勝みなみが日本女子オープン連覇。アントニオ猪木氏の言葉を胸に刻み「今できることだけを考えていた」

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2022年10月03日 17:31  webスポルティーバ

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 黄金世代の旗手・勝みなみが、史上3人目となる日本女子オープン連覇を達成した。

 今季2勝目、ツアー通算8勝目(アマチュア時代の優勝も含む)を、千葉・紫CCすみれコースで開催された女子ゴルファーの頂点を決する舞台で飾った。シーズンも終盤に差し掛かっていくが、開幕前に掲げていた「年間3勝」を改めて公言し、12月には米ツアーの最終予選会(QT)に挑戦することも表明した。

「(2018年のツアー本格参戦以来)年間2勝が最高ですから、あと1勝、必ずどこかで。(米ツアーの最終予選会は)9月中旬ぐらいに決断しました。簡単ではないと思うんですけど、チャレンジャーのつもりで行ってこようと思います」




 最終ラウンドに向かう車中では、いつもの『アンパンマンのマーチ』ではなく、前日に亡くなったアントニオ猪木氏が1998年の引退試合で披露した、『道』を朗読する動画を流した。

「(猪木ファンの)母はいつも号泣していて、私も携帯に保存してあるんですけど、見る度に自分のことを言われているみたいで、ウルッときてしまう」

『道』には「迷わず行けよ 行けばわかるさ」という有名なフレーズがある。「今日のラウンド中もずっとそのことを考えていた」と、勝は振り返った。

 首位の申ジエとは3打差の通算1オーバー、3位タイで最終日に臨み、7番から3連続バーディーを奪うなど、前半だけでスコアを5つ伸ばした(ノーボギー)。さらに、10番では7mのパーパットを沈め、ガッツポーズで会場を沸かせた。

「3連続バーディーのあとにボギーを打ってしまうと、流れが止まってしまう。でも、アプローチで失敗してしまって、距離を残してしまった。もう一度、流れを作り直そうと開き直ったパットが入ってくれたので、思わず手が上がっちゃった(笑)」

 迎えた終盤、申ジエ、吉田優利と3人がトップに並ぶ状況から勝が抜け出したのは、17番パー4だ。160ヤードの距離が残った第2打を7番アイアンで放ち、ピン横2mの位置に。悠々とバーディーを奪って通算3アンダーとした。

「160ヤードは私にとって7番アイアンなんですけど、結構アゲインストの風だった。だから、本心としては6番アイアンを握りたかったけど、6番で風の下を通った場合、奥に消えちゃう恐れがあった。それなら本来の7番で打って、手前から2パットでもいいかなと。迷い? もちろん、ありませんでした(笑)」

 最終組を回った申ジエは、勝に1打及ばず、勝の優勝が決まった。連覇は樋口久子、畑岡奈紗に続いて史上3人目。初日がスタートする前から、連覇したい気持ちを勝は秘めていた。

「でも、そう簡単ではないし、気持ちだけ前に出るとプレーに影響してしまう。とにかく今できること、それだけを考えていた。連覇は信じられない。去年とは違うコースだからかもしれないけど、新鮮な気持ちで優勝を喜んでいます」

 すでに来季の米ツアー本格参戦も視野に入る。

「米ツアーにフル参戦しながら、チャンスがあるなら来年のこの大会に帰ってきて出場したい。宮里藍さんとか、(畑岡)奈紗ちゃんとか、米ツアーから帰ってきてプレーするのは格好いいなと思った」

 そうした夢も、まずは最終予選会を通過してからだろう。無論、勝自身に今、迷いは微塵もない。

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