引退のミケル氏、チェルシー加入は「人生最高の決断だった」…マンUとの移籍騒動を回顧

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2022年10月04日 21:00  サッカーキング

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現役時代にチェルシーで活躍したミケル氏 [写真]=Getty Images
先日に現役引退を発表した元ナイジェリア代表MFジョン・オビ・ミケル氏が、2006年のチェルシー移籍を振り返った。4日にイギリスメディア『BBC』がコメントを伝えた。

 現在35歳のミケル氏は、ノルウェーのリンでキャリアをスタート。18歳になった1週間後の2005年4月29日、マンチェスター・Uが2006年1月からの完全移籍でリンおよびミケル氏と合意に至ったことを発表した。しかし、その後にチェルシーが、マンチェスター・Uよりも前にミケル氏およびその代理人と事前契約を結んでいたことを主張。その後、ミケル氏はリンのロッカールームから姿を消して渡英し、一部のノルウェーメディアはチェルシーによる「誘拐」だと報じた。

 ミケル氏は後に、マンチェスター・Uとの事前契約はリンから圧力をかけられて代理人不在のなかサインしたものだとコメント。この発言を否定するマンチェスター・Uとリンが国際サッカー連盟(FIFA)に仲介を求めるなど移籍騒動は泥沼化したが、約1年後の2006年6月2日、チェルシーは1200万ポンド(当時レートで約25億円)をマンチェスター・U、400万ポンド(当時レートで約8億円)をリンに支払うことで両クラブと和解。ミケル氏は晴れて“ブルーズ”の一員となった。

 2017年1月まで『スタンフォード・ブリッジ』でプレーし、公式戦通算372試合に出場。2度のプレミアリーグ制覇、4度のFAカップ優勝、2度のリーグカップ優勝、2012年のチャンピオンズリーグ優勝、2013年のヨーロッパリーグ優勝などに貢献した。その後はミドルスブラやトラブゾンスポル、ストークなどにも在籍。9月27日に現役引退を発表した。

 そんなミケル氏は『BBCスポーツ・アフリカ』に対し、「チェルシーで成し遂げたすべてのことを楽しめたから、どんな決断も後悔していない。(チェルシー加入は)僕が人生で下したなかで決断のなかで最高のものだった」とコメント。17年前の騒動を改めて振り返っている。

「17歳のとき、マンチェスター・Uと事前契約を結んだ。もし君が子供で、目の前にサー・アレックス・ファーガソンが契約書を持っているのを見たら、もちろん誘惑されるだろうね」

「チェルシーがそのニュースを聞くとすぐに、僕をノルウェーから連れ出してくれたんだ。そのときから、僕が誘拐されたと言われるようになったんだ。当時はあまりいい気分じゃなかった。僕はただ、サッカーがしたかっただけなんだ」

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