巨人が「もしFAで2人獲るなら狙うべきは誰?」 投打で“最適”な選手を考察した

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2022年10月05日 18:00  AERA dot.

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今年はオフの“主役”となりそうな巨人の原辰徳監督
2年ぶりのリーグ優勝はおろか、クライマックスシリーズ進出も逃した巨人。2年連続で勝率も5割(68勝72敗)を下回っており、これは長い球団の歴史の中でも2度目のことである。最終的には続投に落ち着いたものの、先日は原辰徳監督が進退伺を提出していたことも明らかとなった。


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 低迷するチームの状況から噂されているのが、お家芸とも言えるオフの大型補強だ。2016年オフにはフリーエージェント(以下FA)で山口俊、森福允彦、陽岱鋼と3人の選手を獲得しているが、人的補償のリスクや近年移籍する選手が減っていることを考えると、FAで補強するのは多くても2人というのが妥当なところではないだろうか。現時点でFA権の行使を公表している選手はいないものの、仮に巨人が2人獲得するのであればどの選手を狙うべきなのか、現在のチーム状況から考えてみたいと思う。


 将来のことを考えると野手に不安が大きいものの、直近に解決したい課題としてはやはり投手陣となる。チーム防御率はリーグ最下位で、特に気になるのがリリーフ陣だ。デラロサは負傷で離脱することが多く、ビエイラは防御率9点台と外国人2人が機能せず、中川皓太も故障などの影響もあり一軍登板なしに終わった。また、抑えでフル回転した大勢の2年目のジンクスも大きな不安要素である。


 先発では阪神の西勇輝の動向が注目を集めているが、右の先発タイプは若手にも多いだけに、やはりリリーフを優先したい。そこで筆頭候補として挙げたいのが同じ阪神の岩崎優だ。今年は開幕直後からケラーに代わって抑えを任されて28セーブをマーク。6敗を喫するなど手痛い負けも少なくはなかったが、防御率は1点台とさすがの数字を残した。昨年の東京五輪では侍ジャパンにも選出されるなど、大舞台での経験も申し分ない。現時点で去就は明確にしておらず、宣言となれば他球団との争奪戦は必至と思われるが、巨人としては真っ先に手を挙げたい選手の1人であることは間違いないだろう。



 しかし、そんな岩崎よりもある意味狙い目の選手と言えるのが同じ阪神のサウスポー岩貞祐太だ。プロ入り当初は先発を任され、3年目の2016年には10勝もマークしたが、その後は成績が低迷。一昨年の途中から中継ぎに転向となったものの、昨年は46試合の登板で防御率は4点台と安定感に欠ける内容だった。しかし今年はシーズンを通して安定したピッチングを披露。9月21日の広島戦で6失点(自責点4)を喫して最終的には防御率2点台となったが、それまでは1点台とセットアッパーとして十分な成績を残した。


 先発時代と比べて明らかにストレートの勢いはアップしており、今年は自己最速となる154キロもマークしている。年齢的には岩崎と同じで来年32歳となるが、ピッチングの若々しさで言えば今年に関しては岩貞の方があるように見えた。そして何よりもお得なのが獲得した時に人的補償を必要としないCランクの選手ということだ。巨人は過去にも人的補償で移籍した選手が他球団で活躍している例も多いだけに、そういう意味でも権利を行使した場合には是が非でも狙いたい選手と言えるだろう。


 一方の野手では森友哉(西武)、浅村栄斗(楽天)、近藤健介(日本ハム)と各ポジションに権利を行使すれば目玉となりそうな選手が控えている。もちろん彼らも欲しい選手ではあるが、それ以上に推したい選手として西川龍馬(広島)の名前を挙げたい。今年はコンディション不良もあって97試合の出場に終わり、規定打席には到達できなかったものの、打率と長打率は過去最高となる数字をマーク。


 天才と呼ばれるバットコントロールに加えて、年々長打力も増しており、ホームランの出やすい東京ドームが本拠地となれば20本塁打以上も十分に期待できる。外野の守備も安定しており、年齢的にも来年で28歳とまだまだ若いのは大きな魅力だ。同じく広島から加入した丸佳浩の後釜として最適な人材であり、また慣れている同一リーグでの移籍という点は西川にとってプレーしやすいという面もあるだろう。



 冒頭で大型補強が巨人のお家芸と述べたが、近年は他球団との競争に敗れるケースも目立ち、また獲得した選手も森福、陽、野上亮磨、梶谷隆幸、井納翔一など活躍することができていない。それを考えても、誰を狙うかは来年以降の巨人にとって非常に重要なことは間違いない。果たして再び巨人がFA戦線の主役となることができるのか。オフの動きに注目したい。(文・西尾典文)


●プロフィール
西尾典文 1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。


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  • 監督も獲れればいいのに。先発投手(18番あげる)ともっと打てる捕手が無難かな。
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