「アレクサ」で子育てをもっと楽しく! 佐賀市とAmazonが奮闘する父親を支援

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2022年10月04日 16:41  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
このほど「Amazon Alexaの家事・育児における有用性を検証した実証実験結果における記者発表会」が佐賀市とAmazon共同で開催された。佐賀市市長の坂井英隆氏と、Amazon Alexa インターナショナルジャパンカントリーマネジャーティニス・スキパース氏が登壇。今年10月1日より施行された「産後パパ育休(出生時育児休業)」を背景に両者が協力して行った実証実験について説明した。


○「Amazon Echo Show 5」を無償提供



今年10月1日より施行された「産後パパ育休(出生時育児休業)」。産後の母親にとって、最も心身の負担のかかる時期である出生から8週間以内に父親が4週間まで育休を分割して取得できるようになり、既存の育休制度と組み合わせると最大で4回に分けて、柔軟に育休を取得できるようになった。



こうしたことを踏まえ、父親の家事・育児参画を促進する佐賀市はこの7月、3歳以下の子供を持つ父親19名が子育てなどの悩みを共有する座談会を開催。Amazonと共同で家事・育児におけるAmazonの音声アシスタント「アレクサ」の活用について実証実験を実施した。



Amazon Alexa(アレクサ)は、Amazon が提供するスマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズの頭脳となるクラウドベースの音声アシスタント。お客様はご自宅でも外出先でも、アレクサに話しかけてニュースや天気予報、スケジュールの確認、大切な人との通話など、さまざまな機能を利用したり、対応するスマート家電を操作したりすることができる。

スマートスピーカーは2017年11月に日本で発売され、急速に普及。現在、日本国内外に数億台以上のアレクサ対応製品があり、Amazonではさらに多くのデバイスやサービスの提供を進めている。



本実験のため、Amazonは佐賀市による公募で選ばれた、同市内在住の3 歳以下の子どもを持つ父親30 名に「Amazon Echo Show 5」を無償提供。アレクサの有用性を検証する実証実験の実施に協力した。


○82.8%の父親が「アレクサで育児の負担が軽くなった」



同実験の実施期間は2022年8月8日〜8月22日で、期間終了後に参加者へ期間中のアレクサの活用状況や有用性についてのアンケートを実施。アレクサが育児・家事にどのように影響したのか、調査・検証した。



そこでは、82.8%の父親が「アレクサで育児の負担は軽くなった」、93.1%の父親が「アレクサがあることで育児を楽しめた」と回答。アレクサで活用した機能は音楽再生、天気予報、タイマー・アラーム、やることリスト、リマインダーが上位となり「やることリスト」「リマインダー」「買い物リスト」などのタスク管理系の機能も約4割の参加者が活用したという。

音楽再生の機能はじめ、「しりとり」「ピカチュートーク」「ピーボ(絵本読み聞かせ)」などのアレクサスキルを親子で活用し、アレクサの機能を楽しむことで、自然と親子の時間が楽しく快適になったといった声が多数聞かれたようだ。



また、日々の時間やタスク管理に役立つ機能を活用した参加者の様子も垣間見られたようだ。アレクサスキルの「ぴよログ」を利用して食事・睡眠・排泄などの子育ての記録をつけたり、「歯みがきくん」を利用して子どもの歯磨きのサポートをしたり、スケジュールやタスク管理がスムーズに。時短につながったといった意見も多く、82.8%の父親が「アレクサで育児の負担は軽くなった」ことを実感したそうだ。

○子育て世代にはリアル支援のニーズも



こうした実証実験の結果を発表した、ジャパン カントリーマネジャーのティニス・スキパース氏は次のようにコメントを寄せている。



「私たちの使命は、アレクサを通じてお客様の毎日の暮らしをより便利で豊かなものにすることです。子育てに忙しいお客様も、アレクサに話しかけるだけでオムツの注文や買い物リストを作成したり、楽しい音楽や物語、ゲームなどをお子様と楽しんだり、エアコンの温度やライトの明るさを調整したりすることができます。私たちは佐賀市を始めとするパートナーの皆さまとの取り組みを通じ、アレクサがお客様にとってより役立つ機会があることを実感しており、私個人としてもパートナーの皆さまと共創するデジタルな未来に大きな期待を寄せています」


先のアンケートでは、今後の育児にもアレクサを使い続けたいかという問いに対して、「アレクサを使い続けたい」と答えた参加者は93.1%という結果に。今回の実験は2週間という限られた期間であったため、「もっとアレクサを使い込んで、いろんな機能を使ってみたい」という声も聞かれたそうだ。



酒井秀隆市長は、行政の立場から今回の実証実験の成果を振り返った。



「実証実験に参加いただいた方への行政に求めたい支援についてのアンケートでは、リアルの支援や居場所づくりについて、夫婦で参加できる子育てセミナーを開催してほしいとの回答が最も多く半数以上ありました。また、父親のリアルな居場所づくり、料理教室や家事教室など父親向けの場を提供してほしいといった声も約3割の方が希望されていました」



今後、佐賀市は育児に関する悩みや困り事を解決するための機会や場所の提供、情報発信の強化に取り組んでいくという。



「具体的な取り組みとして、父親を対象とした家事料理教室、夫婦で家事や育児について共有できるようなセミナーの開催で家事を効率よく行うポイント・時短テクニックなど、忙しくて時間がない子育て世代のニーズに合った内容を検討したいと思っています。また、現在の子育て世代はデジタルツールをかなり使いこなしています。各ご家庭の状況に応じたよりきめ細やかな情報配信を強化していきたいと思っています」



伊藤綾 いとうりょう 1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催 @tsuitachiii この著者の記事一覧はこちら(伊藤綾)

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