チャンピオンズリーグ(CL)・グループB第3節が4日に行われ、クラブ・ブルッヘ(ベルギー)とアトレティコ・マドリード(スペイン)が対戦した。
グループBの中では、CLでの実績などで頭ひとつ抜けているアトレティコ。しかしここまでは、ポルト戦で辛勝、レヴァークーゼン戦で敗戦と苦しい戦いとなっている。そして今節は、そのポルトとレヴァークーゼンを下して2連勝を果たしているC・ブルージュの本拠地に乗り込んだ。
試合はホームのクラブ・ブルッヘがボールを握り、アトレティコがカウンターを狙う展開に。アトレティコは序盤からヤニック・フェレイラ・カラスコやアルバロ・モラタらに決定的なチャンスが訪れるものの、GKシモン・ミニョレの活躍もあり決めきれない。アトレティコはその後、マルコス・ジョレンテが負傷交代するアクシデントにも見舞われる。
するとクラブ・ブルッヘは36分、今季バルセロナから加入したフェラン・ジュグラがカマル・ソワーとのワンツーで守備を打開すると、最後は折り返しをソワーが押し込みゴールを揺らす。クラブ・ブルッヘは前線の2人の完璧な連携でアトレティコのブロックを崩し、前半のうちに1点のリードを奪う。
試合はクラブ・ブルッヘのリードで後半へ入ると、63分には再び元バルセロナの逸材がチャンスを演出。バイタルエリアでボールを受けると、味方とのコンビネーションでエリア内へ割って入り、最後は落としを右足で自ら決めた。クラブ・ブルッヘがリードを広げることに成功する。
2点を追いかけるアトレティコは、切り札のマテウス・クーニャを投入し流れを変えにかかる。すると75分、そのクーニャの仕掛けからPKを獲得するも、キッカーのグリーズマンがまさかの失敗。直後のチャンスではグリーズマンがゴールネットを揺らすも、オフサイドで得点とはならない。
試合はそのまま終了。PK失敗も響いたアトレティコは敵地で無得点に終わり、痛恨の連敗でグループ最下位へ。一方、ジュグラが躍動を見せたクラブ・ブルッヘは、グループステージ突破が近づく開幕3連勝を達成した。
次節は12日に行われ、アトレティコ・マドリードが本拠地にクラブ・ブルッヘを迎える。
【スコア】
クラブ・ブルッヘ 2−0 アトレティコ・マドリード
【得点者】
1−0 36分 カマル・ソワー(クラブ・ブルッヘ)
2−0 62分 フェラン・ジュグラ(クラブ・ブルッヘ)