ラ・リーガ第10節が19日に行われ、エルチェとレアル・マドリードが対戦した。
前節はホームでの“エル・クラシコ”で3−1と勝利したレアル・マドリード。今季公式戦ではいまだ無敗で、ラ・リーガでも8勝1分で首位を走る前年度王者は今節、ここまでリーガでは唯一白星のないエルチェとアウェイで対戦した。
試合は開始6分、ロドリゴのスルーパスにヴィニシウス・ジュニオールが抜け出すと、ゴール前での折り返しをカリム・ベンゼマが流し込むも、これはVARの末にオフサイドとなる。それでも攻撃の手を緩めないレアルは、ヴィニシウスのシュートが相手DFに弾かれると、そのこぼれ球を収めたフェデリコ・バルベルデが左足を振り抜く。ハーフボレーはGKが伸ばした手から逃げる弾道でサイドネットに突き刺さり、11分にレアルが先制を果たした。
続けてレアルは、ベンゼマとの連携で抜け出したダヴィド・アラバが26分にもゴールネットを揺らすも、またしてもVARでオフサイドとなり追加点とはならず。一方のエルチェも29分、左サイドのニコラス・フェルナンデスが鋭いシュートでゴールに迫るが、GKアンドリー・ルニンが左手一本で弾き出し得点を許さない。
このままレアルの1点リードで後半に入ると、レアルは60分、ダニ・カルバハルのクロスからベンゼマがゴールを決めるも、三度VARの判定によってオフサイドに。なかなかリードを広げられずにいると、エルチェは70分、クロスからゴール前のカルロス・クレルクが決定的なヘディングシュートを放つも、ここもルニンが好守で防ぎ、エルチェ攻撃陣の前に立ちはだかる。
すると迎えた75分、レアルはベンゼマが縦パスを入れると、ヴィニシウスが華麗に落とし、そこに走り込んだベンゼマがフィニッシュ。右足で流し込み、ついに文句なしの追加点を奪うことに成功した。点差を広げたレアルは、終了間際の89分にも、オーレリアン・チュアメニのスルーパスからロドリゴが裏に走り、折り返しを最後はマルコ・アセンシオが詰めてダメ押しゴールを奪った。
試合はこのまま終了。3−0と快勝したレアルはこれでリーガ3連勝となり、首位を快走している。一方のエルチェにとってはこれで早くも今季7敗目となり、苦しい状況が続いている。
次節、エルチェは23日にアウェイでエスパニョールと、レアル・マドリードは22日にホームでセビージャと対戦する。
【スコア】
エルチェ 0−3 レアル・マドリード
【得点者】
0−1 11分 フェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリード)
0−2 75分 カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)
0−3 89分 マルコ・アセンシオ(レアル・マドリード)