43歳会社員、貯金850万円。このままで教育資金、老後資金は足りますか?

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2022年10月07日 20:12  All About

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パートで働く妻、4歳の子どもという3人家族の43歳・会社員。現状は問題がないように見える家計ですが、もう少し旅行などの支出を増やしてもいい? 金融機関にすすめられた投資は始めるべき?

節約に励んでいますが、もう少し旅行などにも支出したいです

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。

今回の相談者はパートで働く妻、4歳の子どもという3人家族の43歳の会社員。現状は問題がないように見える家計ですが、もう少し支出を増やしてもいいのか、金融機関にすすめられている投資は始めるべきなのだろうか?と、お金の使い方に悩んでいるといいます。

りいさんのお悩みに、ファイナンシャル・プランナーの藤川太さんがアドバイスします。

相談者

りいさん(仮名)
男性/会社員/43歳
借家

家族構成

妻(パート・40歳)、子ども(4歳)

相談内容

現在の生活水準で老後資金と教育資金が足りるのか心配です。自身、妻ともに65歳まで雇用延長で働く予定です。退職金はありますが金額は不明。

両親は健在ですが、すでに子どもの学資保険(満期700万円=大学資金)を援助してもらっています。住居は両親が片親になれば実家に戻る予定。築30年ですが、リフォーム済みです。

いまは将来のために家計をしぼって貯蓄を頑張っていますが、もう少し旅行などに支出したいという思いもあります。貯蓄の目標額などアドバイスをいただければと思います。

また、銀行に投資をすすめられたのですが知識が乏しいため躊躇しています。リスクの小さいものを考えていますが、どのようなものがいいのかアドバイスをいただければと思っています。よろしくお願いします。

家計収支データ

りいさんの家計収支データは図表のとおりです。
相談者「りい」さんの家計収支データ


家計収支データ補足

(1)住宅について
両親が一方になった場合は実家へ帰る可能性がある。家賃はなくなるが、生活費として3万円くらいの負担は必要と考えている。しかし、緊急のことではないので現状では深く考えていない。

(2)保険について
・生命保険(名義/相談者、死亡保障3000万円、入院1万円、がん成人病特約付き)=毎月の保険料1万8000円

妻は持病があるため加入できるかわからない。可能なら検討したい。

(3)妻の持病について
定期的に通院して薬で症状をコントロールしているため、いま以上の悪化はない見込み。

(4)今後の収入の見込みについて
昇給はありますが、大企業ほどの昇給は望めない。妻は扶養控除の範囲内(130万円以下)で働く予定なので現状の103万円よりはアップする見込み。ただし持病があり子どもが小さいため、フルタイム勤務は考えていない。

(5)今後のライフイベントについて
いまのところ、住宅の購入や車の買い換えは考えていない。まだ検討中だが、子どもを中学校から私立へ進学させることを考えている。

FP藤川太の3つのアドバイス

アドバイス1:支出が抑えられた家計。考え方も現実的で◎
アドバイス2:優秀な家計だが、保険だけは見直す余地あり
アドバイス3:投資の勉強は節税を兼ねてiDeCoで始めよう

アドバイス1:支出が抑えられた家計。考え方も現実的で◎

率直に申し上げて、何を心配していらっしゃるのだろうと思うくらいきちんと管理された家計です。将来は実家に戻るから住宅購入は考えていないなど、現実的な判断ができていますし、このままのペースで家計管理をしていけば何の問題もありません。

教育資金と老後資金を心配していらっしゃるようですが、教育資金はご両親が援助してくださった学資保険がありますから、大学費用はこれで準備できています。

中学から私立へ通うことになったり、大学生のときに下宿をすることになっても、そのための必要額以上を毎月貯められていますから、現在の貯蓄が増えることはあっても減る心配はないでしょう。

老後資金についてはまだ時間があるので確たることは申し上げにくいですが、65歳まで雇用延長で働く意思があり、金額は不明ながらも退職金制度があり、奥様のパート収入も増える予定とあれば問題なく準備できるはずです。

「もう少し旅行などに支出したい」というご希望があるようですが、りいさんのようにきちんと家計管理ができる方なら、ムダ遣いはしないはず。子どもはあっという間に成長してしまい、家族の思い出を作れる時間は意外に少ないものです。ぜひ早めに実現してください。

アドバイス2:優秀な家計だが、保険だけは見直す余地あり

家計支出の中で、唯一見直しの余地があるのが保険料です。いただいている情報だけでは言い切れませんが、多分、更新すると保険料が上がるタイプの商品だと思います。

現時点でも月1万8000円は高いですし、今後さらに保険料が上がるようであれば余計に見直しが必要です。加入するのは、3000万円程度の収入保障保険と日額5000円の医療保険で充分。これなら保険料は月1万円程度で収まるはずです。

奥様は持病がおありとのことですが、病気によっては保険に加入することも可能です。ただし保険料は割高になりますから、保障内容をよく確認して保険料とのバランスを必ず検討してください。

また、同じ病気でも保険会社によって加入の可否は異なります。検討をご希望なら、直接問い合わせをしてみるといいでしょう。

アドバイス3:投資の勉強は節税を兼ねてiDeCoで始めよう

預金ではお金が増えないいま、投資をするのはいいことだと思います。ただし、金融機関に言われるまま投資を始めることはおすすめできません。また貯蓄があるからと一度に投資をするのも、あまりいい未来が見えてきません。

まずは「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」でコツコツと積み立てを始めるのがいいでしょう。

投資で怖いのは損をすることではなく、心が壊れてしまうことです。まずは自分の心の相場への耐性を自覚するために、積み立てで少額の投資を始め「こういうニュースがあると相場は動くんだ」「大きく値下がりしたとき自分はこんな気持ちになるんだ」ということを体験してみてください。

そうして投資の勉強を少しずつ始めていけば、60代になって時間とお金に余裕ができて本格的に投資を始めようと思ったときに苦労することがなくなります。

iDeCoもつみたてNISAも運用益が非課税になる制度ですが、りいさんは貯蓄がありますから、原則60歳まで引き出せませんが掛金が所得控除の対象になるiDeCoの方がいいでしょう。

運用する商品は、全世界の株式で運用するバランス型の投資信託。まずはこれ1本から始めて値動きを体感してみてください。iDeCoを始める際の注意点は、金融機関によって取り扱う商品や手数料が異なることです。コストが安く品ぞろえも充実しているネット証券がおすすめです。

相談者「りい」さんから寄せられた感想

このたびはお忙しい中、貴重なアドバイスをいただきまして本当にありがとうございました。なんとなく不安だった家計管理も現状問題なしということと先生のアドバイスのおかげで気持ちが楽になったように思います。

指摘をしていただいた項目についてはさっそく妻と相談し、改善していこうと思います。投資についてはもう少し自分で勉強し、iDeCoから始めてみようと思います。

教えてくれたのは……藤川太さん

All About「資産運用」ガイド。「家計の見直し相談センター」で10年以上にわたり1万5000世帯を超える家計の見直しを行ってきたFP。「普通の人」でもお金を貯める・増やせるようになる方法をアドバイスしています。

取材・文:鈴木弥生
(文:あるじゃん 編集部)

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