チャンピオンズリーグ・グループE第4節が11日に行われ、ミラン(イタリア)がホームにチェルシー(イングランド)を迎えた。
ミラン、チェルシーともにここまでのCLでは1勝1分1敗という成績。グループEは首位を走っているザルツブルク(オーストリア)が勝ち点「5」、最下位に沈んでいるディナモ・ザグレブ(クロアチア)は勝ち点「3」で、団子状態で折り返し地点に達した。後半戦のスタートを白星で飾るだけでなく、グループのライバルに差をつけるためにも、お互いに負けられない後半戦の初陣となる。
ミランは直近のセリエA第9節ユヴェントス戦(◯2−0)からスターティングメンバーを1名変更。トンマーゾ・ポベガに代わってラデ・クルニッチが起用された。マイク・メニャンが負傷中のため、引き続きチプリアン・タタルシャヌがゴールマウスを守る。一方、チェルシーはプレミアリーグ第10節のウルヴァーハンプトン戦から6名が入れ替わった。チアゴ・シウヴァ、リース・ジェームズ、ピエール・エメリク・オーバメヤンらがスタメンに復帰している。
試合は18分、チェルシーがチャンスを作り出す。右サイドでボールを持ったR・ジェームズが背後へのスルーパスを送ると、このボールにメイソン・マウントが反応。この突破を止めようとしたミランのフィカヨ・トモリが後ろから手をかけてしまい、チェルシーにPKが与えられた。このプレーでトモリにはレッドカードが提示。ミランは残りのおよそ70分間を10人で戦うことを強いられている。このPKをジョルジーニョが落ち着いて決め、チェルシーが先制に成功した。
34分にはチェルシーに追加点、最終ラインの手前にできた大きなスペースでオーバメヤンがボールを受けると、パスを受けたマテオ・コヴァチッチがスイッチを入れる斜めのパスを入れる。ダイレクトでマウントが横に繋ぐと、走り込んできたオーバメヤンが右足でネットを揺らした。前半はこのままチェルシーの2点リードで終了する。
後半に入っても1人多いチェルシーが試合を優位に進める。51分にはチルウェルのクロスボールからR・ジェームズがボレーシュートを狙うも、わずかに枠の外へ。54分にはオーバメヤンにもチャンスが訪れたが、これも得点には繋がらなかった。
対するミランは60分、左サイドをラファエル・レオンが独力で突破し、マイナスへのクロスボールを送る。ファーサイドへ流れてきたところをセルジーニョ・デストが狙ったが、シュートは枠を外れてしまった。
このまま時間は経過して、試合はタイムアップ。チェルシーがミラン相手に連勝を飾り、グループ首位に浮上した。ミランは手痛い連敗となったものの、まだまだ決勝トーナメント進出の可能性は大いに残っている。
次節は25日に行われ、ミランは敵地でディナモ・ザグレブと対戦する。一方、チェルシーはアウェイ連戦となり、ザルツブルクとの一戦に臨む予定だ。
【スコア】
ミラン 0−2 チェルシー
【得点者】
0−1 21分 ジョルジーニョ(PK/チェルシー)
0−2 34分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(チェルシー)