明治安田生命J1リーグが12日に行われ、首位横浜F・マリノスはジュビロ磐田、2位川崎フロンターレは京都サンガF.C.と対戦した。
8日に行われた第32節で横浜FMがガンバ大阪に敗れ、川崎Fが清水エスパルスとの接戦を制したことで、両者の勝ち点は「5」に縮まった。ただ、この試合で横浜FMが勝利し、川崎Fが引き分け以下で横浜FMの3シーズンぶり優勝が決まるという条件は変わらないまま、ミッドウィークを迎えた。
横浜F・マリノス 0−1 ジュビロ磐田
横浜FMはボールを握って押し込む時間が続くが、磐田の守備を崩し切ることはできない。21分には藤田譲瑠チマが鋭いミドルシュートを放ったが、相手GK三浦龍輝の好セーブに阻まれた。試合はスコアレスで折り返す。
横浜FMが攻めあぐねるなか、終盤は一転して磐田が多くのチャンスを作る展開に。すると84分、磐田が先制に成功する。カウンターでゴール前に迫ると、左からのグラウンダークロスをペナルティエリア中央で収めた古川陽介が反転から右足一閃。シュートは相手DFに当たってゴール前に吸い込まれた。
横浜FMは最後まで1点が遠く、0−1の敗戦で今季リーグ戦初の連敗。崖っぷちの磐田が残留に向けて大きな勝ち点「3」を獲得した。
川崎フロンターレ 3−1 京都サンガF.C.
川崎Fは9分にセットプレーの2次攻撃で先制。コーナーキックのこぼれ球を回収したチャナティップが左からクロスを送り、谷口彰悟が頭で合わせた。22分にもCKで川崎Fが追加点を獲得。ゴール前のこぼれ球を橘田健人が押し込んだ。
2点リードで折り返した川崎Fは、61分に3点目を獲得。脇坂泰斗が右からピンポイントクロスを送り、相手DFの背後から抜け出したマルシーニョが合わせてネットを揺らした。69分に1点を返されると、80分にも京都にビッグチャンスを作られたが、GK丹野研太が好セーブでこれをしのぐ。川崎Fは最後まで集中した守りで京都の反撃を耐え、3−1で勝利した。
この結果、残り2試合で横浜FMと川崎Fの勝ち点差は「2」に縮まった。第33節は29日に行われ、横浜FMはホームで浦和レッズ、川崎Fはホームでヴィッセル神戸と対戦する。