ヤクルト・小川「しっかり攻めていく気持ちで」CSファイナル初戦で好投し先勝

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2022年10月12日 22:24  ベースボールキング

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CSファイナルステージ初戦で好投したヤクルト・小川泰弘
【セCSファイナルステージ第1戦】
○ ヤクルト 7 ― 1 阪神 ●
<10月12日 神宮>

 ヤクルトは『2022 JERA クライマックスシリーズ セ』ファイナルステージ初戦に快勝。アドバンテージを含め2勝0敗とし、2年連続日本シリーズ進出に前進した。

 大事な初戦。5番のホセ・オスナが初回二死一・二塁、カウント2−1から阪神先発の西勇輝のシュートを捉えると、レフトスタンドへの3ランで先制。オスナは「短期決戦で先に先制してチームに勢いをつけたかった。一発で仕留めることができた」と殊勲の一発を振り返った。

 2回には、二死三塁から2番・山崎晃大朗の中前適時打で4点目を加えると、3回は先頭のオスナが二塁打で出塁し、6番・中村悠平の二ゴロで走者が進塁。一死三塁の好機をつくって、7番のドミンゴ・サンタナがセンターへ犠飛を放ち5−0とリードを広げた。

 順調に得点を重ねた打線に応えるようにエースも奮闘した。第1戦の先発マウンドを任されたのは小川泰弘。リーグ優勝を決めた9月25日にもマウンドに上がり、チームに勝利を呼び込んだ右腕。アドバンテージの1勝を手にしているだけに、初戦を制することは大きな意味を持つ。

 「凄く良い緊張感をもってマウンドに上がることができました。大事な初戦なので主導権が握れるように初回から飛ばして投げました」と小川。
 
 小川は6回に1点を返されたが、直後にサンタナが無死一塁からバックスクリーンへ運ぶ2ランで7−1と突き放しに成功。粘りの投球で7回途中6安打1失点と試合をつくった。

 「点を取ってもらってもそれを守るんじゃなくて、しっかり攻めていく気持ちでマウンドに上がっていました。そういう心がけは常にできたのかなと思います」

 高津臣吾監督も試合後「バッテリー中心で良く守ったと思います。しっかり攻めた良いピッチングだった」と、小川と中村のバッテリーを称えた。

 ヤクルトはレギュラーシーズンを3日に終了し、その後は2試合の練習試合を挟んでこの日を迎えた。リーグ王者は序盤から集中力を発揮し、先手必勝で試合を有利に進めた。

 4番の村上宗隆が無安打2四球という結果の中、後を打つオスナとサンタナの2人の外国人が打点を稼ぎ勝利に貢献。残り2勝で2年連続の大舞台へ、チーム一丸で勝利をつかむ。

取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)

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