FWザニオーロの独壇場！　2つのPK獲得＆1ゴールでローマを救う「うれしく思う」

ローマのイタリア代表FWニコロ・ザニオーロが、3日に行われたヨーロッパリーグ・グループC最終節ルドゴレツ（ブルガリア）戦を振り返った。同日、イタリアメディア『フットボールイタリア』が伝えている。

　グループC第5節終了時点で3位のローマは、最終節で2位につけるルドゴレツと対戦した。2位浮上には“勝利”が絶対条件のローマだったが、1点のビハインドで前半を折り返す。それでも後半、MFロレンツォ・ペッレグリーニが立て続けにPKを決めて逆転に成功すると、85分にFWニコロ・ザニオーロがダメ押しとなる3点目を挙げる。試合はこのまま3−1で終了し、EL・プレーオフステージの出場権を勝ち取った。

　同試合では立ち上がりから多くのチャンスを作っていたものの、ゴール前での精度を欠いていたローマ。そんな状況を後半のスタートから途中出場したザニオーロは、2つのPK獲得と1ゴールでローマを救った。公式戦2戦連発となった同選手は「ゴールを決めるというのは素晴らしい感覚だ。この勝利は、僕たちの個性で勝ち取ったもの。次のラウンドに進めることをうれしく思う」と喜び。続けて「多くのチャンスを作りながらも、GKとの1対1を決められないのは、精度が足りないからかもしれない。ただね、大事なのはそういうポジションに入ることだ。FWにはみんなそういう時期が訪れる」とゴールまでの過程も重要であることを説いた。

　本拠地『スタディオ・オリンピコ』に集まったロマニスタとともに、凱歌を揚げたローマは、6日に行われるセリエA第13節でラツィオと対戦する。イタリアの首都を舞台に繰り広げられる“デルビー・デッラ・カピターレ”を前に、ザニオーロは「それが僕たちにとって、ファンにとって、そしてリーグでの順位表にとってどれほどの意味を持つか、誰もが知っている。今日120パーセントの力を発揮できたのだから、日曜日は200パーセントの力を発揮しなければならない」と覚悟を語っている。

　セリエA第12節終了時点で、4位のローマと5位につけるラツィオとの勝ち点差は1。ルドゴレツ戦でチームを勝利に導いたザニオーロは今週末、“宿敵”からもゴールを奪うことができるのだろうか。