Apple純正キーボードを上回る? ロジクールのミニ無線キーボード「MX KEYS MINI for Mac」のスゴさをチェック

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2022年10月07日 12:32  ITmedia PC USER

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MX KEYS MINI for Macのパッケージ

 AppleのMacやiPadなどで使えるサードパーティー製のワイヤレスキーボードは、数え切れないほどがある。しかし、絵文字キーボードをサッと呼び出したり、「集中モード」のオン/オフの切り替えをワンタッチで行ったりと、Appleデバイスへの“最適化”をしっかりとしている製品は貴重である。



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 そんな数少ない製品の1つが、ロジクールのミニキーボード「MX KEYS MINI for Mac ミニマリスト ワイヤレス イルミネーション キーボード(MX KEYS MINI for Mac)」である。MacやiPhone/iPadでの利用に最適化された製品で、税込みのメーカー直販価格は1万5950円。Apple純正のMagic Keyboardのテンキーレスモデル(税込み直販価格1万3800円)よりも2150円高い。



 わずか2150円、されど2150円ではあるが、その“価格差”を支払うだけの価値があるのかどうか、MX KEYS MINI for Macを実際に使って検証してみよう。



●フラグシップキーボードのテンキーレス版



 ロジクールの「MX KEYSシリーズ」は、同社のフラグシップキーボードのラインで、そのテンキーレスモデルには「MINI」という名称が付与される。加えて、同社がMacに最適化したキーボードには製品名に「for Mac」が含まれる。つまり、MX KEYS MINI for Macはロジクールのフラグシップキーボードの、テンキーレスかつMacに最適化されたモデルということになる。



 ベースとなるMX KEYS MINIは2021年11月に発売されたが、こちらはWindowsとMac両用という位置付けで、日本向けモデルについてはキーが日本語配列とされている。



 それに対して、MX KEYS MINI for Macは日本向けモデルも米国英語(US)配列となっている。一般的なMac用JIS(日本語)配列キーボードと比べると、以下の点が異なるので不慣れな人は注意が必要かもしれない。



・Returnキーが横長である



・記号キーの配列が違う



・「英数」「かな」キーがない



・「Control」キーと「Caps」キーの位置が逆



・「Fn」キーの位置が異なる



 MX KEYS MINI for Macは、Bluetooth Low Energy(Bluetoot 4.0以降)またはロジクール独自の無線通信規格「Logi Bolt(ロジボルト)」での接続に対応している。OSはmacOS 10.15以降、iOS 13.4以降、iPadOS 14以降で利用可能だ。



 Logi Boltで接続する場合、別売の「Logi Bolt USBレシーバー」(税込み直販価格1210円)を用意する必要がある。製品には付属していない。なお、従来の同社独自規格である「Unifying(ユニファイング)」は非対応なので注意しよう。



 キーボードのカラーは「ペイルグレー」で、最近のMacBookシリーズの「スペースグレー」に近い色味となっている。キー部分とボディーの上部は白い。



 先述の通り、このキーボードにはテンキーがない。サイズは約295.99(幅)×131.95(奥行き)×20.97(厚さ)mmとコンパクトだ。サイズ的にはバックに入れて携行できるが、重量は約506.4gあるのでコンパクトな割にずっしりしている。なお、プラスチックパーツの12%(重量ベース)には再生プラスチックが使われているという。



 インタフェースやスイッチ類については、左奥に充電用のUSB Type-Cポートが備わっていることがポイント。USB Type-Cケーブルで充電できるため、MacBookやiPadシリーズとも周辺機器を共有しやすい。その横には電源スイッチがあり、上面には通電や電源のオン・オフなどを知らせるインジケーターもある。



 ワイヤレスキーボードということでバッテリー持ちも気になる所だろう。公称値では、週5日/1日8時間の利用でバックライトオンの状態で最長約10日間、オフの状態で最大5カ月間利用できるという。暗い場所でバックライトを付けて使っても、充電の頻度はそれほど多くなくて済む。



●コンパクトながら安定感のある打ち心地



 MX KEYS MINI for Macの裏面には滑り止めが5つ付いている。先述の通り、このキーボードはコンパクトな割に重量があるわけだが、その“重さ”と滑り止めがうまくかみ合って机上での安定感はとても高い。



 キーボードの奥から手前にかけて、わずかに傾斜が付いているため、ゆったりとチェアに腰をかけて、目線の高さのディスプレイで操作する――そんな姿勢を取ると、非常に特に扱いやすい。



 仕様書には記載はないが、キーピッチは実測で19mmほどある。「コンパクトモデル」とは言いつつも、キーがギチギチに詰められているということもない。窮屈さはあまり感じないだろう。



 大部分のキーの表面は球状にくぼんでおり、これが指先にフィット感をもたらしてくれる。つや消しコーディングが施されているためか、触り心地もサラサラとしている。



 MX KEYS MINI for Macには、MXシリーズではおなじみの「Perfect Strokeキー」が採用されている。キーボード自体が薄型なので「キーもペラペラなんでしょ?」と思ってしまいがちだが、ストロークもしっかり確保されており、押し下げると適度な硬さを得られる。良い意味で「見かけ倒し」なキーといえるだろう。



 キーの配列は、先述の通りUS配列である。特別なクセはなく、AppleのUSキーボードに準じたキー配置となっているので、普段からUS配列に慣れ親しんでいる人ならキーの位置を覚え直す手間はない。一方で、普段日本語キーボードを使っている場合は、記号の位置や横長のReturnキー、CtrlキーとCapsキーの逆転など覚え直す要素が少し多くなる。



 キーの裏面には、LEDによるバックライトが設けられている。バックライトをオン/オフするスイッチは設けられておらず、基本的にはキーボードに備え付けられた近接センサーが手を検知すると自動的に点灯し、離席を検知するとオフにするようになっている。ライトの輝度も、原則として周囲の光量に応じた自動調整となる。



 ただし、キーボードの充電中は近接センサーが無効となり、キー入力をすると点灯、しばらく入力しないと消灯という挙動となる。また、バッテリー残量が10%を切るとバックライトは自動的にオフになるので注意しよう。



 ファンクションキーの列にあるキーには、ショートカット機能も割り当てられている。具体的には、以下のような機能が用意される。



・F1〜F3キー:接続先デバイスの切り替え



・F4/F5キー:バックライト輝度の手動調整



・F6キー:ディクテーション(音声認識の起動)



・F7キー:絵文字パレットの表示



・F8キー:スクリーンショット



・F9キー:マイクミュート



・F10〜F12キー:メディアコントロール



 ファンクションキーの機能を優先するか、ショートカット機能を優先するかは、Fnキーを押しながらescキーを押すと切り替えられる。Macに専用ユーティリティーアプリ「Logi Options+」をインストールしておけば、どちらが優先されているのか、画面に表示されるようになっている。



 もちろん、これらのショートカット機能がどこまで必要かは人によって変わってくるものだ。例えば、音声入力の呼び出しについては、MacもiPhone/iPadも、ホットキーをあらかじめ設定しておけばキーボードを問わずすぐに呼び出せる。また、Commandキーを2度連続して押すとディクテーションを呼び出せる設定にしている場合は、わざわざショートカットキーを使うまでもないかもしれない。



 同様に、絵文字パレットもControlキー+Commandキー+スペースキーの同時押しで出せるので、やはりショートカットキーはいらないかもしれない。



 しかし、「これを押せばこの機能が起動する」とすぐに分かるショートカットキーは分かりやすさの面で強い。いちいちカスタマイズしたり覚えたりする必要がないからだ。



 仕事柄、筆者はmacOSでスクリーンショットを撮ることが多いのだが、そのショートカットキーが「Shiftキー+Commandキー+3〜5キー」だと知っている人はどのくらいいるだろうか。このキーボードを使えば、F8キーを押すだけで済むので、非常に楽である。



 ファンクションキーの列にあるショートカットは全体的には便利なのだが、唯一気になったのが右端にある「ロックキー(集中モード切り替え)」だ。キー配列の問題で、deleteキー(Windows用キーボードでいうBackspaceキー)を押すつもりが、誤って集中モードの切り替えをしてしまうことがあった。「通知が来ないなぁ」と思っていたら、実は集中モードがオンになっていたというオチである。この点は手が慣れるまでは注意が必要かもしれない。



 MX KEYS MINI for Macは、最大3台の接続デバイスを切り替えて利用できる。例えば、MacとiPhoneの両方とあらかじめペアリングしておけば、Macで書類を作成しながら、iPhoneに届いたチャットのメッセージにもキーボード入力で返信するといった使い方も可能だ。



 デバイスの切り替えは先述の通り、F1〜F3キー(ファンクションキー機能を優先している場合はFnキー+F1〜F3キー)で行える。ただし、iPhoneやiPadで使う場合、アプリのどこに入力するのかを指定する際に画面のタップが必要となる。Macでもアプリによっては、文字の入力ゾーンをクリックしないといけない場合がある。



●初期設定やカスタマイズはどうやるの?



 MX KEYS MINI for Macの基本的な機能は、特にアプリをインストールせずとも使える。しかし、キーのカスタマイズやファンクションキー列の状況確認など、高度な機能を使うにはLogi Options+をインストールしておく必要がある。



 ここからは、Macにおけるキーボードの初期設定と、Logi Options+の概要を紹介したい。



セットアップ手順はWebで確認できる



 本製品には取扱説明書は付属しない。パッケージを開けると、上ぶたの裏面に簡単な接続方法の説明は記されており、最低限のセットアップ(Macとのペアリング)を終えたら「MXsetup.logi.comにアクセスしろ」と読み取れる。



 素直にWebブラウザで当該のURLにアクセスすると「MXセットアップガイド」が表示される。接続方法がよく分からない場合も、ウィザード形式で確認できるので、ひとまずアクセスしてみることをお勧めする。



 既に一通りの接続設定が終わっている場合は、初期画面の「いいえ、カスタマイズの準備ができています」をクリックするとLogi Options+のダウンロード画面に遷移できる。



 一方、接続設定が終わっていない場合は、初期画面の「はい、接続のサポートが必要です」をクリックすると接続サポートに入る。画面の指示に従ってクリックしていくと、必要な操作を1つ1つ確認できる。説明がよく分からない場合は「サポートが必要な場合」をクリックすれば詳細を確認できる。



Logi Options+を使おう



 セットアップガイドを進めると、Logi Options+のダウンロードを行える。このアプリにはWindows 10/11版とmacOS版があるので、macOS版のリンクをクリックしてインストーラーをダウンロードしよう。



 なお、Logi Options+の初回起動時には、Logiアカウントへのログイン(または作成)を求められる。デバイスの設定をクラウドに保存する場合はLogiアカウントが必要だが、ローカル保存だけで構わないならログイン(作成)は任意となる。ローカル保存にするならスキップしても構わない。



 Logi Options+を起動したら、ウィンドウの右上にある「デバイスの追加」をクリックしよう。するとデバイスの接続方法を聞かれるので、キーボードをつないだ方法に合ったものを選ぼう。



 Bluetoothを選んだ場合、状況によってはmacOSのBluetooth設定画面が表示され、デバイスのペアリングを求められる場合がある。そうなった場合は、以下の手順で対応しよう。



1. キーボードをペアリングモードにする(F1〜F3キーのいずれかを長押し)



2. macOSの設定画面に出てきた「MX Keys M Mac」の「接続」をクリック



3. 画面に出たペアリングコードをMX KEYS MINI for Macに打ち込んでReturnキーを押す



4. 完了(※1)



(※1)「キーボードアシスタント」が続けて出てきた場合は、その指示に従って操作を続ける



 初期設定が完了すると、チュートリアルが始まる。それを見終わると、MX KEYS MINI for Macの設定画面が表示される。MX KEYS MINI for Macで利用できる項目は以下の通りだ。



・キー:F4キーより右側のショートカット機能をカスタマイズ可能



・EASY-SWITCH:ペアリングしているデバイスの確認



・設定:工場出荷状態への初期化などを行える



 キーのカスタマイズは、個別アプリごとの設定も行える。例えば、音声入力や絵文字入力が不要なアプリを使っている間は、そのアプリで使えるショートカットキーをアクションとして割り当てておくことで、より便利に使える。



●価格差以上の価値を持ったキーボード



 冒頭で述べた通り、MX KEYS MINI for MacはApple純正のMagic Keyboardより高い。しかし、キーの打ち心地、カスタマイズ性の良さ、マルチペアリングへの対応などを勘案すると2150円という価格差以上の価値は十分にある。



 特に、Magic Keyboardの打ち心地に違和感を覚えるという人には最有力候補になることは間違いない。大手家電量販店では実機展示をしていることもあるので、ぜひ店頭で試し打ちしてみてほしい。


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