大逆転のルーベンス・バリチェロがマティアス・ロッシを従え今季3勝目を獲得/SCB第9戦

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2022年10月03日 17:00  AUTOSPORT web

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レース2では2014年王者ルーベンス・バリチェロ(Full Time Sports/トヨタ・カローラ)が、TOYOTA GAZOO Racing Brasil陣営のマティアス・ロッシ(A.Mattheis-Vogel/トヨタ・カローラ)を従え、トヨタが1-2フィニッシュを達成
9月23〜25日の週末に開催された2022年SCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”第9戦は、予選最速を記録したシリーズ3冠のリカルド・マウリシオ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)が、レース1でファステストを記録してのポール・トゥ・ウインを達成。続くレース2では2014年王者ルーベンス・バリチェロ(フルタイム・スポーツ/トヨタ・カローラ)が、TOYOTA GAZOO Racingブラジル陣営のマティアス・ロッシ(A.マティス・フォーゲル/トヨタ・カローラ)を従え、トヨタがワン・ツー・フィニッシュを達成。マウリシオとバリチェロはともに今季3勝目となり、オープニングヒートでも2位表彰台を獲得していた“鉄人”が、ランキング3位に浮上している。

 ブラジル最南端リオグランデ・ド・スル州の中心部に位置する、サンタクルス・ド・スル国際サーキットで争われた1戦は、最初のプラクティスからカローラが速さを見せ、ラファエル鈴木(フルタイム・バッサーニ/トヨタ・カローラ)を先頭に、バリチェロとロッシがトップ3の位置を固める出だしに。

 しかしその勢いに「待った」を掛けたのは、3週間前の第8戦ヴェロチッタで勝利を飾っていたマウリシオで、同地3勝を記録するゲンの良さもあり予選でトヨタ勢を圧倒。Q1で21台が秒差圏内に入る接近戦を制し、キャリア通算18回目のポールポジションを射止めた。

「ポールが獲れたなんて、本当にファンタスティックな結果だ。僕とチームに自信を与えてくれるし、首位だろうと27番手だろうとクルーの働きはいつだって見事だ。彼らはクルマを完璧な状態に保つため多大な努力を払っているし、間違いなくこの結果に値する。僕だけでなく彼らのためにも幸せなリザルトだよ」と、今季は苦労続きだった43歳のマウリシオ。

 フロントロウ2番手にもシボレー陣営のアッティラ・アブレウ(シェルVパワー/シボレー・クルーズ)が続き、クルーズが最前列を占拠。予選Q2で他者とのアクシデントに巻き込まれたバリチェロは2列目3番手に甘んじ、4番手タイムを刻んでいたロッシも、ピットレーンで制限速度を超過したことでペナルティによる3グリッド降格の7番手からと、歯痒い状態でレース1スタートを迎えることとなった。

 日曜の14時過ぎに始まった30分+1ラップ勝負は、ポール発進の3冠経験者が必須のピットストップ・ウインドウを除いて実質的にレースを支配。セカンドスティントではファステストも記録するオマケ付きでSCB通算33勝目を飾った。

「これが僕の本格的なカムバックになる勝利だ。今季は流れの悪さや失格裁定、トラブルの連鎖など混乱したシーズンを過ごしてきたからね。今季3度目の勝利であると同時に、ここサンタクルスで4回目のトップチェッカーだ。応援してくれたすべての人が幸せであって欲しいし、この流れがシーズンの終わりまで続くことを願っている」と、ランキングでもトップ10圏内の9位に浮上したマウリシオ。

 その背後では、失意のバリチェロが2位まで挽回してチェッカーを受け、セカンドロウ4番手に並んでいたウイナーの僚友、3連覇王者ダニエル・セラ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)がともにポディウムに上がる結果に。

■レース2は、3名のメカニックがマシンとの接触で負傷する事態となった

 直後に開始されたリバースグリッドのレース2は、現役最多勝記録も持つシリーズ5冠の“帝王”カカ・ブエノ(クラウン・レーシング/シボレー・クルーズ)が先頭で隊列を率いると、義務ピットでは「誰も目にしたくなかった状況」が現実に。

 中団でポジション争いを繰り広げていたデニス・ナバーロ(カバレイロ・スポーツ/シボレー・クルーズ)が、リリースタイミングを誤ったチームによりファストレーンに飛び出すと、ブルーノ・バブティスタ(RCMモータースポーツ/トヨタ・カローラ)ら2台を巻き添えにするマルチアクシデントの起因に。

 結果、3名のメカニックがマシンとの接触で負傷する事態となり、うち2名は意識を失い、すぐさま地元の救急病院に搬送されることに。この瞬間、スチュワードはすぐさまセーフティカー導入を決めてピットエントリーを封鎖。これがステイアウト組の勝機を奪う展開となり、リスタート後にレースをリードしていたマルコス・ゴメス(カバレイロ・スポーツ/シボレー・クルーズ)は最下位へと転落。同じ立場のチアゴ・カミーロ(イピランガ・レーシング/トヨタ・カローラ)は規定周回数までにピット義務を消化できず、レース除外の失格処分となってしまった。

 これで大逆転の目が生まれたのがリバースの9番手発進だったバリチェロで、リードを引き継いだ“鉄人”の背後には、隣国アルゼンチンからの挑戦2年目で“越境参戦の成功者”としての地位を確立したロッシが続き、TGR陣営がワン・ツー・フィニッシュを飾る結果となった。

「こんな形で勝利を手にすることがあるなんて、いまだにレースは本当に分からない。昨日の予選で起きたことは残念だったが、深夜までクルマの再調整に取り組んできたチームの勝利だ。彼らと一緒に戦うことは人生でも非常に重要な瞬間であり、胸には感謝の思いしかないよ」と、予選ベストラップ中にアタックを中断せざるをえなかった、他者とのアクシデントに言及したバリチェロ。

 最終的に骨折負傷の判明したメカニックに敬意を評し、シャンパンファイトを取りやめた表彰台には、勝者バリチェロ、2位ロッシとともに、3位に入った王者ガブリエル・カサグランデ(A.マティス・フォーゲル/シボレー・クルーズ)が並び、チャンピオンはタイトル防衛に向け259点と今季もランキング首位を維持。241点で続く2位セラの背後には239点としたバリチェロが浮上し、236点で続く4位ロッシまでわずか5点差の混戦模様となっている。

 このまま終盤戦に突入するシリーズは、10月22〜23日に母国の英雄アイルトン・セナの名を冠したアウトドローモ・インテルナショナル・ゴイアニアで第10戦を実施し、この段階で各ドライバーは有効ポイント制度により下位4戦分のスコアを切り捨てることとなる。

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  • バリチェロ 、久々にSCBタイトルなるか。
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