女子選手が中学でも野球を楽しめるように!「宮本慎也杯 ⼥⼦中学軟式野球⼤会」

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2022年10月09日 18:30  ベースボールキング

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野球を楽しむ⼥⼦中学⽣選⼿に活躍する場を創ることを⽬的とした、「アルパインプレゼンツ 第1回 宮本慎也杯 ⼥⼦中学軟式野球⼤会」が8⽉27⽇・28⽇に開催されました。この大会の大会長を務めるのは元東京ヤクルトスワローズ 宮本慎也さん。宮本さんはなぜこの大会を開催するに至ったのでしょうか? そこには女子選手が中学で野球を断念せざるをえない現実がありました。



小学生年代の野球では、⾝⻑や体重、パワーの面でも女子選手は男⼦選手にひけをとりません。4番を打ったり、キャプテンを務めるなど、主⼒選⼿となる⼥⼦選⼿は沢⼭います。しかしそんな⼥⼦選⼿の多くが、中学生になると中学に進学するタイミングで他のスポーツへ変更を余儀なくされている事実があるといいます。



例えば、中学の野球部は部室が男女で分かれておらず、着替えなどを考えると思春期の女子にとっては⼊部のハードルが高かったり。シニアやボーイズなどのクラブチームという選択肢はあるものの、硬式野球では男子との体⼒やパワーの差が大きくなってしまうなどの原因が挙げられます。



そんな⼥⼦選⼿たちに、中学年代でも野球を楽しんでもらいたいという宮本会長の思いから、この大会は生まれました。第一回大会となった今回は、全国から12の中学女子野球チームが集まりました。

試合はトーナメント⽅式7イニング制で行われ、相⼿チームや審判員へのヤジを⾶ばすなどの⾏為は禁⽌、1⽇における試合の投球数は100球以内、本塁から投⼿板までの距離は17m(通常の中学野球ルールでは18.44メートル)、塁間は25m(通常の中学野球ルールでは27.431メートル)で⾏うなど、大会独自のルールを設けて行われました。



二日間の日程で行われた大会の決勝に駒を進めたのは「城南鵬翔クラブ」(東京)と「オール栃木」(栃木)。試合は5回まで2安打で抑えられていたオール栃木が6回にツーアウトからの5連打で4得点を挙げて逆転。最終回は前の試合も登板した荒田裕菜さんがマウンドに上がり、ランナーを出しながらも強気のピッチングで0点に抑え、見事にチームを初代王者の座に導きました。



敗れた城南鵬翔クラブも、一人一人が力強いスイングで初回から得点を挙げるなど、ベンチと応援席でチームを盛り上げ、最後の一球まで諦めることなく戦い抜きました。


【オール栃木キャプテン 荒田裕菜さんコメント】



——優勝してどのような気持ちですか?

優勝できるとは思ってなかったのでびっくりしています。

——勝ったポイントはどこにあったと思いますか?

コーチ陣から途中でゴロ(を打つことの)の徹底(の指示)があり、それを徹底できたことで勝てたと思います。
相手も強打のチームでしたが、野手と投手が粘り見せて、2点に抑えることができたのが何よりよかったと思います。

——チームで日頃から心がけていることなどはありますか?

打てるチームではないので守備では確認の徹底や、声かけなどを徹底するように心がけています。

——ご自身の最終回の投球について振り返ってください。

スライダーが決め球なので、最後はスライダーで押しました。

——今後も野球を続けますか?

まだ分からないですが、作新中学でやってるのでそのまま作新高校に上がって今の仲間ともう一度野球をしたい気持ちはあります。

——「アルパインプレゼンツ 第1回 宮本慎也杯 ⼥⼦中学軟式野球⼤会」に参加してみてかがでしたか?

2日間とも非常に楽しい大会でした。

このニュースに関するつぶやき

  • 高校も何故か野球だけ男女一緒にやらせようとする 女子の高校野球を作れば良いだけ ただ 距離を短くするのはどうかと思う
    • イイネ!1
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