浦和、ACL決勝の試合会場に関して続報…工期変更は断念、今後はAFCと日程変更の交渉へ

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2022年11月10日 11:14  サッカーキング

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ACLでは激闘を勝ち抜いて決勝に駒を進めた浦和
 浦和レッズは10日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦の試合会場に関する調整の続報を、クラブ公式HPを通じて発表した。

 浦和は今シーズンのACLで、大邱FC(韓国)、ライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)、山東泰山(中国)と同居したグループFを2位で通過。決勝トーナメントではジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)、BGパトゥム・ユナイテッド(タイ)を破ると、準決勝では全北現代モータース(韓国)とのPK戦にもつれ込んだ激闘を制した。東地区の覇者となり、来年2月の19日と26日に予定されている西地区王者とのACL決勝戦に駒を進めていた。

 26日の第2戦が浦和のホームゲームとなっているものの、本拠地の『埼玉スタジアム2002』では決勝第2戦と同タイミングで芝の改修工事が予定されており、ACL決勝戦において浦和が本拠地を使用できないという問題が明らかになっていた。決勝戦の本拠地開催を望む浦和は、埼玉県に対しACL決勝の『埼玉スタジアム2002』での開催、および芝改修工事の実施時期の延期と芝改修工事の実施期間の短縮を要望。ファン・サポーターからは58,430筆もの署名が集まった。

 10月13日には、クラブの要望を受けて埼玉県から回答があったことを報告した。仮に現行の工事期間を変更する場合、着手は早くても2024年11月になるとしつつ、芝生のコンディション低下によって選手に生じるリスクや会場の使用が困難に陥る可能性について指摘。また、工事期間の変更によって発生する芝の育苗費用や諸々の損害賠償等を含めた合計10億円を超える経費をクラブ側に請求することになることが伝えられた。

 この結果を受けて、浦和は「今回の埼玉県からの回答を受けまして、現在、クラブ内で今後の対応について協議しております。今後の方針が決定次第、浦和レッズオフィシャルサイトにてお伝えさせていただきます」と発表していた。

 今回、浦和は埼玉県からの回答を踏まえたクラブ内協議の結果を報告。まず、「一連の経過報告において私どもの説明、対応が不十分であるなど至らぬ点が多くあったことから、ファン・サポーターのみなさま、埼玉県知事並びに埼玉県、日本サッカー協会(JFA)、および関係各所のみなさまに混乱とご迷惑をおかけいたしましたことを、改めまして心よりお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 その上で、芝改修工事の工期変更に要する費用がクラブで負担できる範囲を大幅に超えていることなどから、実現は経営的に不可能であると判断。芝改修工事の工期変更については断念することとなった。

 一方、今後はアジアサッカー連盟(AFC)に提出済みの「ACL2022決勝戦開催日程の変更を求める要望書」に基づき、JFAとJリーグの協力を得てAFCとの交渉を行っていくという。

 最後に、「日程変更が叶わない場合につきましては、ACL規約(座席数40,000席以上、照明2000LUX等)に則ったスタジアムで、みなさまのおもいがピッチ、そして選手たちに届く、浦和らしい世界に誇れるサポート環境を整えるべく準備を進めてまいります」と発した。

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