トッテナム、フィットネスコーチの急逝を発表…古巣ユーヴェも哀悼の意

0

2022年10月06日 20:34  サッカーキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サッカーキング

フィットネスコーチのヴェントローネ氏(右)が逝去 [写真]=Getty Images
トッテナムは6日、フィットネスコーチのジャン・ピエロ・ヴェントローネ氏が逝去したことをクラブ公式サイトで発表した。61歳だった。

 死因などは明かされていないが、イギリス紙『ガーディアン』によると、ヴェントローネ氏は白血病を患っていたという。突然の訃報を受け、トッテナムを率いるアントニオ・コンテ監督は、6日に予定されていたプレミアリーグ第10節ブライトン戦前の会見をキャンセルしたようだ。

 ヴェントローネ氏はユヴェントス、イタリア代表、アジャクシオ、カターニア、江蘇、広州などでフィットネスコーチを歴任。昨年11月、コンテ監督のバックルームスタッフの一員としてトッテナムに赴任した。

 その厳しいトレーニング手法で“海兵隊員”と呼ばれ、今夏のプレシーズンツアーではイングランド代表FWハリー・ケインをも限界に追い込んだ地獄のシャトルランが話題となった。アイルランド代表DFマット・ドハーティも「今夏が今までで最もハードなプレシーズンだった。それでも、みんな彼のことが大好きで、彼を尊敬しているから、彼の言うことは何でも聞いているんだ」とコメントしていたように、ヴェントローネ氏はピッチ内外で選手・スタッフと良好な関係を築いていた。

 また、プレミアリーグ第8節レスター戦でハットトリックを達成した後にヴェントローネ氏と抱擁を交わしていた韓国代表FWソン・フンミンは、生前の同氏について次のようにコメントしていた。

「ジャン・ピエロとは、本当に、本当に良い関係を築いている。彼の英語は完璧ではないけど、時には携帯電話を持ってやってきて、イタリア語から英語に翻訳してコミュニケーションをとってくれる。それはとても重要なことだ。サッカーだけでなく、生活面でもたくさんのアドバイスをしてくれて、本当に感謝している。彼はとても親切で、つらいときはいつも抱きしめてくれるし、素晴らしいときも、いつも僕の隣で、どのスタッフにも寄り添ってくれている」

 ユヴェントスでは、1994年夏〜1999年2月、2001年夏〜2004年夏の2度、フィットネスコーチを務め、マルチェロ・リッピ監督の下で1996−97シーズンのチャンピオンズリーグ優勝などに貢献。2006年にもリッピ監督のスタッフとして、イタリア代表のFIFAワールドカップドイツ2006優勝を支えた。

 ユヴェントスもヴェントローネ氏の訃報に際してコメントを寄せ、「私たちは、彼の控えめな姿、細部へのこだわり、仕事に対する哲学、そして何よりも、おそらく彼の最大の才能である、サッカー(ひいてはその基本要素の一つである体力と運動能力)が次第に新しい時代に入っていくことを理解していたことを、いつまでも忘れないだろう。新しい時代は、彼がその一端を担ったのです」と、偉大なるコーチに哀悼の意を示した。

Ciao, Gian Piero.— JuventusFC (@juventusfc) October 6, 2022

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定