ヤクルト、球団初の2年連続日本一ならず…ミス響き痛恨4連敗、高津監督は涙

【SMBC日本シリーズ2022第7戦】
● ヤクルト 4 − 5 オリックス ○
＜10月30日　神宮＞

　ヤクルトは5点を追う8回に4点を返すも、反撃及ばず惜敗。今シリーズは2勝1分けスタートを切るも第4戦から4連敗を喫し、球団初の日本シリーズ連覇を逃した。

　先発のサイスニードは初回に先頭弾を浴びると、5回は二死満塁で押し出し死球を与え2点目を失った。なおも二死満塁で、杉本に許した左中間への飛球を中堅・塩見が後逸。走者一掃の適時失策となり、この回だけで一挙4点を失った。

　打線は5点を追う8回、村上の右前打適時打で1点を返すと、続くオスナは値千金の3ランを左翼席へ運び1点差。しかし、9回は3者凡退で終わり勝負が決した。

　今シリーズは2勝1分けの好スタートを切ったが、第4戦から痛恨の4連敗。そのうち2試合は零敗で、山田はシリーズ通算打率.083、村上は同.192と主力ふたりの不調が響いた。また、第5戦からの3試合は、失策が致命的な失点に直結。第7戦も5回の一挙4失点が重く圧しかかる結果となった。

　まさかの4連敗で日本シリーズ連覇を逃したヤクルト。オリックス・中嶋監督の胴上げ後、選手やスタッフはスタンドのファンにあいさつしたが、高津監督は目に涙を浮かべて悔しさをにじませた。