普段使いのモバイルPCとして魅力的! ASUS JAPANの「Zenbook 14 OLED」(UX3402ZA)を試す

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2022年10月04日 12:21  ITmedia PC USER

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ASUS JAPANの14型ノートPC「Zenbook 14 OLED UX3402ZA」

 ASUS JAPANは8月25日、有機ELディスプレイに第12世代Intel Coreプロセッサを搭載したスリムな14型ノートPC「Zenbook 14 OLED」(UX3402ZA)シリーズを発売した。



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 Zenbookシリーズは同社のノートPCの中ではプレミアムシリーズとなっており、8月4日にはセカンドディスプレイを搭載した「Zenbook Pro 14 Duo OLED」や、クリエイター向けのハイスペックな「Zenbook Pro 16X OLED」、ASUSノートPCが宇宙へ旅立って25周年を記念した14型の特別モデル「Zenbook 14X OLED Space Edition」などが発表されている。



 こういったハイスペックで尖った仕様が多いZenbookのラインアップの中にあって、Zenbook 14 OLEDは大画面とパフォーマンスを両立させた、ビジネスもプライベートも1台で済ませたいという人に向けた普及モデルとでも言うべき位置付けのモデルになっている。



 Zenbook 14 OLEDは、Windows 11 HomeでCore i7-1260P搭載モデルとCore i5-1240P搭載モデルが用意されているが、今回はCore i7-1260PとWPS Office 2を備えた「UX3402ZA-KN278W」(ASUS Store価格16万9800円、税込み/以下同様)を見ていこう。



 ちなみに、Microsoft Office Home & Business 2021が付属したUX3402ZA-KN278WSなら19万9800円となり、Core i5-1240P搭載モデルは2万円安くなる。



●スタイリッシュなデザインを採用した「Zenbook 14 OLED」



 ビジネスシーンでの利用も考えられていることもあって、本体デザインはとてもシンプルだ。天板にはASUSのロゴがなくなり、代わりに新しいZenブランドのロゴがスタイリッシュにあしらわれている。



 本体サイズは約313.6(幅)×220.6(奥行き)×16.9〜17.3(高さ)mmで、重さは公称値で約1.39kgだ(実測値は1.406kgだった)。A4サイズ(210×297mm)よりわずかに大きいが、A4のクリアファイルが入るカバンなら、無理なく収められそうだ。



 インタフェースとしては、向かって右側面にHDMI 2.0、3.5mmマイク/ヘッドホンコンボジャック、Thunderbolt 4(USB Type-C)×2の各端子と、microSDカードスロットを配置する。左側面にはUSB 3.2 Gen 2 Type-A端子を1基備えている。



 最近ではディスプレイを含め、USB Type-C接続の機器が増えてきてはいるが、オフィス環境ではまだUSB Type-Aを使うことも多いだろう。フルサイズのHDMIが使えることも含め、利用シーンに配慮していることが伺える。



 なお、右側面のThunderbolt 4(USB Type-C)端子は、両方ともDisplayPort Alternate Modeによる映像出力と、USB PD(Power Delivery)による給電に対応している。



 底面は4辺が斜めにカットされたデザインで薄さを感じさせるとともに、スピーカーと排気口のスペースを稼ぐのにも一役買っている。そのスピーカーは出力が2W×2でDolby Atmosをサポートしており、対応コンテンツではサラウンドサウンドを楽しめる。音量を350%増幅するというDSPチップを備えたスマートアンプを内蔵することで、ノートPCとは思えない迫力のある音を再生してくれる。



 排気口は左側面に配置されており、稼働中は周辺がかなり熱くなっている。わざわざ手を置く人はいないだろうが、冷たい飲み物を本機の左側に置いておくと、アッという間に温くなってしまうので気を付けたほうが良さそうだ。



 無線回りはWi-Fi 6(IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax)に対応し、Bluetooth 5.1をサポートする。バッテリー駆動時間は、JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0による公称値で約7.3時間(Core i5-1240P搭載モデルは約9.3時間)となっている。



 また本機はIntelが快適なPC体験を実現していると認める「Intel Evoプラットフォーム」に準拠しており、パームレストには「Intel Evo」のシールが添付されている。



●12コア16スレッドのCPUを筆頭に充実の基本スペックを装備



 Zenbook 14 OLEDは、CPUにCore i7-1260Pを搭載している。Core i7-1260Pは第12世代CoreのノートPC向けプロセッサで、Pコア4基/Eコア8基の12コア16スレッド、最大周波数は4.7GHzのハイエンド仕様だ。グラフィックは内蔵のIntel Iris Xe Graphicsでグラフィックスメモリはメインメモリと共有になる。



 そのメインメモリは16GB(LPDDR5-4800、増設や換装は不可)で、ストレージは512GB SSD(PCI Express 3.0 x4接続)を搭載する。なお、先にCore i5-1240P(12コア16スレッド)モデルもあると書いたが、ハードウェア面で異なるのはCPUだけで、メモリとストレージは共通となっている。



●タッチ操作対応の14型有機ELディスプレイを搭載



 Zenbookの2022年モデルは、全機種有機ELディスプレイ(OLED)仕様になっており、本機も名前の通り14型の有機ELディスプレイを搭載している。画面解像度は、アスペクト比16:10の2880×1800ピクセルだ。コントラスト比は100万:1、最大輝度550ニト、色域はDCI-P3比で100%をカバーしている。リフレッシュレートは90Hzで応答速度は0.2msだ。



 DisplayHDR認証(True Black 500)を受けている他、色の再現性においてもPANTONE(印刷、デザイン業界で広く採用されている米国のインクメーカー)カラーに準拠しているとの認証を受けており、クリエイティブ用途にも利用できる仕様だ。



 なお、タッチ操作にも対応するが、他のZenbook 2022年モデルとは違ってペン入力には対応していない。この辺りは普及帯モデルとしてコストとの兼ね合いのためと考えられる。



 ディスプレイ上部には、ビデオ会議などに便利な約207万画素のWebカメラを内蔵する。「ASUS 3D Noise Reduction」(3DNR)機能により、リアルタイムでノイズを除去しビデオ通話時の画像の鮮明さを大幅に向上させるとしている。もちろん、内蔵マイクでもノイズリダクションが利用可能だ。



●キーボードにWindows Hello対応の指紋センサーを内蔵



 キーボードは84キーの日本語配列で、刻印部分が光るイルミネーションキーボードとなっている。明るさはF7キーにより3段階で調整可能だ。少しでもバッテリー持ちを良くしたい場合にはオフにもできる。キーピッチは約19.05mm、キーストロークは約1.4mmだ。



 キーボードの右上にある電源ボタンにはWindows Hello対応の指紋センサーが内蔵されており、ワンタッチでログインが可能だ。反応もよくストレスを感じない。電源ボタンがDeleteキーの左側にあるのは、押し間違いを防ぐためだろう。



 タッチパッドも大型で使いやすい。海外でモルではタッチパッドをテンキーにできる「NumberPad」に対応したモデルもあるが、日本発売モデルでは非対応だ。



 最後に、ベンチマークテストで本機のパフォーマンスを見ていこう。



●ベンチマークテストで本機の実力をチェック



 ここからは、本機の実力をベンチマークで確認していこう。ユーティリティーのMyASUSで冷却ファンの速度を「パフォーマンス」「スタンダード」「ウィスパー」から選べるが、今回はそれぞれのモードによってパフォーマンスがどの程度変わるのかもチェックしてみた。



 まずはCPUパフォーマンスをチェックする「CINEBENCH R23」の結果からだ。マルチコアでの性能はスタンダードで8407ptsだった。ウィスパーモードでは、はっきりと性能が低下しているのが分かる。



 続いて、PCの総合ペンチマークテストアプリ「PCMark 10」の結果だが、こちらはウィスパーモードのDigital Content Creation(コンテンツ作成)で落ち込みはあるものの、他の項目ではあまり大きな差は見られなかった。Essentials(日常操作)やProductivity(オフィス作業)でスコアの逆転も見られるが、ほぼ誤差と言っていいだろう。このベンチマークスコアだけを見るなら、ウィスパーモードでも十分な性能ではないかと感じる。



 3Dグラフィックのベンチマークテストアプリ「3DMark」を使って、Time Spy(DirectX 12)とFire Strike(DirectX 11)のテストも実施した。このテストでは各モードではっきりと差が現れた。パフォーマンスモードであっても、非常に高いというスコアではないが、ゲームなどをするのであれば、パフォーマンスモードに変更した方がいいかもしれない。



 試しにFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク(FF15ベンチマーク)を実施したところ、パフォーマンスモードであれば、軽量品質(1920×1080ピクセル/フルスクリーン)で3171(普通)という結果になった。スタンダードモードでも3046(普通)だったので、3Dを多用するAAAタイトルなどでなければ、少し画質を落とせばプレイはできそうだ。コンセプト通り、平日は仕事で利用し、合間の息抜きや休日には自宅でゲームをするといった使い方も問題ないだろう。



●日常使いのノートPCとして魅力的



 Zenbook 14 OLEDは、特に目立った機能があるわけではない反面、これといった弱点や欠点も見当たらない。写真や動画編集、ゲーム利用をメインに考えると力不足ではあるのだが、オフィス業務や文章作成、Web閲覧、息抜きの動画視聴やカジュアルゲームなどは十分に行える性能を持っている。



 クリエイティブ向けやゲーマー向けの高性能モデルに注目が集まりがちではあるが、大多数の人が必要としているのは、本機のような価格と性能のバランスが取れた端末ではないだろうか。そういった意味でも、Zenbook 14 OLEDは普段使いの端末として誰にでも勧められる1台だ。


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