国葬「反対」各地で最後まで訴えも 渋谷では「抗議も黙祷もなし」若者たちの本音

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2022年10月05日 17:00  AERA dot.

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多くの人が行き交う渋谷のスクランブル交差点。「安倍氏国葬、執り行われる」のニュースを流す電光掲示板(奥)=9月27日、東京都渋谷区
賛否の声が渦巻く中、安倍晋三元首相の国葬が終わった。参列者は4千人超だったが、反対の訴えは各地で続いた。当日の「分断の現場」を取材した。AERA 2022年10月10−17日合併号の記事を紹介する。


【写真】日本武道館で行われた安倍晋三元首相の国葬の様子
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 国会正門前には、数千人規模の人が集まり、最後まで反対の声をあげた。


「国葬反対」のプラカードを持っていた山本清子(きよこ)さんは、長野県松本市から20人近い仲間と一緒にバスで3時間以上かけて駆けつけた。どうしても、自分の目で見たかったのだという。


「大事な税金を勝手に使って、許せないです。お金は生活に困っている人たちに使ってほしい」


 都内で幼児教育に携わっている郡司真子(まさこ)さん(54)は、国葬反対のデモにはじめて参加したという。


「国葬を閣議決定だけで押し切って決めましたが、民主主義がなくなってしまう恐ろしさがあります」


 国葬の中止や反対を訴えるデモは全国の各所で行われた。国葬会場に近い九段下交差点では、国葬反対を訴えるグループと日の丸を掲げた賛成派が鉢合わせ、怒号が飛び交い、一帯は一時騒然とした。


 賛成と反対──。互いの意見がぶつかっている時、国葬やデモの現場を離れるといつもと変わらない日常があった。


 国葬開催の午後2時。東京・渋谷のスクランブル交差点では、黙祷も行われず抗議の声もあがらず、大勢の若者が行き交っていた。


 ロリータファッションに身を包んだ女子大学生(20)は、国葬が行われていることは知っているという。




 国葬に反対か賛成かを聞くと、「反対ではないので賛成なのかな」と答えた。


「でも、献花に行くほど、安倍さんの死を悼む気持ちはありません」


 友だちと待ち合わせをしていた男子大学生(19)は、国葬に関心はあるが、行動には移さないと言う。


「戦後2例目で55年ぶりの国葬だというので、どのような葬儀になるかは気になります。その程度です」


 会社員の男性(27)は、国葬には反対だが、賛否は職場でも友人の間でも分かれているので話題にしないようにしていると話した。


「国葬のことを話さなくても困らないのですが、何となくギスギスした世相を感じます」


(編集部・野村昌二)

※AERA 2022年10月10−17日合併号


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