《婚活男女のリアルデート》相手に“ガッカリ”して交際終了をした女性の言い分と、普段どおりに振る舞って大失敗した男性の言動

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2022年10月02日 19:00  週刊女性PRIME

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写真はイメージです

「どんなお相手と結婚したいですか?」という質問に、「自然体でいられる方」「一緒にいて気を使わない方」と答える人が多いかと思います。確かにデートのときに相手に気遣いばかりしていたら、疲れてしまいますよね。 

 ですが、婚活にとって大切なのは、相手の気持ちをまずは手に入れること。恋に落とすことです。そうするために最初のうちは格好をつけていいところを見せることも大事です。

 ライターをしながら婚活現場に関わる筆者が、目の当たりにしている婚活事情を、さまざまなテーマ別に考えて行く連載。自然体で普段どおりに振る舞って、大失敗した男たちの事例をご紹介します。

カウンターのお寿司屋に作業着で現れた男性

 あけみさん(32歳、仮名)は先日、建設業の男性、ゆうまさん(35歳、仮名)とお見合いをし、その後、仮交際に入りました。そして、はじめてのデートを終えたときに、「交際終了でお願いします」と、連絡を入れて来ました。

 交際終了の理由がこうでした。

「仕事終わりに、『駅ビルの上にある飲食店街で、お食事をしましょう』ということになっていました。前の日にLINEが来て、『お寿司屋さんを予約しました』とのことでした。それで、私はいつもよりもおしゃれな服装で、その日は会社に行きました」

 仕事を終えてから、待ち合わせ時間よりも少し早めに駅ビルに行き、お店を確認してからトイレに行って、メイクや髪型を整え直したそうです。トイレに全身が映る大きな鏡があったので、そこで服装もチェックして、待ち合わせのお寿司屋さんに向かいました。

 入り口で待っていると、ゆうまさんがこちらに向かって歩いてくるのが見えたのですが、その格好に目を白黒させてしまいました。なんと、現場の作業着にクロックスを履いて現れたのです。その日の仕事が激務だったのか、作業着の所々が黒く汚れていて、クロックスには土がついていました。

「お待たせしました。中に入りましょう」

ゆうまさんは、入口でお店の人に名前を告げると、2人はカウンター席に案内されました。カウンター席には、ほかにもカップルがいましたが、男性はスーツ姿だったり、カジュアルでもきれいめの服装だったといいます。

 あけみさんは、私に言いました。

「私はデートだと思っておしゃれをしていったのに、作業着で現れるってどういう神経なんでしょうか。隣に座っているのが、恥ずかしかったです。これって、私が気にしすぎですか? でも、TPOってあると思うんですよ。『スーツで!』とは言いませんが、汚れた作業着でカウンターのお寿司屋さんは、なしでしょう?」

 ゆうまさんにとって作業着は日常の服装で、それでランチタイムには飲食店に入ったり、コンビニに行ったりしているのかもしれません。ただ、まだお互いのことを知らない仮交際中のデートのときは、もう少し服装にも気を使ったほうがよかったですよね。

ヨレヨレの服を着て、足にはウオの目

 さとえさん(31歳、仮名)は、生まれてはじめての婚活を先月スタートさせました。

「お見合いからおつきあいに入るというのが、どういう感じなのかわからないのですが、大丈夫でしょうか?」

 そんな不安を口にしていたので、「何事も経験ですよ」とお伝えしました。そして、初めてお見合いしたしょうじさん(35歳、仮名)と仮交際に入りました。

 ところが2度目のデートを終えたところで、こんな連絡を入れて来たのです。

「前回のデートのときは、首回りがヨレヨレの、何度も洗濯したようなケバだったシャツを着ていたのですが、今回の服もかなりくたびれていました。ただ、今回のシャツには、胸のところに見たことのないロゴがついていたんですね」

 そこで、「どこかブランドの服ですか?」と聞いたそうです。すると、いきなり服の後ろに手を回して、襟元を前に引き寄せタグを見て、「わかりません」と言ったそうです。

「そしたら首周りが黒ずんでて、汚れの首輪ができているのが見えてしまって」

 驚きの行動は、それだけに止まりませんでした。

「ランチを待っている間に、Tシャツの裾から手を入れて、何度も背中やお腹を盛んに掻いているんですよ。いくら痒かったとしても、これから食事をするのに、ボリボリと音を立てて身体を掻くのはどうなんでしょう。その手で食事をするのかと思ったら、私の食欲も失せて、ゲンナリしてしまいました」

 一刻も早く食事を終えて、この場から立ち去りたいと思ったそうです。

 食事を終えて店を出ると、足元がサンダルだったことも気になりました。駅まで向かう道すがら、「スニーカーは履かないんですか?」と聞くと、こんな答えが返って来たのです。

「魚の目ができていて、革靴やスニーカーは当たって痛いんです。仕事のときは、仕方なく革靴を履きますが、休みの日は、サンダルばきにして、足を休ませています」

 そして、このデートの後に、さとえさんは、“交際終了“を出して来ました。

「良くも悪くも自然体で、飾らない方なんでしょうけど、食事の席で身体をボリボリ掻いたり、帰り道に、魚の目ができているというご自身の足の話をしたり、100年の恋も冷めてしまうというのは、このことだと思いました」

お見合いからデートまで毎回同じ紫のチェックシャツ

 きみおさん(45歳、仮名)からひろえさん(39歳、仮名)にお見合いのお申し込みがありました。ひろえさんは、受けようかどうか最初は迷っていました。なぜ迷っていたかというと、きみおさんのお見合い写真は写真館で撮ったものではなく、知り合いが撮ったと思われるスナップショット。その写真では、紫系の不思議な色のバランスのチェックシャツを着ていました。

 でも、経歴がとてもよかったので、ひろえさんはお会いしてみることにしました。お見合いを終えた、ひろえさんが言いました。

「お見合いにも、お写真と同じ紫のチェックのシャツでいらっしゃいました。髪の毛もボサボサでびっくりしました。でも、とても教養のある方のようで、話題は豊富で楽しかったんです。以前、鎌田さん(著者)が、『人には変えられるものと変えられないものがある』と言ってましたよね」

 そうなんです。髪型は変えられますが、顔の造形は変えられません(整形をすれば別ですが)。体重は変えられますが、身長は変えられません。学歴も変えられませんし、転職すれば年収を上げることができるかもしれませんが、そう容易い道のりではありません。

「そうした意味でいうと、服装や髪型は、すぐに変えられると思うんですよね。交際してみようかと思います」

 こうして交際希望を出すときみおさんからも交際希望がきて、二人は仮交際に入りました。ところが、2度目のデートを終えたところで、こんな連絡が来ました。

「お見合い写真も、お見合いも、2度のデートもすべて紫のチェックのシャツにベージュのチノパンでした。洋服はその1着しか持っていらっしゃらないのかもしれません。でも、まだそこまで親しくないので、そこに言及するのもどうかと思って何も言いませんでした」

 そして、2度目のデートで居酒屋さんに行ったそうです。

「ご自身で食べたいものを注文して、私には“何を食べたいか”、聞いてもくれませんでした。ビールを2杯飲まれて、私がまだ1杯目を飲み終えていないうちに、『行きましょうか』と伝票を持って立たれました。しかも、お会計が割り勘だったんです。最初のデートはランチで、そのときは自分で食べたものは自分で払う割り勘でした。今回はきみおさんが好きなものを好きなだけ食べて、ビールも2杯飲んで、きっちり割り勘というのは、納得がいかないと思ったんです」

 第一印象は見た目で決まります。“人は見た目が9割”と言われることもありますね。また、男女平等の社会とはいえ、レディーファーストがスマートにできる男、おもてなしの意味で女性にご馳走できる男性のほうが、間違いなくモテます。

 10年、20年と連れ添った夫婦なら許るされるかも知れませんが、まだ、女性を恋に落とす段階では、素を見せすぎず格好をつけることが大切ですよ。

鎌田れい(かまた・れい)◎婚活ライター・仲人 雑誌や書籍などでライターとして活躍していた経験から、婚活事業に興味を持つ。生涯未婚率の低下と少子化の防止をテーマに、婚活ナビ・恋愛指南・結婚相談など幅広く活躍中。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。新刊100日で結婚(星海社)好評発売中。公式サイト『最短結婚ナビ』 YouTube『仲人はミタチャンネル

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  • お見合いって、最初からだめだろうなと覚悟していても、いざ振られるとものすごい落ち込む。
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