リヴァプール、ダービーとの死闘を制しカラバオ杯3回戦を突破…GKケレハーがPK戦で3本ストップの大活躍

　カラバオ・カップ3回戦が6日に行われ、リヴァプールとダービー（3部）が対戦した。

　2回戦を勝ち抜いた25クラブと、今季の欧州大会に出場しているプレミアリーグの7クラブを加えた合計32クラブによって争われる3回戦。大会連覇を狙うリヴァプールは、1回戦でマンスフィールド・タウン（4部）、2回戦でウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン（2部）を下して3回戦進出を決めたダービーと顔を合わせることとなった。

　序盤から攻勢に出たのはリヴァプール。ダービーを自陣に押し込み両サイドからのクロスを中心にゴールに迫っていく。15分、ボックス手前左でCKのこぼれ球を拾ったアレックス・オクスレイド・チェンバレンが右足を振り抜くも、強烈なシュートは惜しくも枠の右へ外れた。

　31分にもリヴァプールにチャンス。前線からのハイプレスで相手DFのミスを誘うと、ボックス内左でボールを受けたファビオ・カルヴァーリョの折り返しにゴール前でレイトン・スチュワートが合わせたが、シュートは大きく枠の上へ。直後には右サイドからのクロスのこぼれ球を拾ったコスタス・ツィミカスがボックス内でシュートを放ったが、これは惜しくも枠の左へ外れた。

　ダービーは何度かカウンターを試みるもリヴァプールの鋭いプレスと堅い守備に阻まれなかなかシュートまで持ち込むことが出来ない。ボールを握られ、自陣に押し込まれる時間が続くが、粘り強い守備対応でリヴァプールに得点を許さない。両チームともゴールネットを揺らせないまま、前半はスコアレスで終了した。

　迎えた後半、先にチャンスを迎えたのはダービー。敵陣左サイド深い位置でのスローインからボールを受けたルイ・ジブリーがボックス内に鋭いクロスを供給。これに反応したマックス・バードが左足を振り抜くも、シュートは惜しくも枠の右へ外れた。対するリヴァプールは直後の52分、細かいパス交換でボックス手前まで侵入すると、最後はチェンバレンが右足で狙う。ディフレクションしたボールは枠を捉えたが、GKジョー・ワイルドスミスのセーブに阻まれた。

　リヴァプールは66分にダルウィン・ヌニェス、ロベルト・フィルミーノ、ハーヴェイ・エリオットの3人を投入し、さらに攻勢を強めていく。67分、チェンバレンがフィルミーノ、エリオットとの連携で中央を突破しボックス内に侵入。最後は右足でシュートを放ったが、距離を詰めたGKワイルドスミスのブロックに阻まれ、先制ゴールとはならなかった。

　81分にはリヴァプールに決定機。チェンバレンがボックス内へDFの頭上を越すスルーパスを供給し、走り込んだエリオットが右足でプッシュするも、GKワイルドスミスが鋭い反応でこれをセーブ。86分には右サイドの敵陣深くでボールを受けたカルヴィン・ラムゼイの折り返しにゴール前でフィルミーノが頭で合わせたが、こちらもGKワイルドスミスの好セーブに阻まれた。

　両チームともに得点が奪えないまま90分間が終了。決着はPK戦に委ねられた。

　迎えたPK戦ではリヴァプールのGKクィービーン・ケレハーが5人中3人のキックをストップする大活躍。リヴァプールがPK戦を3−2で制し、カラバオカップ4回戦進出を決めた。

【スコア】
リヴァプール　0−0（PK戦：3−2）　ダービー