フロントロウ2番グリッドは52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT、3番手に2号車muta Racing GR86 GTとGTA-GT300車両がトップ3を占めた。4番手にFIA-GT3勢トップの88号車Weibo Primez ランボルギーニ GT3が、そして5番手に65号車LEON PYRAMID AMGが続いた。

 また、シリーズランキング首位の56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rは8番手。ランキング2位につける10号車TANAX GAINER GT-Rは若手の塩津佑介がQ2に挑み12番手。ランキング3位の11号車GAINER TANAX GT-Rは24番手からのスタートに。なお、ランキング6位につける18号車UPGARAGE NSX GT3は11番グリッドを獲得もマシントラブルでピットスタートを選択している。

 スタート進行を前にした20分間のウォームアップ走行で赤旗中断があった影響で、スケジュールは5分遅れで進行することに。気温26度、路面温度46度、湿度55%という夏日のもと、65周の決勝はスタートを迎えた。

 1コーナーはポールポジションスタートの61号車井口が守る一方、3番手スタートの2号車muta Racing GR86 GTの加藤寛規が7番手にポジションダウン。井口、52号車川合孝汰、88号車元嶋佑弥、65号車篠原拓朗、56号車藤波清斗のトップ6でオープニングラップを終えた。

 2番手の52号車川合がオープニングラップから好ペースをみせ、0.192秒差のテールトゥノーズで2周目に突入。逃げる61号車BRZとともに、トップ2台は3番手の元嶋を1.5秒引き離すハイペースで引き離していく。同じGT300規定車両ということもあってか、61号車BRZと52号車GRスープラは0.2秒差のなかで接近戦を続ける。

 61号車BRZと52号車GRスープラの差は0.188秒と僅差で迎えた10周目。GT500の隊列も接近するなか、第2ヘアピンで52号車川合が61号車井口を攻略。トップにおどり出た52号車川合は井口に1.467秒のギャップを広げると、翌周11周目にはその差を2秒に、12周目には約3秒と、ブリヂストンタイヤを履いた52号車が飛び抜けたペースで周回を重ねる。一方、11周目の3コーナーでは56号車藤波が55号車ARTA NSX GT3の武藤英紀をかわし、5番手に浮上している。

 気温28度、路面温度42度となった15周目。15番手争いを展開していた5号車マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号の平木玲次と87号車Bamboo Airways ランボルギーニ GT3の坂口夏月が1コーナーで接触。弾き出されるかたちとなった5号車はグラベル上にストップし、フルコースイエロー(FCY)が導入される。

 17周目にFCYが解除されるがその直後、21番手を争っていた11号車GAINER TANAX GT-R安田裕信と60号車Syntium LMcorsa GR Supra GTの河野駿佑が17コーナーで接触。進行方向と逆向きにストップすることとなった61号車河野はコース復帰に時間を要したことで26番手まで順位を落とすことに。

 52号車川合、61号車井口、88号車元嶋、65号車篠原、56号車藤波というオーダーでレースも3分の1を経過。GT300クラスも各車続々とピットインのタイミングを迎える。21周目終わりにブリヂストン勢の65号車LEONがアンダーカットを狙い、上位勢のなかで真っ先にピットイン。

 トップの52号車は61号車に対し、10.703秒のギャップを築いていて23周目にピットイン。追う2番手BRZは25周目にピットインを敢行するが、ここではギャップは縮まらず。

 27周目には56号車リアライズと55号車ARTAがピットイン。56号車は一旦65号車蒲生尚弥の前でコース復帰を果たすも、アウトラップで冷えたタイヤでは持ち堪えることができず、65号車蒲生、さらには55号車木村偉織にもパスされ、ピット消化済の6番手に。

 続く28周目にピットストップを終えた88号車小暮卓史も65号車蒲生の前でコース復帰を果たすも、セクター2で蒲生が先行。早めのピットインを選択した65号車がアンダーカットに先行し3番手に浮上する。

 一方、35周目には52号車吉田と61号車山内のギャップが1周1秒近く近づき。37周目にその差は4.8秒まで縮まることに。さらに、2番手の61号車山内はジリジリと間合いをつめ、43周目には3.592秒、44周目には2.929秒まで接近する。しかし、52号車吉田がここでペースを回復し、再び山内とのギャップを広げる。

 そんななか、7番手を走行していた2号車muta Racing GR86 GTが44周目の22コーナーでマシンを止め、ここでレースを終えることに。これで2度目のFCYが導入される。2号車の回収が終わり、50周目にレースは再開。しかし、その翌周には5番手走行の55号車ARTA NSX GT3がスローダウン。緊急ピットインを強いられ、入賞圏内から離脱。これで56号車リアライズが5番手に浮上する。

 セクター3を中心に、コースサイドにはタイヤマーブルが散見されるレース終盤の57周目、52号車吉田はBRZとのギャップを10秒以上に広げた。一方の61号車BRZの背後には、3番手65号車LEON PYRAMID AMG蒲生が接近。ファイナルラップ突入時点で1.546秒まで近づいたが、61号車山内が粘りの走りを見せる。
 
 60周目、52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTがトップチェッカーを受け、埼玉トヨペット Green BraveがスーパーGTでは3勝目となる今季初優勝を飾った。熊本県出身の吉田広樹にとっては初の地元ラウンド制覇となる。2番手に猛追をしのいだ61号車SUBARU BRZ R&D SPORTが、そして3位にはBRZに対し0.451秒まで迫った65号車LEON PYRAMID AMGが続いた。

 そして、ランキング首位で第7戦を迎えた56号車は6位に入り、52ポイントでシリーズランキングトップのまま最終戦を迎えることとなった。今大会2位に入った61号車BRZは2.5ポイント差の49.5ポイントのランキング2位に浮上し、逆転タイトルに望みを繋いだ。8位でチェッカーを受けた10号車TANAX GAINER GT-Rの大草りきが46ポイントでランキング3位に。ランキング4位には今大会を欠場するも通算42ポイントを獲得している10号車の富田竜一郎が。そして今大会のウイナー52号車の川合が37ポイントでランキング5位に、そしてチームメイトの吉田が36ポイントでランキング6位に浮上している。

 2022年のスーパーGT最終戦となる第8戦『MOTEGI GT 300km RACE』は11月5〜6日に栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催される。サクセスウエイトというハンディキャップがなくなる最終戦で、誰がシリーズタイトルの栄冠を手にするのだろうか。2022年シーズンの年間王者決定戦からは目が離せない。
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