セリエA第11節が21日に行われ、ユヴェントスがエンポリと対戦した。
開幕からなかなか安定して勝ち星を積み重ねられていないユヴェントスは、8日に行われた第9節のミラン戦を0−2で落とした。続くチャンピオンズリーグ(CL)・グループH第4節のマッカビ・ハイファ戦でもまさかの黒星を喫し、CLでは決勝トーナメント進出が厳しい状況となっている。チームに暗雲が漂う中、前節のトリノ戦ではドゥシャン・ヴラホヴィッチの決勝ゴールで勝利を掴んだ。“デルビー・デッラ・モーレ”の勢いそのままに、ホームのエンポリ戦で連勝を狙う。
ユヴェントスはトリノ戦からスターティングメンバーを2名変更。負傷離脱が発表されたグレイソン・ブレーメル、アレックス・サンドロに代わって、ダニエレ・ルガーニとレオナルド・ボヌッチが起用された。
試合は序盤からユヴェントスが力の差を見せつける展開に。8分、自陣からアドリアン・ラビオがボールを持ち運んで左へ付けると、フィリップ・コスティッチは体制を立て直してクロスボールを供給。GKとDFの間に送られた鋭いボールをモイーズ・キーンがダイレクトで押し込み、ユヴェントスが先手を取った。
その後はエンポリも徐々にシュートチャンスを作り、32分にはマッティア・デストロが決定機を迎えたものの、GKヴォイチェフ・シュチェスニーに弾き出される。前半はこのままユヴェントスの1点リードで終了した。
後半に入るとホームチームがセットプレーから“底力”を見せる。56分、フアン・クアドラードの放った右コーナーキックをウェストン・マッケニーが頭で沈め、リードを広げる。82分には左コーナーキックを再びクアドラードが蹴ると、ラビオがヘディングシュートを決めて試合を決定付けた。
後半アディショナルタイムにはマヌエル・ロカテッリのスルーパスからダニーロが右サイドを駆け上がり、グラウンダーのクロスボールを送る。ファーサイドで待っていたラビオが無人のゴールに流し込み、ダメ押しとなる4点目を決めている。
試合はこのままタイムアップ。ユヴェントスが2連勝を飾り、上位浮上へ貴重な勝ち点「3」を手にした。逆転での決勝トーナメント進出を目指すCLに向けて弾みをつけている。一方、エンポリは3試合ぶりの黒星を喫した。
次節、ユヴェントスはミッドウィークのCL・ベンフィカ戦を挟んで、29日に敵地でレッチェと対戦する。一方、エンポリは30日にアタランタをホームに迎える予定だ。
【スコア】
ユヴェントス 4−0 エンポリ
【得点者】
1−0 8分 モイーズ・キーン(ユヴェントス)
2−0 56分 ウェストン・マッケニー(ユヴェントス)
3−0 82分 アドリアン・ラビオ(ユヴェントス)
4−0 90+4分 アドリアン・ラビオ(ユヴェントス)