浦和、ACL決勝の試合会場に関し経過報告…工事期間変更の場合、県は10億円超を請求か

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2022年10月13日 21:54  サッカーキング

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浦和レッズがACL決勝戦の試合会場に関する経過を報告
浦和レッズは13日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦の試合会場に関する経過報告をクラブ公式サイトに掲載した。

 今シーズン、激戦を勝ち抜き見事ACL決勝進出を決めた浦和。決勝戦は来年2月の19日と26日に予定されており、26日の第2戦が浦和のホームゲームとなっている。しかし、浦和のホームスタジアム『埼玉スタジアム2002』では決勝第2戦と同タイミングで芝の改修工事が予定されており、ACL決勝戦において浦和が本拠地を使用できないという問題が明らかになっていた。

 決勝戦の本拠地開催を望む浦和は、埼玉県に対しACL決勝の『埼玉スタジアム2002』での開催、および芝改修工事の実施時期の延期と芝改修工事の実施期間の短縮を要望。この度、クラブ側の要望に対し埼玉県から回答があったことを報告した。

 埼玉県は、仮に現行の工事期間を変更する場合、着手は早くても2024年11月になるとしつつ、芝生のコンディション低下によって選手に生じるリスクや会場の使用が困難に陥る可能性について指摘。また、工事期間の変更によって発生する芝の育苗費用や諸々の損害賠償等を含めた合計10億円を超える経費をクラブ側に請求することになるとしている。

 クラブ公式サイトに掲載されている埼玉県からの回答(一部抜粋)は以下の通り。

(1)芝生育成業者には別の業務を請け負う予定があり、圃場利用の再延長ができません。
現在予定の工事期間でなければ、育成した芝生が使用できず、改めて2年間かけて芝生を育成しなければなりません。仮に工事期間を変更する場合、芝生張替え工事は順調に契約ができた場合でも、令和6年11月着手となります。現在の芝生の状態で2年継続して使用すれば、地温コントロールシステムの老朽化がさらに進み、芝生のコンディション低下により、浦和レッズ及び対戦チームの選手には、これに伴うリスクが生じる可能性や会場の使用が困難に陥る可能性があります。

(2)芝生張替え業者は、本年11月からの工事着手に向け、資機材や作業員の手配が概ね7割程度完了しており、現時点での工事期間の変更は業者に多大な損害を与えるとともに、同時に実施する観客席や機械設備等の他工事にも同様の影響があります。

2 工事期間を変更するためには、新たに発生する芝生の2年間の育苗費用(約1億5千万円)が必要となります。また、既発注の芝生張替え工事(約2億9千万円)及び使用中の芝生の県立高校での利活用工事(約1千2百万円)の契約解除に伴う損害賠償費用、同時期に実施する観客席、機械設備等の工事(約5億7千万円)の中断に伴う損害賠償費用が発生します。

3 御要望のとおり工事期間を変更する場合、貴社には、上記1のリスクに対応いただくとともに、上記2の経費を請求させていただくこととなります。

 クラブは今回の埼玉県からの回答を受けて、次のような声明を発表している。

「今回の埼玉県からの回答を受けまして、現在、クラブ内で今後の対応について協議しております。今後の方針が決定次第、浦和レッズオフィシャルサイトにてお伝えさせていただきます」

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