小島よしおが「ちょっかいを出すのをやめられない」と悩む小2に伝えたい、性格との向き合い方

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2022年10月07日 18:00  AERA dot.

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小島よしおさん「ボクといっしょに考えよう」(撮影/松永卓也=写真部)
「ついつい友だちにちょっかいを出してしまう」というのは小学2年生のなっつさん。数多くの子ども向けライブを開催し、YouTubeチャンネル「おっぱっぴー小学校」も人気の小島よしおさんが子どもの悩みや疑問に答えるAERA dot.の本連載。「性格は骨盤!」という小島さんの、性格との向き合い方とは。


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【相談25】
わかっていてもついふざけて、友だちにちょっかいを出してしまい、友だちをいやな気持ちにさせてしまいます。先生やお母さんに怒られてしまうばかりで悲しいです。傘でつついたり、友だちの髪の毛を勝手に触ったりしてしまいます。悪いことだとわかっていても、ちょっかいをだす時は忘れていて、ついやってしまいます。どうしたらやったらいけないことを覚えておけますか?(なっつ・小学2年生)


【よしおの答え】
 なっつぴーやはすごいなあ! まだ小学2年生なのにもう反省できている。よしおもなっつぴーやと似ていて、友だちの髪の毛を触ったり、雑巾で攻撃したり、人にちょっかいを出すのが好きだった。しかも、6年生くらいまで続いていたし、反省なんてしたこともなかった。きっと友だちはいやがっていただろうけど、悪いなんても思っていなかったんだ。今になって悪いことをしたなあ、と反省しているけど、もう遅いよね(苦笑)。だから、2年生でもう反省できているなっつぴーやは本当にすごいなあ、って思ったよ!


 だけど、先生やお母さんに怒られてばかりいるのはやっぱり悲しいよね。これからどうしていけばいいのか、よしおと一緒に考えていこう!


■ひとりになって落ち着いてみる


 最初に話したように、よしおもよく人にちょっかいを出していて、なかなかやめられなかった。とくに運動会とか授業参観とか、何か行事があるといつもに増して落ち着いていられなかった。気持ちがフワフワしちゃって、他のクラスに行ったり、誰かについつい話しかけたり。


 それは大人になってからも続いたんだ。芸人になって、自分ひとりで芸を披露する単独ライブの時なんか、全然落ち着けなかった。とにかくわーっとなって周りにいる人に余計なことを話したり、テンションが上がってよくわからない行動をしてしまったり……。手伝いに来てくれていた後輩たちからは「相当絡みづらかった」と、あとで言われたよ(苦笑)。



 だけどまあ、年齢と共にだんだん落ち着いてきたというか、わーっとなったときに、人に迷惑をかけないで自分で解消する方法を少しずつ見つけられるようになったんだ。たとえば単独ライブのときだったら、ライブ前は人がいるところにいないで、ひとりでネタの練習をした。でもじっとしていられないから、ネタをぶつぶつ呟きながら劇場の周りを歩くようにしたんだ。そうしたら気持ちも落ち着いたし、人にも迷惑をかけないで済むようになったよ。


 人がいるとわーってなる性格だってわかったから、人に迷惑をかけないようにひとりになる、っていう方法を見つけられた、ってこと。そう考えると、なっつぴーやは自分のことを「ついちょっかいを出してしまう性格」ってもうすでにわかっているから、対策も考えられるはず。それにまだ小学2年生だから焦らなくて大丈夫。よしおが対策を見つけられたのは大人になってからだからね(笑)!


 よしおは小学校のころ野球をやっていたんだけど、野球選手は帽子のつばの裏に、言葉を書いている人が多いって知っている? 「絶対勝つ」とか気合の入る言葉をね。あるプロ野球選手は、「前後裁断」なんていう四文字熟語を書いている人もいた。野球って、「俺の球、打たれちゃうかな」、とか「次のバッターこわいな」ってついつい考えちゃうけど、それを考えてもしょうがないから、「とにかく今に集中!」って意味の言葉を帽子に書いて気合を入れていたみたい。


 なっつぴーやも、いつも身に着けているものに「落ち着く!」とか、「いったんストップ!」って書いておくのはどうだろう。リストバンドをつけてその裏に書いておくとか、筆箱のなかに「落ち着く!」って紙を書いて入れておくとか。忘れちゃうのは人間の性質だから、「忘れないようにする」ってことよりも「どうやって思い出せるか」ってことを考えてみるのが大切なんじゃないかな。




 それから、「6秒ルール」って知っているかな? 怒ったりしたとき、6秒待つと気持ちが落ち着くっていわれているんだ。「ちょっかい出したい!」って思ったら、自分で「ストップ!」って言って、6秒じっとしてみるのもおすすめだよ。


■自分の性格を理解してもらう


 そもそも性格を直すことって、すごく難しい。年齢とともに落ち着いたり変わったりすることはあるけど、それには時間がとてもかかる。それに、どうしても直らない性格もあるんだ。よしおの落ち着かない性格は時間が解決してくれたけど、いまだに直らないところもあるよ。


 たとえば、何回も同じ話をしちゃうこと。結婚したてのころは奥さんによく「え、その話3回目なんだけど!」とか、しょっちゅう怒られていた。だけど、話したことを全部覚えているのは難しくて、直そうと思っても直らなかった。だから奥さんに真剣に話したんだ。「何度も同じ話をしちゃってごめん。忘れっぽい性格なんだ。だから、忘れたことに対して強く言われるといやな気持ちになっちゃう」って。そうしたら、奥さんは「そういう性格なんだ」って受け入れてくれて、同じ話をしても、ソフトな対応をしてくれるようになったよ。


 あと、よしおはお酒を飲むとすごーくトイレが近くなるんだけど、トイレにばかり行くものだから、一緒にいた友達に「トイレで携帯電話でもいじってるの?」って怪しまれてしまったことがあってね。だからその時も「お酒を飲むと、やたらトイレに行きたくなっちゃう体質なんだ」ってことを話したよ。先輩との飲み会でも、お酒飲む前に「お酒を飲むと、トイレ近くなるんですよねー」って伝えるようにした。そうしたら相手も理解してくれるし、自分の気持ちも楽になったよ。


 先生やお母さんには「わかっているけど、どうしてもちょっかい出すのをやめられないんだ。自分でもどうしたらいいのかわからない」って相談したことはあるかな? 怒られてばかりいると、なかなかそういうことも話しにくくなると思う。だけど、ひとりで抱え込んでいてもなかなか解決しないし、抱えれば抱えるほど自分のなかにつらい気持ちがたまってしまう。



 よしおにメールを送ってくれたように、先生やお母さんにも、「どうしてもちょっかいを出してしまうこと、それがなかなかやめられないこと、先生やお母さんに怒られてばかりなのも悲しいこと」を話してみるのはどうだろう? そうしたら、怒るだけじゃなくて、一緒に解決方法を考えてくれたりもするかも。


 真剣に相談したらたいていの人は「力になりたいな」って思ってくれるはず。よしおが奥さんに自分の性格について話したように、話してみてほしいな。先生やお母さんが、なっつぴーやの性格を理解して、一緒に解決策を考えてくれますように。


■人それぞれの骨盤と性格


 なっつぴーやから相談をもらって、性格ってなんだろうなあ、って考えてみた。よしおはヨガをやっているんだけど、ヨガのレッスンで自分の骨盤(からだの中心にある骨で、上半身と下半身をつなぐ大事な役割を担っているものだよ)を見る時間があるんだ。骨盤って、みんな同じ形をしていると思う? それがね、形も大きさも、空いている穴の数も、一人ひとり全然違うんだ。


 よしおは、性格も骨盤に近いものがあるんじゃないかな、って思ったんだ。生まれつきおとなしい性格だったり、活発な性格だったり……。性格っていうとなかなか目に見えないから「自分だけがこういう性格なのかな……」って不安になることもあるけれど、みんないろんな骨盤を持っているようにいろんな性格を持っているはず。


 ヨガでは、それぞれの骨盤に合わせたアプローチをして、最終的にみんな同じポーズができるようにするんだけど、性格にもそれぞれのアプローチ方法があるのかな、って思ったよ。だから、何よりも大事なのは、自分の性格を把握すること。そのうえで、対策を考えていくんだ。なっつぴーやは、もう自分の性格がよくわかっているね。だから、それをどう扱っていくかを考えればいいと思うんだ。


 いろんな方法を考えてみたけど、どうだったかな? もうすでに自分の性格をわかっているなっつぴーやなら、これから他の方法を考えることも、先生やお母さんに自分の性格について話すこともできるはず。6年生になっても自分のことがわかっていなかったよしおができたことなんだから! だから、焦らずゆっくり、自分の方法を見つけていってほしいな。


 それから、一番大事なこと! 友だちにいやな気持ちをさせてしまったら、心を込めて謝ることは忘れないでね!


……って、僕は思うんだけど、君はどう思うかな?


(構成/濱田ももこ)


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