チャンピオンズリーグ・グループC第5節が26日に行われ、バルセロナ(スペイン)とバイエルン(ドイツ)が対戦した。
バルセロナは今季のCL開幕戦となったヴィクトリア・プルゼニ(チェコ)戦で5−1と大勝を飾ったものの、続くバイエルン戦は0−2で落としていた。インテル(イタリア)との2連戦では、敵地で行われた第3節は0−1と敗北を喫し、ホーム開催の第4節は壮絶な展開の末に3−3のドローで終了。対インテルの戦績を1分1敗としたことで、決勝トーナメント進出が絶望的な状況となっていた。この試合に先立って行われた一戦で、インテルはヴィクトリア・プルゼニに4−0と完勝。この結果、バルセロナは2試合を残して3位フィニッシュが確定していた。2シーズン連続でグループステージ敗退となり、ヨーロッパリーグ(EL)に回ることとなる。対するバイエルンはここまで“絶好調”で、第1節インテル戦の白星を皮切りに4戦全勝を記録。この試合で勝利すれば首位でのグループステージ突破が決まる。
バルセロナは直近のラ・リーガ第11節アスレティック・ビルバオ戦(◯4−0)からスターティングメンバー3名を入れ替え。エクトル・ベジェリン、マルコス・アロンソ、フランク・ケシエが先発に名を連ねた。一方、バイエルンは22日開催のブンデスリーガ第11節ホッフェンハイム戦(○2−0)から先発2名を変更。ノゼア・マズラウィ、サディオ・マネがスタメンに復帰し、最前線には同試合と同じくエリック・マキシム・チュポ・モティングが入っている。
試合の均衡が破れたのは10分。自陣右サイドでボールを持ったセルジュ・ニャブリが前を向くと、グラウンダーで背後のスペースにスルーパスを送り込む。反応したマネはベジェリンを振り切って先にボールに触り、右足のチップキックでネットを揺らした。31分にはバイエルンに追加点。ライン間でボールを受けたニャブリが中央への運びからニアサイドにスルーパスを供給。抜け出したチュポ・モティングは冷静にGKとの1対1を仕留めた。
対するバルセロナは44分、中央でペドリからのボールを受けたウスマン・デンベレがスルーパスを送ると、反応したロベルト・レヴァンドフスキがマタイス・デ・リフトに倒される。主審はペナルティスポットを指差したものの、オンフィールドレビュー(OFR)の結果判定が変更された。このままバイエルンが2点をリードしてハーフタイムに突入している。
後半に入るとバルセロナは途中出場のフェラン・トーレス、ハフィーニャ、アンス・ファティらが攻撃にリズムをもたらしたものの、なかなかシュートまで持ち込めない。一方、バイエルンは安定した運びを見せる。後半アディショナルタイムには右コーナーキックをニャブリが折り返すと、ベンジャマン・パヴァールがネットを揺らし、試合はタイムアップを迎えた。
勝利したバイエルンはバルセロナ相手の公式戦で6連勝を記録し、首位通過を確定させている。一方、敗れたバルセロナは枠内シュート「0」で試合を終えることとなってしまった。
次節は11月1日に行われ、バルセロナは敵地でヴィクトリア・プルゼニと対戦する。一方、バイエルンはインテルをホームに迎える予定だ。
【スコア】
バルセロナ 0−3 バイエルン
【得点者】
0−1 10分 サディオ・マネ(バイエルン)
0−2 31分 エリック・マキシム・チュポ・モティング(バイエルン)
0−3 90+5分 ベンジャマン・パヴァール(バイエルン)