22年10月、社会保険の適用が拡大 - 社会保険加入が「迷惑」な人の理由は?

エン・ジャパンは9月28日、「社会保険の適用拡大」に関する調査結果を発表した。同調査は8月1日〜9月1日、『エン派遣』を利用するユーザー3,256名を対象に、インターネットで実施した。


2022年10月から、社会保険への加入が義務付けられる従業員の対象範囲が拡大することを知っているか尋ねたところ、54%が「詳細まで知っている」「なんとなく知っている」と答えた。2024年10月には、さらに社会保険の加入条件が拡大されることを知っているか尋ねると、39%が「詳細まで知っている」「なんとなく知っている」と回答した。



社会保険への加入は自身にとって良いことか、迷惑なことのどちらか尋ねたところ、86%が「良い」「どちらかと言えば良い」と答えた。「どちらかと言えば迷惑」「迷惑」は15%に留まった。


社会保険への加入について「良い」「どちらかと言えば良い」と回答した人に、社会保険への加入で期待することを聞くと、「将来受け取る年金の増額」(69%)が最も多く、「傷病手当金・出産手当などの給付」(65%)と続いた。

一方「迷惑」と回答した人の理由は、「扶養内で働ける範囲や、仕事の選択肢が減るため」「引かれる額が大きく、手取り給与が少なくなり生活が困窮している」「夫の会社での手続きが必要なのが申し訳ない。もし短期で辞めた場合、何度も会社に迷惑がかかる」「派遣社員だと、退職ごとに手続きが必要になるので面倒」など、扶養関連、手取り額関連、手続き関連に関するものが多かった。



現在の働き方を10月以降も継続した場合、今回の社会保険の適用拡大による自身への影響を聞くと、9%が「新たに社会保険の加入対象者になる」、36%が「影響はない(すでに社会保険の加入対象)」、20%が「影響はない(適用拡大後も加入対象外)」と回答した。



「新たに社会保険の加入対象者になる」と回答した人のうち、2022年10月からは社会保険に「加入予定」と考えている人は41%、「適用外になるように働き方や職場を変える予定」は14%だった。


2022年10月から新たに社会保険に加入予定の人に、社会保険の適用拡大をきっかけに働き方で変えたこと・今後変えようと思っていることを聞くと、1位は「勤務時間」(49%)、2位は「勤務日数」(36%)だった。（フォルサ）