0.4秒差の3位も満足のLEON。最終戦は「勝って1年を締めくくりたい」と蒲生尚弥【第7戦GT300決勝】

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2022年10月02日 21:50  AUTOSPORT web

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2022スーパーGT第7戦オートポリス LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)
10月2日に行われた2022年のスーパーGTの第7戦『FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE』決勝。5番スタートの65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)は、今季2度目となる3位でチェッカーを受けた。第1スティントを担当した篠原拓朗は「久しぶりの表彰台で、すごく嬉しいです」と第1戦岡山以来の表彰台獲得を喜ぶ。

「スタートで、(6番手スタートの)55号車(ARTA NSX GT3)に並ばれて『やばいな』と思って1コーナーに入ったところ、立ち上がりで前方にいた2号車(muta Racing GR86 GT)が失速していました。『これはチャンスだ』と思って3ワイドになりながら(3コーナー)に入り、そこからも55号車とは並走が続きましたが、ヘアピン(日立Astemoコーナー)でインを取ることができたので、なんとかポジションを上げて1周目を終えることができました」

  オープニングラップで4番手に浮上した篠原は、スティント終盤まで1分47秒〜48秒台前半の好ペースをキープし「想定してたよりも良いペースで走れたので、すごく良かったです」と振り返る。

 なお、例年オートポリスでは顕著に現れるタイヤのピックアップ(タイヤマーブルがタイヤに付着し、本来のグリップ力を発揮できなくなる現象)に伴うペースダウンについては「少しはありましたけど、それでも思っていたよりも影響は少なかったですね」と語った。

 一方、22周目から第2スティントを担当した蒲生は「すごくいいレースができましたね。オートポリスで表彰台に登れたことも初めてですので、本当に嬉しいです」と喜びをあらわにする。

 上位勢ではもっとも早い21周目にピットを済ませた65号車。27周目には3番手の88号車weibo Primez ランボルギーニ GT3がピットを済ませ、65号車の前でコースに復帰するも、蒲生はアウトラップでペースが上がらない88号車を攻略し3番手に浮上した。

「(88号車とは)ペースの差も少なく、コース上で抜くのは厳しかったので、アンダーカットを狙ったピット戦略を取りました。その分、(第2スティントを)長く走ることにはなったのですけど、タイヤも最後まで持ちましたし、本当にいいレースができました」と満足げに語った。

 終盤も1分47〜48秒の好ペースを刻んだ蒲生は、前方2番手を走る61号車SUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝とのギャップを縮め、ファイナルラップ突入時点で1.546秒まで接近。しかし、オーバーテイクには至らず、0.451秒差の3位でチェッカーを受けた。

「(2位の可能性については)たらればになるので、そこは気にしてはいません。今日は本当に上出来のレースでした」と蒲生。

 また、今回の3位でシリーズランキング8位へと浮上した65号車は、ランキングトップの56号車とのポイント差を19ポイントとし、タイトルへの可能性を残すこととなった。

 ただ、蒲生は「(タイトルを)諦めたわけではないすけど、それよりも勝って1年を締めくくりたいので。優勝できたら本当にいいなと思っています」と口にする。

「(もてぎは)昔は得意だと思っていましたけど、今は周りのクルマも速くなっていますので。簡単には勝てるととも思ってはいないですけど、優勝を目指して一生懸命やります」

 2022年シーズンは第4戦でポールポジションを獲得も、決勝では苦戦が続いた65号車LEON PYRAMID AMG。最終戦となる第8戦もてぎでは2020年の第4戦もてぎ以来となる2年ぶりの勝利を手にすることはできるだろうか。サクセスウエイトによる重量差がなくなる最終戦での活躍が楽しみな1台だ。

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