物議醸した高津采配から2カ月半…阪神・青柳晃洋に“リベンジ”のチャンス

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2022年10月14日 15:42  ベースボールキング

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ベースボールキング

阪神・青柳(左)と坂本(右)
◆ 球宴後の後半戦は防御率悪化

 『2022 JERA クライマックスシリーズ セ』ファイナルステージは、ヤクルトが2連勝を飾り、リーグ優勝のアドバンテージを含めて3勝。3位から勝ち上がってきた阪神は逆転突破へ4連勝のみという厳しい状況に追い込まれた。

 14日に行われる第3戦の予告先発は、ヤクルト・高橋奎二と阪神・青柳晃洋というマッチアップ。実はこの2人は、7月に行われたオールスター第1戦でともにマウンドに登ったが、一部ファンの間ではセ・リーグの指揮を執った高津臣吾監督(ヤクルト)の采配を巡りある“騒動”が勃発していた。

 7月26日、PayPayドームでのオールスター第1戦。セ・リーグの先発マウンドに登ったのは前半戦に無双の活躍を見せた青柳だった。この日は、西武の山川穂高に被弾したものの、2回33球を投げ、1失点で次投手にバトンを渡した。

 一方の高橋は3番手で登板。先頭打者に安打を許したが、次打者を併殺に打ち取り、1回9球を投げ、無失点でマウンドを降りた。

 物議を醸したのはこの試合におけるセ・リーグ高津監督の投手起用法だった。自軍の高橋は前半戦最後の登板から中5日での登板も、わずか1イニングでお役御免。それに対して青柳は中3日だったにもかかわらず、イニングをまたいでの登板となった。

 イニングまたぎを強いられたのは青柳以外にも…。2番手でマウンドに登った巨人の戸郷翔征は中6日の間隔があったものの、球宴直前に自チーム内で大規模クラスターが発生したため、満足に練習ができていない状態。それにもかかわらず、2回31球を投げた。

 さらに、8回からマウンドに登った広島の森下暢仁は102球を投げた試合から中2日での登板。1イニングで交代するかと思われたが、9回のマウンドにも登り、最後は日本ハムの清宮幸太郎にサヨナラ弾を浴び、敗戦投手となった。

 この投手起用にはSNSなどでライバル球団のファンから「采配が露骨すぎる」「完全に後半戦を見据えた戦い方」など批判の声も少なくなかった。一方で、「青柳はファン投票1位だし、森下は地元九州出身。ちゃんと本人の意思も確認してるでしょ」と擁護する声があったのも事実だ。

 ただ、ご存じのように青柳は後半戦に入ってからやや調子を崩し、前半戦1.37だった防御率は最終的に2.05まで落としている(後半戦の防御率は3.53)。

 もちろん球宴でのイニングまたぎが影響を及ぼしたかどうかは分からないが、後味の悪さが残ったのは間違いない。あれから2カ月半、青柳は崖っぷちのチームを救う快刀乱麻の投球を披露することはできるか。

文=八木遊

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