藤川球児氏は4勝3敗でヤクルトV予想…「神宮開戦」が山本由伸にも大きく影響か

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2022年10月22日 13:54  ベースボールキング

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藤川球児さんは神宮開戦がヤクルト日本一を後押しすると分析
◆ DH有りでも無しでもヤクルト優勢?

 いよいよ頂上決戦が始まる日本プロ野球。ヤクルトとオリックスが激突する『SMBC日本シリーズ2022』は、22日に神宮球場で第1戦(18時30分開始)が行われる。

 シリーズ開幕前夜、21日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した元阪神の野球解説者・藤川球児さん(42)は、セ・リーグ王者のヤクルトが4勝3敗で球団史上初の日本シリーズ連覇を果たすと予想した。

 藤川さんがキーワードに挙げたのは「神宮球場スタート!!」。指名打者(DH)制度がないセ・リーグの本拠地で開幕し最大4試合を戦うことが、オリックスの苦戦とヤクルト優勝を後押しすると分析した。

 「いままでのオリックス打線を思い出してほしいんですけど、1番の福田選手が粘って2番の宗選手が終盤に打って決めてきた。9番に打撃のいい若月選手が入っているんですけど、そこが投手になる神宮からスタートすることを考えたときに“打線が切れる”ので、福田選手がいくら粘っても本拠地でやっているときほどの勢いがないんじゃないか」

 他の解説者からは強力なオリックス投手陣にヤクルト打線が手こずるとの見解も寄せられたが、今シーズン12球団ダントツの619得点を記録したヤクルト打線の層の厚さは現時点で球界トップ。

 藤川さんは「(ヤクルトは)8番の長岡選手までで、もともと完結できてしまう打線を組めているので困らない。パ・リーグ本拠地にいけば青木選手たちが出られるということで打線が長くなる」と、DH制が採用されるシリーズ第3〜5戦も、攻撃面においてはヤクルト優勢との持論を展開した。


◆ 真中氏は「代打+継投」問題も指摘

 また、同じく番組に出演した真中満さん(51)は、DH制がないことで、オリックスのエース・山本由伸が早期降板を余儀なくされる可能性についても言及。

 「もしもオリックスが1点差でも負けていたら、5〜6回で中嶋監督が代打とか動なくちゃいけない可能性がある。オリックスは山本由伸が先発のときは序盤に点数をとってリードした展開で試合を進めないと、80球とかまだ投げられる状態で変えなきゃいけないのはキツイ。交代のタイミングとか、中嶋監督は難しいと思うので、そこは見どころかなと思う」

 この意見には、藤川球児さんも「おっしゃる通り」と同調し、「そこのためにもオリックスは“ナカジマジック”を持っている。セフティーバントとかで得点したりとか…1戦目は必ず序盤に仕掛けてくると思う」と、序盤から目まぐるしい展開になる可能性を指摘した。

 昨季の日本シリーズでは、山本が第1戦で6回1失点、第6戦で9回1失点と圧巻のパフォーマンスを見せたが、いずれもDH制が採用されている環境下での試合だった。

 オリックス救援投手陣の厚みが増しているとは言え、大エースにはできるだけ長いイニングを投げてほしいのが首脳陣の本音だろう。

 藤川さんも「打てないですよ。絶対に打てないです」と手放しで称賛する完全無欠の右腕が、どういったタイミングでマウンドを降りるのか…。ここもシリーズの行方を左右する見どころの一つになりそうだ。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』

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