日本代表W杯メンバー26名、識者5人はどう読む。当落線上の選手は? サプライズはあるか?

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2022年10月06日 06:31  webスポルティーバ

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9月末、ドイツで親善マッチ2試合を消化した日本代表。この2戦がW杯メンバー発表(11月1日)前の最後の試合だったことを考えると、選手たちにとっては、メンバー入りへの最後の"テスト"だったことになる。はたして、この"テスト"に合格してメンバー入りする26名はどういった顔ぶれとなるのか。さらには、サプライズはあるのか。親善マッチのプレーぶり、森保一監督への提言も含めて、現時点で予想されるW杯メンバー26名を識者5名に選出してもらった――。




どうすれば鎌田大地を有効に活用できるか
それが、森保ジャパンの最大のテーマ

杉山茂樹氏(スポーツライター)

◆ワールドカップ予想メンバー26名
【GK】権田修一、シュミット・ダニエル、谷晃生
【DF】吉田麻也、酒井宏樹、谷口彰悟、山根視来、中山雄太、岩田智輝、冨安健洋、伊藤洋輝、瀬古歩夢
【MF/FW】大迫勇也、遠藤航、伊東純也、古橋亨梧、守田英正、鈴木優磨、鎌田大地、三笘薫、松尾佑介、前田大然、旗手怜央、堂安律、田中碧、久保建英

 8割方、森保一監督の立場になって考える一方で、ダメ元を承知で筆者の嗜好を2割ほど加えた。アメリカ戦、エクアドル戦の30人から川島永嗣、長友佑都、原口元気、柴崎岳、南野拓実、相馬勇紀、上田綺世、町野修斗の8人を外す一方で、岩田智輝、松尾佑介、鈴木優磨、大迫勇也のJリーグ勢4人を加えた26人である。

 最大のテーマは、鎌田大地を最大限有効に活用するためにはどうすればいいか、だ。

 大迫が本調子でないとなると、4−2−3−1の1トップ下ではなく、4−3−3の1トップ(=0トップ)で、まさに大迫の代役として使いたい。2010年W杯の"本田圭佑役"と言ってもいい。4−2−3−1の1トップ下でも何ら問題ないが、0トップのほうが"鎌田中心"を旗印に戦うことができる。

 大迫は全試合時間の3分の1程度出場可能なら、という条件付きで選出したい。交代枠は5人制だ。以前とは考え方が変わっている。90分戦えない選手はダメとか、そうした価値観は古い。

 松尾、鈴木は、急に選んでも気後れすることなく、合流できると思う。ムードメーカーであり、一発を秘めた"上がり馬"と見る。従来組のなかでは、前田大然、堂安律に上昇ムードを感じる。

 鎌田と並ぶ切り札、三笘薫には左SBのサポートが不可欠になる。長友では無理。伊藤洋輝、中山雄太、さらには旗手怜央を再度、左SBで使ってみても面白い。旗手、守田英正もそうだが、巧さに加えて粘りがある。綺麗だけれど、淡泊な柴崎が一時代前の選手に見える。

 板倉滉の代役には、岩田を選びたい。CB兼守備的MF。多機能さに加え、Jリーグで首位を行く看板選手として経験も積んでいる。冨安健洋はCB、SBというより、守備的MFとして使いたい。遠藤航一本の現状は厳しい。ここに大型で、総合力の高い選手がいると心強い。

◆ワールドカップ予想(理想)布陣

9月シリーズで先発出場した22名は確定
懸念材料はケガで未招集の3人の状況

原山裕平氏(サッカーライター)

◆ワールドカップ予想メンバー26名
【GK】川島永嗣、権田修一、シュミット・ダニエル
【DF】長友佑都、吉田麻也、酒井宏樹、谷口彰悟、山根視来、板倉滉、中山雄太、冨安健洋、伊藤洋輝
【MF/FW】大迫勇也、柴崎岳、遠藤航、伊東純也、浅野拓磨、南野拓実、古橋亨梧、守田英正、鎌田大地、三笘薫、前田大然、堂安律、田中碧、久保建英

 9月シリーズに招集された30人に、ケガで呼べなかった大迫勇也、浅野拓磨、板倉滉の3人を加えた33人から、カタール行きの切符をつかむ26人が選ばれることは間違いないだろう。

 信念と情の人、森保一である。これまでの選考基準と、ともに戦ってきた選手たちに対する信頼は揺らぐことはなく、突如として新たな人材を加えることは考えづらい。サプライズはないと見るのが妥当である。

 今回の2試合では、アメリカ戦とエクアドル戦でスタメンを総入れ替えした。つまり、スタメンとしてピッチに立ったのは22人。この22人に当確ランプが灯ったと思われる。ここにケガで招集できなかった3人と、GK1人を加えれば、26人のスカッドが出来上がる

 ただし、懸念材料は未招集3人のコンディション面。仮に間に合わないようだと、今回でスタメン起用されなかったメンバーからの"敗者復活"が実現することになる。

 まずGKの残り1枠に関しては、川島永嗣になるだろう。過去3大会で守護神を務めたその経験値の高さは、谷晃生にワールドカップの空気を体感させることよりも重要だと考えるからだ。

 次にケガで招集できなかった3人が間に合わなかった場合の代案を考えると、まず大迫の代役はエクアドル戦でまずまずのプレーを見せた上田綺世が筆頭候補になるだろう。1トップとサイドをこなせる浅野のバックアップ候補は選択肢が増える。CFと考えれば上田、サイドの人材を求めれば原口元気、あるいは相馬勇紀になるか。

 難しいのは、板倉を招集できなかった時。CBとボランチをこなすユーティリティなタイプは、今回のメンバーのなかには見当たらない。伊藤洋輝にCB起用の目処が立ち、瀬古歩夢が2試合連続でベンチ外となったことを考えれば、CBではなく、よりボランチの属性を備えた選手を補うことになるはずだ。

 ただし、ボランチタイプも不在のため、他のポジションに回すことも考えられる。予想されるのは、複数ポジションをこなせるタイプ。サイドでも、中央でもプレーできる原口が候補として浮かび上がるが、今回の遠征では出番はなかったものの、より万能型で所属クラブでも好調を維持する旗手怜央の線も出てくるかもしれない。

◆ワールドカップ予想(理想)布陣

本気でベスト8進出を目指すなら
複数のポジションができる旗手怜央は不可欠

浅田真樹氏(スポーツライター)

◆ワールドカップ予想メンバー26名
【GK】川島永嗣、権田修一、シュミット・ダニエル
【DF】長友佑都、吉田麻也、酒井宏樹、谷口彰悟、山根視来、板倉滉、中山雄太、冨安健洋、伊藤洋輝
【MF/FW】大迫勇也、原口元気、遠藤航、伊東純也、浅野拓磨、南野拓実、守田英正、鎌田大地、三笘薫、前田大然、旗手怜央、堂安律、田中碧、久保建英

 メンバー選びの基本的な考え方は従来、各ポジションに2人ずつ(GKのみ3人)で23人が一般的だったが、26人に増えた今回もベースとなる考え方は変わらないだろう。

 4−2−3−1を基本としたうえで、4−3−3(4−1−4−1)や3−4−3(3−4−2−1)へのフォーメーション変更も十分可能な人材がそろっている。ことさらそれを考慮した選考をする必要もなく、大きなサプライズが起こりうる要素が、現時点では見当たらない。

 ただし、9月のドイツ遠征でまったく出番がなかった旗手怜央は、ぜひとも加えたい。本気でベスト8進出を目指す(グループリーグ3試合を戦ったあとに4試合目に勝つ)なら、いくつものポジションで強度の高いプレーができる旗手は、不可欠な選手だ。

 また、現時点で判断が難しいのは、ドイツ遠征にケガで参加できなかった3人、すなわち板倉滉、浅野拓磨、大迫勇也が本大会に間に合うのか、である。

 森保一監督は「間に合うと聞いている」と話していたが、板倉については負傷時の状況から見て、かなりの重傷だという情報もある。

 大迫が難しければ上田綺世、同様に浅野の代わりには古橋亨梧の選出を予想するが、板倉が間に合わなかった時は悩ましい。

 吉田、冨安という中軸を脅かすほどのCBに成長したばかりか、ボランチもこなす。そんな選手の代役はそうはいるはずがない。

 単純にCBを加えるのか。あるいは、違うオプションに振り替えるのか。

 個人的には後者の選択を予想(相馬勇紀か、柴崎岳か)するが、今回のワールドカップのメンバー予想が最も難しくなるのは、不幸にもこのケースが起きてしまった場合だろう。

◆ワールドカップ予想(理想)布陣

問題は9月に招集できなかった3人が
本番に間に合わなかった場合にどうするか

中山淳氏(サッカージャーナリスト)

◆ワールドカップ予想メンバー26名
【GK】川島永嗣、権田修一、シュミット・ダニエル
【DF】長友佑都、吉田麻也、酒井宏樹、谷口彰悟、山根視来、板倉滉、中山雄太、冨安健洋、伊藤洋輝
【MF/FW】大迫勇也、原口元気、柴崎岳、遠藤航、伊東純也、南野拓実、守田英正、鎌田大地、三笘薫、前田大然、堂安律、上田綺世、田中碧、久保建英

 9月の代表ウィークを終え、カタールW杯登録メンバー26人はほぼ決定したと見ていい。

 今回招集されたのは30人だったが、コンディションの問題で招集を見送った大迫勇也、負傷で参加できなかった板倉滉、浅野拓磨の3人も選択肢に加わるはず。逆に言えば、瀬古歩夢、相馬勇紀、町野修斗はその3人の代わりに招集されたと見られ、残念ながら、森保一監督の頭のなかでは26人のなかには入っていないと見るのが妥当だろう。

 そのうえで、アメリカ戦とエクアドル戦で先発した計22人は当確の選手になる。前者がスタメン候補11人で、後者がその控え候補。布陣は、2試合で採用した4−2−3−1だ。

 ただし、大迫、板倉、浅野が本番までに万全のコンディションを整えられるかどうかで状況は変わる。

 仮に大迫が万全でなければ、唯一前線のターゲット役を期待できる上田綺世がスタメン組に抜擢される可能性が高い。前田大然、古橋亨梧、浅野の3人はいずれもスピード系のFWゆえ、大迫が復調できていれば、3人のうち選ばれるのは1人に限られる。浅野は負傷の回復状況によるが、前線の守備力という点で、古橋よりも前田が一歩リードか。

 CBでは、板倉が間に合えば、伊藤洋輝を加えた5人になり、間に合わなければ、今回出場機会がなかった瀬古が有力。中盤では、期待された旗手怜央に出場機会が与えられなかったので、現状では柴崎岳がボランチの控えで、万能型の原口元気も有力候補。

 ただ、久しぶりにボランチで先発した柴崎のパフォーマンスがよくなかったため、本来であれば所属クラブで好調を維持する旗手を選んで然るべき。森保監督には、客観的な視点で最後の決断をしてもらいたい。

◆ワールドカップ予想(理想)布陣

深刻な問題は遠藤航のバックアップ不在
その穴埋めができる選手とは?

小宮良之氏(スポーツライター)

◆ワールドカップ予想メンバー26名
【GK】川島永嗣、権田修一、シュミット・ダニエル
【DF】長友佑都、吉田麻也、酒井宏樹、谷口彰悟、山根視来、板倉滉、中山雄太、冨安健洋、伊藤洋輝
【MF/FW】原口元気、遠藤航、伊東純也、橋本拳人(or長谷部誠)、南野拓実、古橋亨梧、守田英正、鎌田大地、三笘薫、旗手怜央、堂安律、上田綺世、田中碧、久保建英

 森保一監督は、よくも悪くも"功労"を重んじる。どれだけ代表のために戦ってきたか。その時間と質を掛け合わせて"貢献ポイント化している"と疑うほどに、その筋は曲げない。

 高いレベルで活躍している選手を見出し、力を引き出し、一気にチーム力を上げるという独創性は皆無。封建的で、保守的で、"負けない"を重んじる指揮官だ。

 それだけに、欧州遠征の30人が刷新される可能性は低いだろう。30人マイナス4人に、1人、2人の入れ替えと、最小限の変更になる公算が高い。それがベストか、というよりも、それが森保ジャパンなのである。

 一番の懸案は、主力にも割って入っていた板倉滉のケガからの復帰状況だろう。それ次第で、いくつか人選は変わる。

 また、"愛息"浅野拓磨も回復次第で選出しそうで、Jリーグでも無理がきかなくなった大迫勇也も"貢献ポイント"は高い選手だ。

 編成面の深刻な問題は、遠藤航のバックアップ不在だろう。板倉は候補だが、あくまでセンターバックで、故障上がりで負担をかけるべきではない。エクアドル戦にボランチで先発した柴崎岳は力不足で、アンカーはもっと厳しい。

 そこで、柴崎と同じスペイン2部で定位置を奪いつつある橋本拳人を推す。守備面で計算できるMFだ。一縷の望みは、長谷部誠の代表復帰。ボランチでの起用は長い時間は苦しいかもしれないが、3−4−2−1でのリベロで、その場合は守田英正、田中碧のボランチでも機能させられるはずで......。

 すべては森保監督の胸三寸で決まる。

◆ワールドカップ予想(理想)布陣

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